kayabachonorb’s blog

旅と鉄道とあたし

【駅を巡る旅#022】室蘭本線2023年8月(その2)

室蘭本線の駅旅。前回からの続きです。函館本線八雲駅をスタートして噴火湾(内浦湾)をぐるっと回ってきております。函館本線では北上し、室蘭本線では南下するという行程。噴火湾も真ん中あたりまで南下してまいりまして、前回の終わりから伊達市に入っております。

 

【長和駅】ながわ

長和駅 駅舎

で、今回は長和駅からです。前回の有珠駅もそーでしたが、きも~ちメルヘンが入っている駅舎。木造平屋、寄棟造。歯医者みたい!駅舎回りは正面側だけアスファルト舗装。勿論無人駅。かつては有人駅。で、貨物、荷物の扱いも行っていた駅。それこそ周辺には工場があり、専用線(引き込み線)もあったようです。所在地は伊達市長和町。元々の駅名は長流(おさる)駅。「お猿」。お猿さんです。近くを流れる長流川が地名の由来で、この地名から「長流駅」となっていたようですが、さすがに音だけ聞いて「お猿」と間違われるのがイヤだったためか、「長和駅」へと駅名変更。今だったらうまく利用できたんじゃないかと思いますけどねぇ~。お猿さんをイメージキャラにして。ロケーションとしては長流川流域河口付近の平地となっているところ。北西方向から南東方向へ走る室蘭本線の線路北側に駅舎があります。

長和駅 駅前

で、駅前はこんな感じ。開けてます。民家も多いです。駅周辺には店舗などの商業施設はありませんが、駅前から延びるこの道の先300mいったぐらいのところで、国道37号線と交差。国道沿いには店舗があります。因みにこの駅前の道路ですが、道道です。2車線歩道ありの綺麗な道。アスファルトの継ぎ目からぺんぺん草が生えているような道とは違います。かなり都市部に近い感覚です。長流川はあるもののそれほど大きな交通的障害が無く隣駅の伊達紋別駅まで、線路と並行して町が続いているので、伊達市中心の市街地の延長といったところ。都市部の無人駅といった感じかな?

長和駅 1番線ホーム

ホームは2面3線。片式と島式。ホームは砂利敷き。ホームはそこそこ長いのですが、使われているのは一部。駅舎前あたりを除き、草生しております。1番線は下り東室蘭方面で、3番線が上り長万部方面。2番線は側線扱いで、実際はほとんど使われていないようです。2,3番線ホームへは構内踏切で横断。で、因みにここから先伊達紋別方面、稀府(まれっぷ)駅までが単線となっています。この間伊達紋別のような主要駅があるのに単線なのです。何でですかねぇ~。

長和駅 2,3番線ホーム

2,3番線ホーム。砂利敷きですがかなり綺麗に敷かれております。というかきちんと転圧がかかっていますので、ボロボロと剥げている箇所は比較的少ないように思われ、綺麗な簡易舗装といった感じ。ホーム端部は別ですが…。都市部の無人駅とはいえ、西側長万部方面は山が近い感じになります。

長和駅 駅名標

比較的新しいように見える駅名標。駅番号もシールではなさそうです。この辺のホームは砂利が剥げておりましたが、それでも綺麗な方だと思います。また、電柱ですがこれもJR北海道の仕様。木製の柱に駅名標。本当は駅名標の下に「サッポロビール」と入っていたのですが、今は白い正方形。ここだけは時代と並走している感じ。そんな都市部?といえるかどうかわかりませんが市街地に近い無人駅の長和駅でした。次に向かいます。

 

【北舟岡駅】きたふなおか

北舟岡駅 駅前ロータリー

はい。そんなわけで、来てみたかった駅の一つ、北舟岡駅です。アレ?っと思うかもしれませんが、伊達紋別駅スキップしました。伊達紋別に関しては伊達市役所もありますし、所用で来ることも今後考えられ、特急停車駅でもありますので、到達難易度としても低い為、スキップしました。でも、スキップしてよかった~!ほんとこの場所に来れることの方がプライオリティは圧倒的に高い!で、雲間より陽が差すというタイミングにも恵まれ、良い景色を堪能できたことは、何よりありがたかったと思わざるを得ません。そんなわけで、北舟岡駅です。室蘭本線で最も海に近い駅。若干どこが駅だかわからない感じがしますが、写真左手の方向が駅です。所在地は伊達市舟岡町。駅前ロータリーは実にしっかりとした綺麗なロータリーでした。この日はそこそこ人がいた(丁度下校時刻で、学生さん達が多くおりました。)ので、全景を撮ることができなかったのが悔やまれます。で、写真に写る仮設小屋ですが、右が待合。左がトイレ。何とも仮設感満載ですが、比較的新しい施設なので、非常にきれいです。で、ロケーションなのですが、この辺りでは、室蘭本線はかなり海に近いところを走っております。伊達市の中心地からは南南東に3kmほど行った市街地の南端。周辺の地盤面はかなり高い位置にあり、海近くまでせり出した台地と海とのわずかな隙間(平地)に室蘭本線が通っているというロケーションです。そのため、駅へのアクセスはこの台地から海方向へ向かって降りなければなりません。そのため、線路レベルで十分に駅前のスペースを取ることができなかったため、この台地部分に駅前機能をつくり、ホームへはこの台地より階段を下りてゆく形式となっています。まぁ、珍しいアプローチ。駅前から主要幹線道路(道道)までは約150mぐらい。主要幹線道路といっても住宅街を抜ける道なので、初見ではわかりづらい道かもしれません。

北舟岡駅 階段よりホーム方向を望む

この写真が撮りたかったがためにこの駅に来たといっても過言ではありません。タイミングよく1番線(なぜか海側が1番線)に列車が入線してきたところに出くわしました。駅旅成就の瞬間です!これを見てわかる通り、その1番線のすぐ先は海。噴火湾(内浦湾)です。いや~よかった~!で、管理用スペースでも使用されていると思われる空間に車が止まっていますが、このぐらいのスぺースだけはホームとの間に存在します。あとはもう台地の崖(傾斜面)。つまり、駅前から階段を降りるとこんな感じになってます。一旦線路レベルまで下って、もう一度ホームに上がる感じ。多分もうすでに駅構内には入っていると思いますが、明確な表示が無いので、よくわかりませんでした。

北舟岡駅 階段からホームを望む

室蘭本線のこの区間は単線。駅での列車交換ができるようになっており、2面2線となっております。基本的には2番線(なぜか手前側)を上下線とも使用しているのですが、列車交換、通過列車の退避の為、1番線(海側)が設けられています。つまり1番線に列車がいるタイミングというのは希少という事かな?で、その1番線へはホームの東室蘭方面側にある跨線橋にて渡ります。この跨線橋というのがまた非常に開放的で、歩道橋みたいでした。

北舟岡駅 2番線ホーム

駅自体は比較的新しい構造で、ホームもご覧の通り鉄骨軸組の上にコンクリート平板でそのうえ舗装もされております。更に点字ブロックの設置もされております。駅としても歴史は浅く、JRになる前年に駅へ昇格。それまでは信号所だったとのこと。単線であるが故ですが。で、信号所時代は有人だったそうです。まぁ、ねぇ~。ポイント切替やタブレット交換なんかも行っていたのでしょうから。ロケーションとしては海の際のな~んにもないところと思われがちですが、伊達市の発展と共に人口増加となり、駅周辺も住宅地化されたことが駅への昇格となったのではと思います。とにかく海辺の秘境駅感はあるものの開放的なだけではなく綺麗に整備された居心地の良い駅です。

北舟岡駅 駅名標

残念ながら、駅名標は海風にやられた感はあります。錆汁が…。それでも何とかここまで保っていられるのは、まだ良い方かもしれません。当然ですが、駅名標(1番線)の向こうは海です。

北舟岡駅 駅前側

駅前はこんな感じ。駅前のロータリーまでは階段を登ってゆかなければなりません。まぁ、河川の土手みたいですけど。この台地の上が住宅街になってます。ここからは見えませんけど。

北舟岡駅 跨線橋からの眺め

まずもって絶景です。立派に観光地です。伊達市の中心方面を眺めております。遠くに有珠山も見えます。そして何より本当に海に近い。そんな駅ですから、結構観光客というか鉄オタなのかインスタグラマーなのかちょいちょいそれらしき人を見かけました。まぁ、ねぇ~。映えるし。しかしオープンエアの跨線橋JR北海道では珍しいのではと思います。開放的で非常に気持ちが良いのですが、冬場とか悪天候の時は大変なんじゃないのかな?とも思ってしまいます。

北舟岡駅 1番線ホーム

列車交換が終わり、暫く普通列車の来ないホームでしばし休憩。ホントに波の音と風の音だけが聞こえてくる駅。(正直この日は「映え」目的の人が数名いらっしゃったので、いまいちこの世界に浸れませんでしたが…)それでも(季節が良い時限定ですが)風光明媚な駅といって良い感じで、ここのロケーションでしか味わうことのできない希少な駅でした。

 

【稀府駅】まれっぷ

稀府駅 駅舎全景

な~んかここまでくると、中央部分を除いて住宅展示場にあるハウスメーカーのそれって感じ。○○ハウス?△△ホーム?まぁ、ねぇ~。親しみやすい姿なのでしょう。というわけで、稀府駅到着です。フツーに読めませんよね。この駅名。まれっぷです。稀(まれ)に府(ぷ)ですので、そー言われれば確かにって感じですけど、初見ではわからないと思います。キフ駅?ってなるんじゃないのかなぁ~。ともかく稀府駅です。所在地は伊達市南稀府町。ロケーションとしては、先ほどの北舟岡駅より更に南南東に3kmほど行ったところ。伊達市の平野部に位置し、海への距離も近い場所。駅舎は木造平屋の寄棟造。長和駅と同じかな?でも、前述の通りこちらの方がより家っぽい。駅舎回りは正面だけアスファルト舗装されております。但し、長和駅より綺麗。

稀府駅 駅舎内

駅舎内はこんな感じ。有珠駅のそれと同じく、中央部分は吹き上がりの天井となっており、上部にはハイサイドライトが設けられております。構造的には有珠駅と同じなのですが、こちらの方がしっかりと内装をしております。吹き上がり部分の意匠も木で表現されており、古い木造教会の様相。腰壁、長椅子は有珠駅と同じでしたが、低層部の壁の仕上げはこちらの方が良好。同じように作っているとは思うのですが、なんとなく差がついてしまっている感じ。待合にはこのような木製の長椅子の他、イームズ風ベンチもありました。利用客の数による為でしょうか?理由はわかりません。

稀府駅 1番線ホーム東室蘭方面を望む

ホームは2面3線。片式と島式の構成。2,3番線へは構内踏切を渡る方式。1番線は下り東室蘭方面。3番線が上り長万部方面。2番線は側線。ホームは砂利敷き。北舟岡駅ほど海に近くはありませんが、それでも200mは離れていないので、非常に開放的。空が広い。磯の香りはそんなにしませんでしたが…。

稀府駅 駅名標

そこそこ年季の入っている駅名標。フレームも錆が目立ちます。この辺では近年で廃駅が無いので、駅番号の変更もないためか、シールでもない。

稀府駅 2,3番線ホーム

3番線ホームからはわずかに海が望めます。駅舎と反対側にも道路があり民家があります。常時使用されている3番線の保線状況はローカル線のそれとは大違い。さすがに主要幹線。駅のダイヤを見る限り赤字ローカル線ですが、線路は立派。

稀府駅 2,3番線ホームより駅舎を望む

平原にポツンとある雰囲気ですが、駅周辺は住宅街なので、それほど田舎というわけではありません。そこそこの市街地です。何故がこの時は駅前を撮影し忘れておりました。なんとなく駅舎の裏に住宅があるのがわかるかと思います。駅は2009年まで安易委託でしたがそれ以降は完全に無人駅。待合の他トイレと物置がある程度。こうしてみると公園の管理事務所の様相。ほのぼのとして良い感じの駅でした!

ということで、今回はここまで。次回も続きます。ではまた。