kayabachonorb’s blog

旅と鉄道とあたし

【駅を巡る旅#017】宗谷本線2023年9月(その1)

前回からの続きですが、今回からは宗谷本線のみとなります。2023年9月7日。宗谷本線、石北本線旭川に向けてジグザグと駅を巡ってまいりましたが、いよいよ旭川市内に入りゴールに近づいてまいりました。とはいえ今回の旅の終着点ではございません。ということでスタート!

 

旭川四条駅】あさひかわよじょう

旭川四条駅 駅前

何だろう。ローカル線(本線ですが)のはずなのにこの感じ。高架じゃないですか!もうバリバリの都会の鉄道路線の風情。高架脇には商店街。1970年代にはすでに高架化されていたようで、結構歴史がある高架駅。すっかり都会だわ!野生動物とは無縁の様相。どこまで構内かわからない感じは当然なく、草生していたり、舗装がまばらだったりとかは皆無。樹木さえ見えません。で、何より工作物が駅舎とホームぐらいの地べたの駅とは違って、鉄道本体の構造体の存在感が何よりすごい。そりゃ高架線だからねぇ。所在地は旭川市4条通り18丁目。駅は新旭川側で国道39号線と交差しており、この辺では交通量も多く、これまでのようにのんびりした感じはありません。駅周辺は完全な市街地。店舗や事務所も多くあり、繁華街とまではいきませんが、街の中心部といってよいロケーション。なにせ、駅周辺に人がいるということがこれまでとは圧倒的に違います!

旭川四条駅 駅入口

もはや都会の駅。国道39号線からみた駅入口。ディーゼルカーしか来ない駅には見えません。近距離の市内移動に使える環境の駅という佇まい。

旭川四条駅 階段

これまで、階段といえば跨線橋だったのですが、単純にホームへの入り口。登り口は???砂利ですが、恐らく整備途中なのかと思います。センターの階段を登ると左右に分かれ其々上りホーム下りホームへ行けるようになっております。高架駅の導線の構成を視覚化するとまさにこんな感じというような意匠。普通はこのクラスの駅の構造を持つ駅は、旅客業務をしている故、駅機能がくっつきますので、だいたい見えないものです。当然改札口から出札関連施設、駅執務室。このようなものが地上部にあるために、階段までたどり着く部分が隠れてしまいます。ですが、勿論この駅も無人駅。そんな駅機能は不要。ということで、なにか高速道路下にある陸橋のような見た目になってますが、これが立派に駅構内通路となります。これを見てしまうと、アレ?やっぱり。ローカル。実際中間階にある壁、掲示物、案内板、ベンチや階段の錆汁、照明の数からかなり年季の入った駅であることがわかります。かなり古い地下鉄の駅のそれと同じ空気感。レトロメトロ?まさか北海道で出会ってしまうとは…。

旭川四条駅 駅名標

割と新しいと思われる駅名標。ホームの壁に設置されているのがさすがに都会の駅といった感じ。

旭川四条駅 ホーム

2面2線の相対式。で、ホームなんですが、意外と狭い!さらに屋根は1両分しかない!まぁ、そーですよねぇ~。運行上は普通列車しか止まりませんし、本数も都会のそれと比べたら圧倒的に少ないし。で、やってくるのはディーゼルカー。電化されてますが…。これ、新旭川まで函館本線の列車を運行伸ばしたら利用者増えるのではと思ってしまいますが、どうなんでしょうかねぇ~。旭川の人は車移動が主なのかな?

旭川四条駅 通過列車

DECMOが試運転。都会の風景に見えてきます。

旭川四条駅 ホーム端旭川方面を望む

もう立派に都会の鉄道。架線に高架線。何なら架線柱もかなり新しいそれです。線形も良いし、高速鉄道のそれですよ!こうなると。後ろに見える街並みも都会だしねぇ。でも、やってくるのはディーゼルカー

旭川四条駅 ホームからの眺め

床にはかろうじて白線らしきものが残っておりましたが、点字ブロックなどはございません。それにしても宗谷本線の駅とは思えない眺め。なかなか良い経験でした~!

ここで、流れからしたら、「はい、旭川駅とーちゃーく!」となるところなのですが、今回はパスします。この後の流れですが、一旦レンタカーを返しに行きます。その後、山頭火でラーメンを頂きます。そして、旭川駅。がしかし、それこそ何度も来ているので、今回撮影してません!慣れって怖い…。で、その旭川駅から宗谷本線の駅旅が続きます。そうです。下ります。

 

【恩根内駅】おんねない

恩根内駅 到着

そんなわけで、はるばるやってまいりました。恩根内駅!まさかの一気に恩根内。塩狩峠を超え名寄盆地の奥の方。名寄や美深のさらに先。特急と普通を乗り継いで2時間強。だんだんと都会へと向いていた今回の旅も、一気に振出しに戻る感じ。それも、ここからは時刻表(地獄表)と睨めっこの列車旅。裏事情としては、仕事は完全に終了したから、ここから自由になった為です。たまらないねぇ~。そして、まず訪れておかなければならない駅へ。ということで恩根内まで参りました。2024年3月16日に廃止が決定している駅です。実は2021年に廃止になるのではということが持ち上がっていたので、その前に訪問したかった駅ではあったのですが、地元住民の意志で存続が保たれたため、来てなかった駅でした。とにかく、まずは来れました~。ありがとうキハ54。

恩根内駅 ホーム音威子府方面を望む

ご覧の通り自然の中の駅です。空も広い。ホームは1面1線。シンプル。ホームは土盛りの上砂利敷き。勿論、この駅で降りたのは私だけ。そして、駅には私だけ。

恩根内駅 ホーム名寄方面を望む

時刻は15時50分。影も長くなる時間。実に静かな駅です。この駅が無くなったら、通過する列車からはここが駅であったことは認識できないだろうなぁ…。たぶん。所在地は中川郡美深町字恩根内。

恩根内駅 駅名標

派手にシールが貼ってあるわ!というのも、廃駅ラッシュの2021年にこの恩根内駅の両サイドが廃駅となってます。はつの側には紋穂内駅、てしおがわおんえん側には豊清水駅がありました。そしてこの駅もついに廃止。ついでに言うと初野駅(はつの)もこの駅、恩根内駅と同日に廃止予定。あ~あ。残念。まぁ、ねぇ~、利用者がいなかったら赤字だし。企業理念からしても廃駅は仕方のない事だと…。お疲れ様でしたという思いかな?今は。

恩根内駅 ホーム

駅舎付近のホームは結構広くスペースがとられている。恐らくこの広い部分には旧駅舎があったものと思われます。それこそ有人駅であった頃は2面2線の駅で、貨物の取り扱いもあったそうです。駅反対側の空地(草生してますが)には貨物用の引き込み線や転車台もあったようです。それこそ今は昔、兵どもが夢のあとですが…。

恩根内駅 駅舎

平屋のプレハブ。外壁はサイディング。恩の字のポスターが何とも。感謝の意味も込められているのかな?素朴で綺麗なこじんまりとした駅舎です。

恩根内駅 駅舎内

駅舎内はこんな感じ。地元の片で維持管理されているようで、偉い綺麗!明るいし。めっちゃ居心地の良い駅舎です。

レモンサワー

ということで、乾杯!飲んじゃった。暑かったんですよ。実際。旭川駅で買ってきた氷もだいぶ解けてしまいました~。保冷バッグに入れてきたのでそれでも多少残ってはいますが…。いや~。ほんとに居心地が良い!そして美味しい!誰もいない無人駅で飲むレモンサワーは実に美味しい。コミ障の私にはある意味最高の居酒屋かも。

恩根内駅 駅舎内ポスター

なんかねぇ~。こーゆーの見ると切なくなるねぇ~。かわいいポスターなんだけどね。

恩根内駅 駅前

で、駅前はこんな感じ。民家数軒。そのうち一軒はなんと店舗!びっくり!駅前までの道は舗装されているものの、駅構内は未舗装。というか砂利。写真中央の建物のある場所からは道道となっています。その昔はもっと建物があったんだろうと思われますが、今は草むら。

恩根内駅 周辺の店舗

駅前に店舗。それがこの店。店といっても蜂蜜の製造業をしているところで、そのはちみつなんかを直売しているというもの。思わず買っちゃいました!いや~、恩根内の駅前にこんなところがあったなんて!

で、実はここから次の目的地に向かうのにバスを使います。この店と駅の間ぐらいのところから美深方面へバスが出ているのです。ここ始発。なにせ宗谷本線なので、次の列車まで待ってたら完全に夜になるからです。ということで、ありがとう恩根内駅!

 

【初野駅】はつの

初野駅 駅前

もうだいぶ暮れてまいりました~。初野駅です。恩根内駅から名士バスに乗り美深14線で下車。バスはそのまま美深方面へ国道40号線を南下してゆきます。で、その国道40号線のな~んにもないバス停より400m東へ、歩くこと約5分。宗谷本線初野駅到着。そんな初野駅の駅前がこんな感じ。歩いてきた方向を眺めております。駅周辺は農地と農家さんの建物。以上。

初野駅 全景

全景です。ほんとこれで全部です。所在地は中川郡美深町富岡。残念ながらこの駅も恩根内駅同様2024年3月に廃止が決定されています。駅の周辺は防風林で囲まれており、見通しはあまりよくありません。宗谷本線沿線の殆どがこの鉄道用防風林となっているので、駅周辺に建物や工作物のないこの駅のようなところは、こんな感じになるのでしょう。

初野駅 ホーム全景

1面1線のシンプルな構成。ホームへ上るスロープは木板!木です。で、滑り解けの桟木が階段のようにくっついています。仮設感ハンパない。大体手摺が単管。ホーム自体はレールの軸組に木板を載せている作り。勿論、この駅も特急に乗ってたら気が付かない駅。窓の外見ていたとしても1秒ぐらいじゃないかな?通過時間。

初野駅 上り美深方面を望む

線路はまっすぐに両脇の保安林の中を美深方面へ伸びております。

初野駅 ホーム下り音威子府方面を望む

ホームは木板張り。当然のことながら、白線や点字ブロックなどはございません。音威子府方面はこの駅をでると右方向にカーブしていってます。それにしてもホントになんにもありません。夕暮れですので木々も黒くなって見えております。

初野駅 駅名標

先ほど訪れていた恩根内との間に紋穂内駅が2021年まであったので、駅名標も比較的新しいもの。でも、来年にはこの駅名標も無くなっているのですから、なんともねぇ~。短命です。

初野駅 待合小屋

初野駅の待合小屋です。プレハブです。ほんとに小屋です。それでもサッシもアルミサッシですし、外装も内装も比較的綺麗。小屋前は一応アスファルト舗装されております。ですが、ホームとの間は砂利。そのまま踏切だし。この手の駅って、どこまでが駅構内の立ち入れる場所で、どこからが踏切内なのかが良くわからない構造。まぁ、利用者の方が最大限安全を考慮することが肝要なのでしょう。

初野駅 ホーム

銀色の汽車がやってまいりました。17:11発音威子府行き。これに乗って次の目的地に向かいます。っていうか、まだ行くかって感じですが…。短時間でしたが、な~んにもないけど、北海道らしさを体感できた駅でした。シンプルだけど居心地の良い駅でした。ありがとう初野駅。

 

天塩川温泉駅】てしおがわおんせん

天塩川温泉駅 ホーム

はい、そーゆーわけで着きました。天塩川温泉駅。音威子府行きキハ54系はここで下車。アレ?さっきのホームと同じ感じ。デジャブ?さっきよりは幾分山が近くなった感じはするものの、やっぱり周りには何にもなさそう。

天塩川温泉駅 駅名標

こちらの駅名標はかなり年季が入っている模様。本当はフレームの色が白かったんだろうと思いますが、錆でまっちゃちゃ!名板もグレー。おんねないだけシールなので白いけどね…。このシールも実は恩根内駅との間に豊清水駅が2021年まであったことが理由です。それも来年には「びふか」に代わっているのでしょう。その時に新しくするのかな?それにしても天塩川温泉から美深まで駅が無くなるってすごいわ。駅間23㎞!3年間で4つ駅が無くなるってねぇ…。

天塩川温泉駅 ホームとスロープ

初野駅と同じ。防腐剤に付け込んだ木板のホーム床。そして同じ材のスロープ。歩くたびにギシギシ、コツコツ。実に味わい深い!出入口は一つ。って当たり前か。で、スロープを降りた先は砂利。で砂利の先は道路なのですが、明らかに踏切内!まぁ、そーゆーことね。写真は美深方面を見たところ。線路は森の中へ吸い込まれてゆくようです。

天塩川温泉駅 待合小屋とホーム

スロープを登ったすぐ左わきには待合小屋があります。これは恐らく木造化と思われます。そこそこ年季が入っております。

天塩川温泉駅 待合小屋

小屋内部。なんとベンチが置いてありました!とれもイームズ風。地元の方かな?ベンチには座布団が置かれておりました。また、ホームにはプランターが置かれており、花が植えられておりました。手が入っている駅です。駅の所在地は中川郡音威子府村咲来。因みに、駅の管理は音威子府村がしているようです。

天塩川温泉駅 駅前

で、駅前はこんな感じ。原野というか山林というかそんな中に立ってます。天塩川温泉って、温泉は?と思うかもしれませんが、確かに天塩川を越えた先、駅からは1㎞弱離れた場所に温泉施設(宿泊施設あり)はありますが、交通手段は徒歩しかなく、な~んにもないところを15分近く歩くということになります。施設へは音威子府などの主要な駅からバスで行くのが通例のようで、この駅を利用してゆくような人はいないようです。

天塩川温泉駅 全景

素朴でシンプルな駅。それでもなぜか「映え」る駅。駅舎の造形とその後ろにある木のせいかも。夕暮れの何もない駅。寂しいけどいい時間が過ごせました!さてそろそろ今日の宿へ向かうことにしますか!(天塩川温泉にはいきません。)

天塩川温泉駅 上り名寄行き

ということで、上り最終列車名寄行き。時刻は18:05。この後も上り普通列車はあるのですが、この駅は通過してしまいます。ので、この列車がこの駅では上り最終。

名寄駅

とまぁ、1時間弱かけて名寄駅まで戻ってきました。もうすっかり暮れております。真っ暗です。お疲れ様でした~。ホームに降り改めてみる宗谷本線の雄。外灯に光る銀色のボディ。結構かっこよいのよね、キハ54。側面の外観は優等列車の様相。スピード感あるよね。いや~それにしても長い一日でした。

今回はここまで。次回は翌日になります。ではまた。