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旅と鉄道とあたし

【駅を巡る旅#019】函館本線2023年8月

駅旅。2023年8月3日。今回より数回に分け函館本線室蘭本線の駅を巡っていきます。毎度のことですが、今回も仕事の合間での訪問です。仕事の都合上レンタカーを借りることが多いので、この日も車で巡っております。ではスタートです。

 

八雲駅】やくも

八雲立つ出雲八重垣妻籠に八重垣作るその八重垣を」このあたりの開拓をしていた徳川慶勝(旧尾張藩主)が好んだ歌。で、「やくも」となったようです。島根県とは直接関係はないようです。ラフカディオ・ハーンとも関係ないようです。で、そんな「やくも」ですが、所在地は北海道二海郡八雲町。道内でも二つの海に面する町。一つは町の主要部がある側に噴火湾(太平洋)。そして渡島半島の西側では日本海に面します。だから「二海郡」(ふたみぐん)なのでしょう。特産品はほたて。駅近の町の食堂で、「ホタテチャーハン」なるものがあって、これが実に美味しそーだったのですが、今回は時間の都合上訪問できず。残念!

八雲駅 駅舎全景

さて、駅ですが特急停車駅。ロケーションとしては八雲町の主要部に位置し、噴火湾までもそれほど遠くない距離にあります。駅舎は線路の東側(噴火湾側)にあり、街並みも海までの間に広がっています。勿論、反対側にも町は広がっていますが、こちらはどちらかというと官庁関係の施設や民家、日用品店が多い感じ。駅舎はRC造平屋。JR北海道の主要駅の作りそのもの。町の玄関口に相応しく、函館本線の主要駅然とした様相。駅前にはロータリーがあり、歩道も整備され、花壇には手入れされた草花があります。

八雲駅 花壇

夏真っ盛りの8月3日。北海道の短い夏を謳歌するようにヒマワリが咲いておりました。駅舎に掲示されている垂れ幕にはH5系の姿がありますが、北海道新幹線の札幌延伸に合わせて、ここ八雲町にも駅ができるとのこと。「新八雲駅」。但し、この場所ではなく、もう少し内陸側、山の方を通るので、そのあたり。ここからだと5kmぐらい離れていて、車で10分ぐらいかかりそうな場所。今はな~んにもないところ。自衛隊の基地の先だから、なかなか今の町と地続きでつながるのは難しいかな?

八雲駅 駅前

で、駅前はこんな感じ。そんなに高い建物は無いのですが、駅前には宿泊施設の他飲食店もあり、人の往来もそれなりにありました。平日の真昼間でもそこそこの賑わいがあります。この規模の駅にしては北海道では珍しい部類に入るのではと思わざるを得ないのですが、どうでしょう…。こー言っては何ですが、長万部より賑やか。

八雲駅 駅舎内

で、駅舎内はこんな感じ。もう、ねぇ~。主要駅なので。それなりの設備は完備しております。勿論有人駅。但し、駅舎自体は50年物。高度成長期に建てられた公共建築。実に「らしい」雰囲気。役所っぽい!床はそれでもビニール系(Pタイルかな?)の仕上げとなっています。モルタルではありません。これもすごく役所っぽい!良きです!照明も天井埋込の蛍光灯だしね。

八雲駅 ホーム駅舎部分

入場券を買ってホームへ。駅舎部分にはきちんと屋根もついております。ホーム幅も結構広いのですが、これをカバーできるぐらいの屋根。構造は鉄骨に折板屋根。これだけ屋根が深いと暗くなりがちなのですが、駅舎の色がオレンジというかベージュというかそんな暖色系の色なので、比較的明るくなっている感じはしました。実際は暗いんだけどね。ホームと駅舎の間の出入口はそれこそ昔はちゃんとした改札口があったのであろうと思われます。デイル口上の壁には「やくも」とひらがなのブロック文字がくっついてました。なんかこーゆーの和らぐよねぇ~。

八雲駅 駅名標

駅名標。まさかの内照式!壁取り付け!地下鉄?山崎駅との間に「鷲ノ巣」駅があったのですが、現在は信号所に格下げとなってます。2016年まで駅だったのですが…。つまり廃駅。鷲ノ巣から先長万部方面は単線で、鷲ノ巣とこの八雲間は複線。ということで、今も信号所として運行上のポイントとしているものと思われます。

八雲駅 1番線ホーム函館方面を望む

駅舎側ホームの1番線ホームも端の方はかなりホーム幅も狭くなってます。点字ブロックの内側と外側であまり差はない感じ。アジサイが出張ってきているためですが(笑)。ホームは2面3線。1番線が片式、2,3番線が島式。主要駅の構造そのもののホーム。勿論、舗装もされております。何せ特急停車駅ですからねぇ!で、1番線が上り函館方面。2番線が下り長万部方面。で、3番線は主に通過・待避線となっているようです。

八雲駅 1番線ホーム長万部方面を望む

函館本線新函館北斗から小樽までは非電化なので、上空はすっきり!で、2面3線の構造なのですが、1番線と2番線の間に待避線があります。つまり、4線。使ってるかどうかわかりませんが、草生えちゃってます。

八雲駅 2,3番線ホーム

2,3番線にも少しですが、屋根がかかってます。この区間は普通に複線区間なので、上下線でホームが分かれております。従って下り列車の利用客は2番線ホームを日常的に利用することになります。なので、ホームの舗装は勿論のこと、屋根の他点字ブロックも整備されております。3番線より先はなにやら草生した空き地の良なものが広がっておりますが、これは保線管理用の引き込み線。その先には保線管理用車両の車庫や事務所があるようです。さらに奥の方には自衛隊の基地があり、かつては基地まで、物資を届けるための引き込み線が伸びていたそうです。そのほか、かつてはここ八雲には鉱山がありそのための引き込み線や雪印の工場の為の引き込み線などがあったそうで、貨物基地としてはそこそこ拠点であったようです。今は無いけどね。そんなこんなで、八雲駅でした。すこーし陽は差してきましたが、まだまだ曇。八雲が立ってます。

 

山崎駅】やまさき

山崎駅。やまさきです。京都でも愛知でもありません。因みにあちらはやまきです。ZAKIです。こちらはSAKIです。ということで、山崎駅に到着。

山崎駅 駅前より駅舎を望む

実に素朴な無人駅!噴火湾に面した大変眺望の良い駅です!こーゆーのが良いんです。誰もいない広々とした大地と海。そこに駅!ロケーションとしても最高!ってところなんですが、実は国道5号線がすぐそばを走っており、割と騒々しいのです。現実は。所在地は二海郡八雲町山﨑(やまざき)。何故か地名はZAKI。

山崎駅 駅舎全景

空が広い!駅の先は海だし、開放感がハンパない!駅舎は木造平屋。赤い金属屋根がまた、北海道らしさを強調してます。何にもないところに赤い屋根って結構目立つのです。ランドマークとまではいきませんが、周辺のアイキャッチにはなっているかな?どーかなぁ~。少なくとも駅である主張は感じます。

山崎駅 1番線ホーム長万部を望む

山崎駅 1番線ホーム八雲方面を望む

晴れてまいりました~。ホントに空が広い!(2回目)。北海道を感じる駅。勿論、非電化なので余計に開放感を感じます。ホームは2面3線。で、ここから長万部方面は再び複線になってます。かつては有人駅であったこともあり、ホームも部分的にアスファルト舗装されております。こんな素朴な駅ですが。さすがに点字ブロックはありませんけど。

山﨑駅 構内踏切

2,3番線へは構内踏切で横断。そのまま、海岸へ行けそうな感じ。かなりローカルな感じが閉まるがよく見てみると枕木がコンクリート製。で、ピッチも細かい。そりゃ特急が頻繁に通る主要路線ですからねぇ~。それでいて長大貨物も通る路線。そりゃ保線はしっかりしているはず。(この後函館本線のこの辺の区間で貨物が脱線事故を起こしてしまいますが…。しかも原因が踏切部のレールと枕木の劣化。おやおや保線じゃないですか。)まぁ、ねぇ~、高頻度路線ですので。

山崎駅 駅名標

フレームはちょこちょこ塗装が剥げておりますが、比較的新しい方だと思われる駅名標。それもそのはず。八雲駅との間に鷲ノ巣駅が2016年までありました。利用客が少なければ廃駅となるのも仕方のない話です。とはいえ、この駅も同様の運命なのではと考えてしまいます。

山崎駅 2,3番線ホームからの眺め

ホームの運用としては、1番線が下り長万部方面。3番線が上り函館方面。で、中線は待避線。さすがに駅舎反対側は草むら。そしてその先は海。1本道路はあるようですが。

山崎駅 駅前

駅前はこんな感じ。駅前の溜り(あえてロータリーとは呼ばず)を出るとすぐ目の前が主要幹線道路の国道5号線。道路の先に民家が数軒。これはやばい!確実に廃駅候補。で、よくよく見るとなにやら看板が。「キッチン アウル」駅方向を指しております。そしてメニュー看板も。

山崎駅 駅脇カフェ

なんと駅の脇に喫茶店がありました!う~ん。やってるかどうか。微妙な感じ。で、大々的に「休業日」とありました。残念。でも普段は営業しているようです。雰囲気もアクセス?も良いので、機会があれば是非列車で食べに来たいところです。時刻表次第ですが…。国道5号線の交通量がかなりあるので、静かな無人駅の佇まいとはいきませんでしたが、それでもなかなか気持ちのより駅でした~。では次に参ります!

 

黒岩駅】くろいわ

黒岩駅 駅舎全景

人の名前のような駅が続きます。黒岩駅です。所在地は二海郡八雲町黒岩。まだ、八雲町です。で、八雲駅から続いた平坦地もこの少し手前までで、このあたりは山が迫ってきております。山と海の距離が近い為、そのわずかな平坦部(といっても勾配はついておりますが)に鉄道と国道が走り、集落がある。そのようなロケーションの駅です。また、この場所では国道と鉄道の位置関係が山崎駅とは逆になっており、山側に函館本線、海側に国道5号線となっております。因みに八雲も国道の方が海側なので、むしろこちらの方がマジョリティ。駅舎はそれほど古い感じはしないのですが、30年もののようです。駅舎というよりはプレハブ小屋。いたってシンプルなデザインの駅舎で、待合の他は保線作業用の物置となっているようです。駅舎前はそれでもアスファルト舗装されており、出入口付近はその高さまでスロープとして擦り付けられております。駅舎左にはホームへの車の侵入防止として単管パイプで組まれた柵があります。が、保線作業などで必要に応じては撤去できるようになっているのではと思います。

黒岩駅 駅前

で、駅前はこんな感じ。このあたりの集落に接しているので、周辺には民家も多く、店舗などもあります。駅前から延びる道は国道5号線まで、約80m。国道から先、海までの間に多くの民家があり、左方向に進むと漁港もあります。つまり漁村なのかもしれません。この黒岩地域は。平日の真昼間なので、当然人気はありません。まぁ、ねぇ~無人駅ですから。それでも、駅前はきちんと舗装されており、緑地の除草もされていることから、日常的な整備がなされていることがわかります。住宅街の駅。生活感の伝わる駅前。そんな感じです。

黒岩駅 駅舎内

駅舎内はこんな感じ。ホームと駅前側に、其々の出入口となるサッシがついているほか、妻側というか側面にも開口部があるので、比較的明るい待合。で、よく見たら除雪機がシート被っておいてありました。ホームとか駅前の除雪に使用するものと思われます。北海道らしい!床はおなじみモルタル仕上げ。

黒岩駅 1番線ホームからの眺め

写真上は八雲方面、写真下は長万部方面。2面2線のホームで、1番線は上り函館方面で、2番線は下り長万部方面。丁度下り札幌行き特急北斗が通過。この時ばかりは静かな駅もそこそこ騒々しい。でも一瞬ですけど。で、ここの特徴は本来中線があったところが廃止されており、通常相対式のホームとなるはずのところ、片式と島式ホームの構成で、2番線(中線)だけを廃線とした形。つまり今2番線としているところが本来は3番線であったところ。

黒岩駅 駅名標

だいぶ味が出ている駅名標です。「くんぬい」がシールです。つまりこの間に駅があったという事。「北豊津駅」という駅が2017年までありました。で、この辺の函館本線あるあるなのですが、この駅からその北豊津駅(現信号所)までが単線。で、山崎駅までは複線。今となっては信号所となってますが、この廃駅も鷲ノ巣同様、信号所として複線、単線の切り替えとして機能しているという事。運行上は重要な施設。

黒岩駅 構内踏切

ホームの運用としては上下線ではっきりと分かれているので、こちらも日常的に機能しております。駅の反対側は森。というか山。野生動物がいっぱいいそうです。ホームの端はそれこそ原野に還っているんじゃないかと思われるぐらい草生していますが、日常使いるる部分、普通列車の車両分はきちんと舗装面が見えております。

黒岩駅 2番線から見た駅舎

こじんまりとした良い雰囲気の駅です。現駅舎の右隣になにやらコンクリートの基礎のようなものの痕跡が。恐らく昔の駅舎はこちらに建っていたのでしょう。有人駅であり、人も物も流通が頻繁にあったのだろうから、町というかこの集落のシンボル的存在だったのでしょう。今の駅舎からは想像できませんが…。それでも今の雰囲気は決して悪くないと思います。町に溶け込んでいる寄合所の様相。心地よい駅でした~!

で、今回はここまで。次回に続きます。ではまた。