前回、滋賀から京都に入り駅旅も終盤。今回は京都です。2か所だけですが…。
【丸太町駅】まるたまち
地下鉄烏丸線の丸太町駅です。前回の烏丸御池駅の続きで、烏丸線を一駅だけ乗車して丸太町までやってきました。京都御所や京都府庁の最寄り駅。この駅も烏丸御池駅同様、1981年に京都初の地下鉄として烏丸線が開通した日に開業。烏丸線は現在近鉄との相互乗り入れを行っている為、利便性が高い路線となっており、京都郊外より直接京都の中心部まで乗り入れができるようになっているので、常に混んでいるイメージがありました。ですが、烏丸御池から国際会館方面に乗ったので、平日の昼間ということもあり、それほど混んではおりませんでした。

ホームは1面2線の島式。ホーム幅はどちらかというと狭い方。開業当初からは部分的にリニューアルされてはいると思いますが、床のテクスチャーや丸柱に歴史を感じます。それにしても出発表示板がゴツイ。見やすいけどね。

改札口はこんな感じ。ホーム同様コンパクト。それでも天井高があるので、そんなに窮屈感はありません。改札内外の隔てが結構簡易なので、そのためか狭さを感じません。古さはやはり感じますが、暗くないため小綺麗な感じがします。印象としては、東京の都営地下鉄の駅に似ている感じです。

出入口はこんな感じ。この2番出口は丁度大丸ヴィラ(歴史的建造物)の脇。その為かこのような意匠にしております。道路面のレンガ積の塀については元々の大丸ヴィラの塀であったようにも思われますが、駅の出入口の建屋についてはレンガ色のタイルを張ったものになっております。更には、わざわざタイルを剥がしているのではと思われる側面。多分大丸ヴィラから見た時に違和感のないような工夫だと思いますが、何もそこまでしなくてもと思ってしまいます。所詮、別物だし。
ということで、簡単ですが丸太町駅でした。
【京都駅】 きょうと
さて、京都駅です。詳しい説明は不要な主要駅中の主要駅。古都京都の玄関口。主要駅ってそもそもどんなものかというところはありますが、試しにAIに聞いてみました。乗降客数、新幹線や在来線が多数乗り入れる、観光地として認知度とのこと。で、代表的な駅として、新宿、東京、渋谷、大阪、名古屋、京都のようです。で、京都も入っております。私的には京都が主要駅であることは間違いないのですが、新宿と渋谷に違和感を感じずにはいられません。そりゃ乗降客数で言えばトップ2だから仕方ないのですが、鉄としてはねぇ~。まぁ、いいか。長くなるので…。そんな京都駅ですが、やっぱり成り立ちとしては前に記した通り、街はずれで開業した歴史があります。京都の上品な町並みを壊してまで利便性をとることはしないということ、煙や騒音の公害要素を街の中に入れたくないことの2点で、今の位置。明治の時代がそんな感じ。まあ、100年以上も都だったわけだから既存の街(暮らし、文化)を壊したくはないわけですよね。で、戦前の1930年代には風致地区の指定。戦後の1972年には景観条例の制定。1973年には高度地区の指定。2007年には新景観政策による建築物の高さ制限と屋外広告物規制。まぁ、京都にとっては街自体が財産ですからね~。そんな文化財だらけの街の駅ですが、路線も重要な拠点の駅で、JR山陰本線の起点であるほか、JR奈良線の終点、近鉄京都線の起点であります。乗り入れはこのほか東海道本線、東海道新幹線、京都市営地下鉄。運行上の乗り入れは湖西線。また、各方面への優等列車も数多く発着します。しっかり巨大ターミナル駅です。でもって日本一の観光地の玄関口となれば、利用客の数もハンパないわけで、駅としての機能も肥大化するのは仕方がない事なのですが、その一方で景観だとか文化財だとかなんだかんだの規制があるわけです。そんなある意味窮屈な京都駅ですが、現駅舎は1997年にそれまでの規制を特別に緩和する形で完成をしました。そーとーな反対運動なんかもあったと思いますが、まぁ、折り合いの付いたのが今の形なのかもしれません。まぁ、ねぇ~1964年には京都タワーも建ってますからね~。特例で。その時代に合わせて馴染ますというのも、全く手を入れずそのまま腐らせてしまう事から比べれば、場合によってはむしろ積極的な保存につながるとの言えるのではとも思います。ありゃ~、長くなってしまいました。

まぁ、でっかいのです。地上16階、地下3階。設計は梅田スカイビルと同じ原広司。高さが高い理由は上部にホテルがあるため。また、デザインも無機質感満載だし、京都の伝統的なテクスチャー全く無。形状も三角屋根全く無。迎合する気全く無。だからフレーミングできるのだと。変に迎合するとキッチュになるので、この答えが正解。

駅前は昔からこんな感じだったよーな…。イヤ~もっとガチャガチャしていた気もするし。あまり記憶がない。

京都タワーです。京都の駅前といえばまずはこれでしょう。実は入ったことないのですが、改めて見ても不思議な建物です。バリバリのモビ(モダニズムチックビルヂング)の上にお蝋が載っている仏陀スタイル。ありがたい、ありがたい。まさにオリエンタルミラクル。そりゃもうインバウンドの大好物です!ホントに凄い。日本一の観光名所の玄関先からこれですから。恐らく日本でも駅前にタワーがあるのはここぐらいじゃないかなぁ~。京都って保守的と思われがちですが、こんなのが駅前にあるのだからむしろアバンギャルドの方なんじゃないのかと思ってしまいます。しかも1960年代からこんなことしてるわけで。


建築家の良く用いられるアイテムというのがあります。その中でも原広司が用いるアイテムがこんな感じ。「様相」。言語自体もうだいぶ古臭くなってはいますが、語るうえでは必須事項。この建物も四半世紀近く経っていますが、実物は当時のままのようです。そしてこの様相。ありさま。すがた。この積み重なりと、反復。それでいて空間は均一と不均一の連続。使用しているマテリアルは昔ながらのそれ(アナログ)ですが、この意匠によってデジタルな空間になっているのもこの人の特徴。なかなか古びません。これは、実作をいつくか見学した私の感想ですが、原広司に関してはそれこそ専門の方がいくらでもいらっしゃると思うので、詳しくはそちらを参照していただければと思います。

京都駅のメインゲート、中央改札口前です。全体はすんごいデカい空間なのですが、1階の出入口部分は意外と天井高が低い(決して物理的に低いわけではないのですが、相対的にという意味)。で、ここは大混雑。そりゃ~正面玄関ですからね~、仕方ありませんが…。

改札の手前にこの大空間。インターナショナルレベルの大空間。で、ここが内なのか外なのかという事なのですが、空気的には外です。まぁ、巨大な駅前アーケードです。因みに写真左手が駅の中央改札口です。この大空間を構成しているのは土木レベルの構造の大屋根やブリッジだったりします。

先ほどの1階を望んだところ。東側の上の方へ来ると比較的人もいなくなり、空いていて良き。前の写真では白飛びしていた箇所はまだ階段が続いてます。1階からまっすぐに伸びたエスカレーターは4階で若干向きを変えます。それにもましてこの大空間を覆うガラスの屋根の構造です。もうあまりガラス面さえよく見えないぐらいですが、この立体トラスの過剰なまでの構造がある意味美しく見えます。

東側を登ってきまして外の広場に出ました。もうここまで来ると誰もいません。階数で申しますと8階。8階にいますが、周囲を囲まれており、パティオの感じ。実際まだ上があります。この日は何やら工事をしていましたので、全て広場としては開放しておりませんでしたので、空間全てを堪能はできていません。ですが、やっぱり不思議というか、無駄といえば無駄なのですが、空間的余地が心地よさをもたらしてくれる場所である感じがしました。なにやらアート作品のようなものもありますし。で、それこそ無駄っぽく見えるようなエスカレーターとその先の通路。もう完全に導線の無駄遣い。良いわ~!

ゆうに3層はある高さを一気に登るエスカレーター。もう典型的な無駄導線。でも、観光には最適。誰もいないし。

ガラス屋根最上部にかかるブリッジ。先ほどの飛鳥レーターの先にはこのブリッジがあります。何の為?東広場と西側の大階段方面の施設を結ぶ導線。ん?いる?その間機能的には何にもありません。ただの通路。前から2人、老夫婦が来たのと、途中外を見ていたカップル以外会いませんでした。めっちゃ混みの京都駅で閑散としている場所。実はこのブリッジ、途中にアルコーブがあり、頃から京都市街を眺められるようになってます。つまり京都観光できちゃいます。混んでいるところが苦手な方にはおすすめです。

4階から屋上までは大階段があり、ここが京都駅でもシンボリックな場所になっております。何だろうか、大階段ってシンボリックになるのって。でこの大階段ですが4階から屋上(12階部分)まで171段あるそーです。段数だけで行ったら金刀比羅宮には遠く及びませんが、それでもお参りする価値はありそーです。微妙に振れているところも奥行を感じてなかなか良い感じ。さっきわたってきたブリッジも大階段のところで斜めに大階段上を横断しており、この風景もなかなか面白いパースペクティブとなってます。変なガラス屋根の形状も相まって、動きのある空間になってます。使っている素材は無機質ですが、賑やかな感じ。工場のような楽しさってところかな。因みにこちらは商業施設も建物内にはある故、そこそこの人出でした。

そして、らしい屋上に来ました。大階段の一番上。12階レベル。やっと空の広さを感じれる広場に来ましたが、ここもスカッと広い広場というわけではなく、竹林の植わるブロック数個によって囲われた「庭」のようなものがあり、その中はところどころ芝生が生えた空間になっておりました。京都的エスプリ。加えてこの空模様。ちらほら雨も降ってきたので、退散することにします。

で、京都駅大階段付近の飲食フロアにてお昼。とにかく空いている店ということで、ウナギにしました。でもこのお店、本店は名古屋のようです。知らんかった…。それでも美味いものは美味い!ごちそー様でした~。
さて、お昼も食べたのであとは帰るだけ。

京都の駅ビルから新幹線までは在来線を跨いでゆかなければなりません。ということで、南北自由通路を行きます。その途中に在来線の西口改札があります。往来の人を見てみると割と日常的な京都を感じられるようでした。つまり観光客の割合が低い。やっぱ在来線だしね。中央改札のように特急のホームに近い改札とは別の空気感はあります。それにしても暗い。ゆるーいヴォールト天井は気持ちが良いのですが、なんか暗い。

南北自由通路は2階にあるのですが、在来線の改札口を通り過ぎると今度は近鉄の京都駅が現れます。この自由通路に面し改札口があり、さらにホームがあります。頭端式のホームです。

改札口まで来てみました。人の往来を見ていると近鉄にとっても重要な駅であることは間違いなさそうです。

で、ついでなので八条口もちらっと。ここは変わらない感じ。

開業当初から変わっていないのではと思うぐらいの意匠。勿論ホームドアは着きましたが、東海道新幹線の駅ホームの特徴である白タイル。やっぱこれなんですよね~。なんかワクワク感と同時に落ち着く感じ。因みにこの日も当然のごとくホーム上は人でいっぱいでした。たまたま空いているタイミングで写真は撮れていますが…。やっぱりどーしても京都を敬遠しがちになるのは、これだからというのもあります。人ごみにわざわざ行く?ってなっちゃいますよね~。一応、ホーム情報だけ。2面4線島式。全列車停車駅です。

JR東海ですからね。こうです。
ということで、気が付いたら偉い長くなってしまいましたが、これで今回の駅を巡る旅大阪・滋賀・京都はおしまいです。長くはなりましたが、実際は結構駆け足でした。ホントはまだまだ周辺含め見どころはたくさんあると思います。本来は時間に余裕をもって旅しないといけませんね~。新たな発見ももう少したくさんできるでしょうし。
それではまた次回。次はどこになるかなぁ~。
ではまた。