kayabachonorb’s blog

旅と鉄道とあたし

【駅を巡る旅#001】北海道宗谷本線他2024年11月

そういえば、このブログの主題の旅と鉄道についての内容を描いていなかったことに気づき、今さらですが書き記してゆきたいと思います。これまでもいくつか鉄道にまつわる旅をしてきており、写真もそれなりに撮りためてきたので、ここで整理も含め書き出してみたいと思います。それにつけても何を主題とするか迷ったのですが、私的には「駅」というキーワードが一番扱いやすく思えたので、これとします。いろんな人がすでに取り扱っていると思いますので、あまり深く掘り下げたりとかはしません。例えば歴史とか云々…。駅にまつわる事柄はあまりにも多い上、そこを公共交通機関として利用している人たちの思いまでも含めたらきりがないので、ここではあくまで訪問した時の「駅の風景」を切り取って私的旅情としてまとめてゆこうと思います。

第1回は北海道宗谷本線(ほんの一部)と根室本線滝川駅です。

2024年11月23日。

 

幌延駅】ほろのべ

幌延駅(駅舎全景)

大体この手の旅のスタートは起点、終点の駅からはじめるものだと思いますが、宗谷本線自体が非常に長い路線であり、この時点で既に起点(旭川)終点(稚内)は訪問済みの為、未だ訪問していない駅からのスタートとなります。ということで、本日最初の駅は幌延駅です。特急停車駅です。JR北海道らしい平屋陸屋根の駅舎。訪問時は休日の午前中でしたが、人影はほぼなくガランとした雰囲気。

幌延駅(駅前)

駅前は北海道あるある状態。宗谷本線の主要駅であるので、一応駅前には店舗が数件見受けられます。写真右は民宿。でもやはり人影はありません。バスもあるようですが…。

幌延駅(駅舎内)

駅舎内はFRP製のベンチ、ストーブ、掲示板の他麺の自販機がありました。お客さんは0。

幌延駅(駅名標

宗谷本線は毎年のように駅が廃駅となっている路線。「みなみほろのべ」と記載がありますが、シールで貼ってます。3年前まで南幌延駅との間に上幌延駅があったのですが…。因みにこの南幌延駅も廃駅予定。

幌延駅(ホーム)

空が広い!北海道あるある。残念ながら曇ってますが…。ホームに隣接してコンテナの置き場がありました。かつては貨物列車も頻繁に走っていたので、JRFのコンテナを積んだトラックのいる場所が引き込み線になっていたと思われます。また、幌延駅からはかつて日本海沿岸沿いを南下する羽幌線が留萌方面まで伸びておりました。

 

【雄信内駅】おのっぷない

雄信内駅(駅舎全景)

次に訪れたのは、今回の旅のメインです。2025年3月のダイヤ改正で廃駅になる雄信内駅です。現役のうちにどうしても訪問しておかなくてはと。

雄信内駅(駅前)

山林と原野の中にポツンとたたずむ駅。かつては周辺に数件住居があったようですが、現在はその遺構(つまり廃墟)が草木の間に確認できる程度。

雄信内駅(駅舎内)

駅舎内は木製の長椅子がある程度。窓が2方向にあるので意外と明るい。

雄信内駅(駅名標

かつて南幌延駅との間に安牛駅がありました。2021年に廃駅となってます。また、糠南駅との間に上雄信内駅がありました。こちらは2001年に廃駅。そしてこの駅もあと少し。

雄信内駅(ホーム)

交換駅。宗谷本線は単線なので列車の行き違いが必要。勿論、各駅停車しか止まりませんが…。駅舎は木造平屋。屋根はトタン。ホームはほぼ砂利。ある意味北海道の代表的な風景と言っても過言ではないでしょう。

 

【咲来駅】さっくる

咲来駅(全景)

3か所目。咲来(さっくる)駅。先ほど訪れた雄信内駅より音威子府を超えて南下。雄信内駅もかなりの秘境駅感はありましたが、ここは更に1面1線の上簡易駅舎(プレハブ)。間違いなく廃駅候補になりそうな様相。知らなければここが駅とは認識できないような感じ。保線用管理小屋?

咲来駅(駅前)

駅へのアプローチ。廃屋が1軒。線路の反対側の林の向こう側に国道は通っているものの、主要な幹線道路があるような気配は感じられない原野というか山林。

咲来駅(待合室)

というか小屋の中。「今日も頑張れ宗谷本線」というポスターが何とも言えぬ感じを醸し出しております。小屋内部は木製ベンチに駅ノート、花も飾られておりました。管理してくれている方がいられるのですね。

咲来駅(駅名標

駅名標掲示している段階からは隣接する駅は廃駅にはなっていないようです。

咲来駅(ホーム)

原野、山林の中の駅。勿論普通列車しか止まりません。ここもいつまで存続するのでしょうかわかりませんね。

 

音威子府駅】おといねっぷ

音威子府駅(駅舎全景)

4か所目は音威子府駅。駅舎ですが、バスのターミナルにもなっており、中には待合室の他、展示室もあります。宗谷本線の主要駅の一つで、かつてはこの駅からオホーツク海方面(頓別、猿払)から稚内へ向かう天北線が伸びておりました。また、音威子府は宗谷本線の運行拠点であり、この駅を境に運行ダイヤが変わります。

音威子府駅(駅前)

音威子府村の玄関。特急停車駅で最も人口が少ない自治体らしい。主要駅ではありますので、建物はありますが店舗らしきものは駅前には見当たりません。人影もありません。

音威子府駅(駅舎内)

比較的新しい建物なので綺麗。天北線の資料室も併設されています。しかし、人影はありません。

音威子府駅(ホーム)

駅舎の反対側は山林。恐らく枯草の生えているところはかつて引き込み線が数多くあった場所と思われます。

 

~昼ごはん~

かき親子蕎麦

音威子府といえば、音威子府蕎麦なのですが、残念ながら数年前無くなってしまったので、音威子府駅から数分のところにある道の駅で蕎麦を頂くことにしました。かき揚げと半熟卵と鳥のささ身で「かき親子蕎麦」。寒かったので助かりました。

 

【筬島駅】おさしま

筬島駅(駅舎全景)

5か所目は筬島駅。北海道あるあるのヨ駅舎。貨物の一番後ろについていた車掌車を改造した駅待合室。この手の小屋はボッロボロのものが多いのですが、ここの待合室は比較的新しいもので非常にきれいでした!

筬島駅(駅前)

駅前は工事現場の現場事務所のような建物が数件。少し離れた場所に農家さんがある感じでした。アプローチはギリアスファルト舗装してあるような感じで、恐らく構内は砂利。この手の駅にしては人の営みを感じられる駅でした。

筬島駅(駅名標

咲来駅同様、だいぶ味が出てきている駅名標

筬島駅(ホーム)

1面1線。普通列車しか止まりません。駅前以外は山林。

 

【佐久駅】さく

佐久駅(駅舎全景)

6か所目。佐久駅。無人駅とは思えないような様相。一軒家かペンションのよう。よく見たら佐久するさと伝承館と書いてありました。一応駅舎でもあります。

佐久駅(駅前)

中川町の中心に近いこともあり比較的駅前は整備されており、筬島駅より町感はあります。それでも人影はありません。建物はありますが、店舗らしきものはありません。

佐久駅(駅舎内)

伝承館ということでしょうか?待合はこんな感じ。中央部分が吹き抜けており窮屈感はないのですが、駅らしさはありません。中央の出入り口からホームに出られます。

佐久駅(駅名標

かつて、佐久駅と天塩中川駅の間に琴平駅がありました。1990年に廃駅になってます。

佐久駅(ホーム)

一見2線あるように見えますが、1面1線。ご覧の通り保線状況はこんな感じ。そりゃ揺れるわなぁ。町に近づいているとはいえ、未だ山中。

 

天塩中川駅】てしおなかがわ

天塩中川駅(駅舎全景)

7か所目。天塩中川駅。特急停車の宗谷本線主要駅。中川町の主要駅。木造平屋の駅舎。2014年にリニューアル工事が施され、かなり綺麗な駅舎。町の顔だけある。

天塩中川駅(駅前)

町の様相。人の営みを感じられる駅前。ですが、人影がない。店舗は少し離れたところにしかないので、駅利用者にとっては少し不便。そもそも列車の本数が少ないので仕方ないのですが…。

天塩中川駅(駅舎内)

交流プラザと称した町の施設が入っております。駅舎自体は中川町が所有。つまり役所。明るく綺麗で居心地の良い空間でした。

天塩中川駅(駅名標

かつて問寒別駅との間に2つの駅がありました。一つが下中川駅。2001年廃駅。もう一つが歌内駅。2022年廃駅。

天塩中川駅(ホーム)

2面2線のホーム。相変わらず空が広い。駅舎の反対側は原野の様相。ホームの一部はアスファルト舗装されているものの半分は砂利。

 

【抜海駅】ばっかい

抜海駅(駅舎全景)

8か所目。抜海駅。日本最北の木造駅舎。ここも2025年3月に廃駅予定。無くなると言われ続けても何とか存続してきましたが、いよいよ廃駅となります。以前にも訪れているのですが、いよいよ最後だと思うと感慨深い。木造平屋トタン葺き。味わい深い駅舎。

抜海駅(ホームと駅舎)

何もない原野に立つ平屋木造の駅舎。以前訪れたときはあいにくの空模様でしたので、今回はそれでも晴れたので、最後に良い風景を見ることができました。1面1線。舗装は砂利。

 

南稚内駅】みなみわっかない

南稚内

本日最後は南稚内駅。ここも以前に訪れたことのある駅。以前は夜だったり天気が悪かったりとあまりよく写真が取れなかったので、おまけで寄りました。周辺の建物が鮮やかなのには驚きました。

 

~夜ごはん~

チャーメン

稚内駅でチャーメンとビール。味は…。まぁ、疲れていたし寒かったのでOK!

鹿

稚内駅前をエゾシカが散歩。さすがです。

 

【東滝川駅】ひがしたきかわ

ここから翌日の2024年11月24日です。場所は根室本線滝川駅。この駅も2025年に廃駅が決定しているので、取り敢えず行ってきました。

滝川駅(駅舎全景)

かなり風情のある駅舎。木造平屋ですが、階高が結構高く立派な様相。根室本線も次々と廃駅や部分廃線が続いており、見られるうちに行っておこうということで訪問しました。

滝川駅(駅前)

当日はあいにく雪模様。歩いている人は皆無でした。駅前はそれでも建物が多くみられ、宗谷本線のそれとは大違い。きちんと整備されております。

滝川駅(駅舎内)

年季は入っているものの、清潔感があり良好。

滝川駅駅名標

比較的新しい駅名標。なんとなくもったいない感じ。

滝川駅(ホーム)

2面3線。互い違い(はす向かい)に2面ホームがある形式。雪に埋もれておりよくわからなかったこともあり、1面のホームと勘違いしており、危うく上り列車(滝川方面)に乗り遅れるところでした。あぶな!駅舎反対側は森林。

 

ということで、今回の駅を巡る旅はこれでおしまい。

次回以降も引き続きこのテーマで書き込みしてゆきますのでよろしくお願いします。因みにこれまでのものがそこそこたまっているので、時系列順としてはさかのぼりとなる予定です。