前回の続きというか、前回の移動の合間に訪れたところを今回は記します。
陸羽西線です。2024年3月28日。
新庄から余目を結ぶ東北の横断路線です。ですが、2022年より並行して走る国道のバイパス工事で、一部トンネル工事区間が陸羽西線と被る箇所があり、工事の安全上陸羽西線の一時運休をせざるを得ない状況となりました。ということで、2025年には終了するという事なのですが、訪問時点ではまだ工事中でしたので全線にわたり運休中でした。そんなわけで、今回は運休中の陸羽西線の訪問となります。
【古口駅】ふるくち
新庄駅より改めてレンタカーを借り、戸沢村へ仕事の関係で向かいました。そーです。まだ仕事中ではあります。その仕事も一段落し、戸沢村の玄関とも呼べる陸羽西線の古口駅に行ってみました。所在地は戸沢村古口。

う~ん。何ともシンプル。でありながら、きちんと黄金比的なプロポーション。教科書的な木造平屋の駅舎です。切妻屋根のクロス十字(バシリカ形式)の教会仕様。陸羽東線でもそーでしたが、地味ですけどなかなかマニアックな駅舎が多い印象。な~んか建築オタク系の人間が関与してそうな感じが匂う。一見牧歌的な印象の色合いとテクスチャーですが、メルヘンにならない感じが逆にいやらしく、計算されている感が強い。まあ、そんなことはともかく、2014年に今の駅舎となったとのことですが、2022年には駅としては休止になっちゃったわけで、何とも寂しい感じでした。今は列車の代わりに代行バスがここにはやってきます。

で、駅前はこんな感じ。村の玄関の駅だけあって、駅周辺は集落となっており、店舗や事務所、村役場などあり、山間部にある宿場町のような雰囲気を持った場所でした。駅前の道を100m強進むと国道47号線にあたります。この突き当りには国道沿いに建物が建っていて、そのすぐ裏は最上川というロケーション。山間を縫って流れる河川の脇に少し開けたわずかな平地部にこの駅、そして村の中心部があります。駅前は若干寂しくはなってましたが、国道の車の往来やすぐ近くの村役場への訪問者等のおかげで、賑やかしというか人の営みを感じられる駅周辺でありました。

現在、運休中であるためホームには入れなかったので、外から眺めます。1面2線のシンプルな形式。但し陸羽西線の中間駅では唯一の交換可能駅。村の玄関という位置づけだけではなく、運行上も重要な駅でした。もう2年近く走っていないレールは錆錆。でも、案外草生していないのが驚き。整備してるんでしょうね~。

島式のホームへは構内踏切で横断。意外とホーム幅が広くホントに主要な駅であることを改めて気づかされました。駅の反対側は山林かな?集落としてはあまり広がりが無い感じでした。
さて、戸沢村での仕事も終了したので、これから新庄に向けて戻ってまいります。その道すがらちょいちょい駅を見てゆくことにいたします。
【羽前前波駅】うぜんぜんなみ
アレ?一個飛ばしてない?と思うかもしれませんが、車移動しているとバイパス利用しない場合、国道47号から県道34号に入るルートが新庄へのルートが割と陸羽西線に沿った道となるのです。ところが、古口駅からこの羽前前波駅の間で、一旦大きくそれてしまうので、この際だからとまずはこの羽前前波駅を先に見ておこうかということになりました。だんだん陽も傾いてきましたので、無理のないところで訪問しようと…。所在地は新庄市大字升形字前波。

もう、ね~。最高のロケーション。異様に高い築堤と周囲は田んぼ。思いっきり高架鉄道のそれなのですが、単線非電化無人駅。勿論建物らしき建造物は駅の待合小屋以外見当たらず、工作物としては鉄骨軸組のプラットホームが清々しく田園風景切り取っております。こーゆーの大好物!あの高台の展望デッキへは泥だらけになりながら畦道とあまり相違が無いアプローチを進まなくてはならないわけです。列車乗るのもなかなか大変。雨の日なんかはそりゃ~大変でしょう。でも、なかなか気持ちが良い駅です。ホーム長もそこそこあるので、存在感はある印象です。

そーは言っても舗装はされております。泥だらけってーのは言い過ぎました。ですが、結構狭いです。で、かなり傾いています。最後は階段なので、安心かな?でも、最下段はかなり狭い気がする。

で階段を上がり切るとすぐに待合小屋があります。勿論、現在運休中なので中には入れませんので、ここまで。小屋はかなりコンパクト。恐らくプレハブ。


ホームは1面1線のシンプルなもの。鉄骨軸組の上にPC板載せて、そのうえアスファルト舗装している感じ。ホーム幅はかなり狭いのですが、朽ちている雰囲気は無く、異様にきれいでした。また、保線も手が入っているようで、枕木やバラストも新品。めっちゃ綺麗ですやん。駅周辺な~んもないって言いましたが、農家さんの家が数軒ありました。
それにしても線形は良いし、高架だし、カッコよく気持ちの良い駅でした!
【津谷駅】つや
さて、さっき一つ飛ばした駅に来ました。津谷駅です。県道から離れた駅です。所在地は戸沢村大字津谷。もう一回戸沢村に戻ってきました。県道から離れているとはいえ、バカみたいに遠いわけでもないのですが、少し村道を集落に向けて入ってゆかなければならない場所。ロケーションとしては最上川の支流鮭川の河岸段丘(中段)みたいなところにある集落の駅。小さいながらも味わい深そーな駅です。

ロケーション抜群です。遠くに見えるは出羽三山かな?ホームの構成や手前側のバラストの雰囲気から、歴史が刻まれている感じが伝わってきます。

もうぜーたい手前側に線路があったはず!という感じの1面1線のホームの駅。駅舎は無くぜーたいあったはずの線路部分にはみ出した待合小屋があるのみのシンプルな無人駅。アルミのフェンスがいかにも取って付けた感があるのも味わい深い。1面2線の島式だったでしょ!って感じです。

いやいや、それどころかもう一つありました。旅客用なのか、貨物、荷物用なのか今となってはわかりませんが、土盛りプラットホームがありました。つまり片式+島式の2面3線だった?となるとめっちゃ主要駅ですやん。

現在のホーム端。ここからスロープでホームに上がるのですが、その手前でロックアウト。で、今立っているこの箇所はホーム下になるのですが、かつての構内踏切と思われる部分。写真左側に広がるバラストがその遺構。確かに2線分はある。

新庄方面を望んだところ。やっぱり保線がめっちゃ綺麗。今にも列車が来そうな雰囲気。別に自然災害などで運休しているわけでもないのだから、休んでいる間もきちんと手を入れているのでしょう。

で、ここが駅入口。駅前もこんな感じ。住宅街の道のわきにひっそりとある感じの駅です。手前の小屋の部分付近に旧駅舎があったと思われます。まあ、それこそ有人駅であったろうし、人も物も扱っていたであろう駅とあれば、そこそこの賑わいはあったと思われます。何とも歴史を感じる駅でした。
【升形駅】ますかた
で、今回最後に向かったのは升形駅。所在地は新庄市大字升形字下夕野。このあたりまで来ると新庄盆地の中といった感じで、空も広く比較的開けた平地となってきます。

もういたってロードサイド無人駅のそれです。ロケーションとしても県道34号線からまっすぐ入って来られる駅です。雰囲気は何か会社の資材置き場なのかと思われるような感じのところ。駅前部分もあまりきちんと舗装されておらず、仮設的な感じのする駅でした。それにしてもかわいいと言えばそーなのかもしれませんが、牧歌的でありつつも屋根上の鯱みたいなものが少々いかつい様相を呈しております。現在はやはりバス代行中なので、駅舎自体は使われてない模様。窓部分がコンパネでふさがれておりました。

駅舎から見た駅前。こんな感じ。まっすぐ伸びる道路は県道まで≒100m。周囲は民家が数軒。店舗らしきものはございませんでした。まあ、ホントにここに用事でもなければぜったに来ないような感じの駅前。一応駅舎からはすべてアスファルト舗装の上を行くことはできますが、駅前ロータリーの大半は砂利敷きなので、なーんか埃っぽい感じ。

駅舎からホームへ通づる通路はこんな感じ。ホームは1面1線なので、構内踏切と呼んでよいのかわかりませんが、一応廃線?の線路は横断する必要があります。元々は1面2線の島式ホームであったこと、ホーム手前側に引き込み線があることからこのような構造となっていると思われます。勿論今は運休中なので、いずれにせよ列車が来ることは無いのですが、一応ここでロックアウトしてます。

で、ホームはこんな感じ。駅反対側は架線と農地が広がる田園風景。空が広い。のどかな田舎駅の様相です。手前側はまだレールがあることから現在でも使用されている?と思われる引き込み線。ホームに沿ってませんから、多分引き込み線です。で、ホームに沿っている部分はバラストのみなので、レールは撤去されたものと思われます。
はい、そんなところで升形駅でした。駅でいうと次は新庄駅なので、陸羽西線の旅はここで終了となります。
で、ここから前回の最後の新庄駅につながります。
そして、新庄駅からつばさ号に乗り次の目的地山形へ向かいます。翌日山形で仕事がありましたので…。
ということで、2024年3月29日。山形県山形市。山形県の県庁所在地。仕事のついでに山形県庁でスタンプ押した後、駅に戻って昼飯を食い、ようやく帰路に就くことになりました~。いや~、結構長かった~。というころで、折角なので、山形駅も色々と見てまいりました。
【山形駅】やまがた
最後に来て、メジャーです。まあ、ねぇ。素通りするのも忍びないので、列車待ちの時間を利用して色々見てまいりました。そんなに詳しくは見て回っては無いので、簡単ですが記します。

東尾北地方の駅ビルといえばS-PALっていうイメージなので、違和感は全くありません。ここは山形駅の東口。昔からある山形市街に向いたいわゆるメインの方の駅前。駅ビルはそこそこ年季の入った2世代前ぐらいの建物ですが、そんなに古びた感じはありませんでした。また、駅前ロータリーはそんなに大きくはないのですが、小綺麗にまとめられており、バス停の屋根含めアーバンデザインされておりました。こー言っては罰が当たりそーですが、意外とスマート。

とはいえ、やっぱり狭いっちゃ狭いので、大型バスなんかはかなり窮屈そう。昔の駅前の規模だから仕方ないのでしょう。で、駅前は高層の建築物があまり無く、どこかローカルな感じ。旧市街に直結している感じはしましたが。

山形駅は地べたの駅なので、2階レベルに東西自由通路がある構造。勿論駅ビルにもアクセスできるようになっております。思ったほど広くはないのですが、天井が高いこともありそこまでの窮屈な感じはありませんでした。

で、改札口付近がこんな感じ。トップサイドライトもあるおかげで、かなり明るいコンコースとなってます。平面的にはそんなに広くはないのですが、開放感があり、きちんと玄関としての役割と印象を与えてくれてます。

まぁ、ねぇ~改札口はね。こんなもんでしょ。で、一旦改札前を通り過ぎ今度は西口に来てみました。

はい。どーん!元々は貨物ヤード若しくは機関庫等の留置線があった場所。勿論駅の出入り口などは無く、こちら側は工場や倉庫などがあった場所であったと思われます。よくあるパターですが、旧市街地の再開発より土地の手当て等の面から、工場跡や国鉄用地を開発する方が楽だからこうなるのですが、それにしても全くの別世界。よくできましたって感じ。かなりフルスイングした感がありました。

西口から東口の建物群を望むとこんな感じ。まあ、かなりの違いがあるのですが、このビル群はそれはそれで理性的にも見えますし、橋上駅舎との違和感も無く正しいあり方を見せております。

山形駅は一旦橋上駅の改札口を入ってから、新幹線用の改札口に入る仕組みとなっています。改札外から新幹線専用改札口を通ってというわけにはいきません。ここはホームレベルなのですが、線路側の部分がサッシで閉じられているので、ホーム上ではあるものの室内感があるつくりとなっております。雪の日なんかは大変だろうから、こーゆーの地味にありがたいよね~。

はい、ということで新幹線ホームです。左側が山形駅発着の専用ホーム。右側が新庄方面の発着するホーム。新幹線のホームとはいえ、べたに在来線と並んでいるうえ、何の仕切りも無いので、新幹線の車両が止まっていなければ、ここが新幹線のホームだということがわからないぐらいの雰囲気。確かに山形新幹線は新幹線といえども福島までは在来線を走っているわけだから、新幹線然とした感じが出ないのもわかりますけどね。

一応、駅名標です。でも一応新幹線なので、隣の駅の表記が天童とかみのやま温泉になってます。途中の駅は書いてないのですね~。普通に奥羽本線走っていますが…。

とまあそんなわけで、乗車する列車の到着です。E3系です。何とも地べたの新幹線。踏切を通過してまいります。

で、帰りはJREポイント使ってアップグレードしちゃいました。まあそれでもE3系なので、2列2列なんで普通車と変わらないのですけどね。もうそんなに乗る機会もないだろうし、E8系デビューしてるし、最後だと思って贅沢してみました~。後半は殆ど記憶がありませんでしたが…。
はい、そんなわけで今回の旅はここまで。次回はどこになるやら。ではまた。