ついに大台40か所目です。ようやく残りが見えてまいりました~。2025年1月。年初に大台です。ということで、行ってきたのは和歌山県庁。私個人的には和歌山県庁は2014年から2016年の間にそこそこ通わせていただいたのですが、本庁は2回目。初めて来たときの記憶があまりないのは、色々回っている中での訪問だったからでしょうか、大体の場所は覚えていたのですが、建物についてはほぼ白紙。新鮮な気持ちでの訪問となりました。
スタートはいつもの通り前日の夜の東京。都内での打合せ終わりに移動する形式です。今回はバスです。前回、前々回の近畿地方の時と同様に夜行バスでの移動。もうそろそろ慣れてくるころと思いきや、毎回乗車中に「モーやめた!無理!次は無し!」と感じてしまっており、今回もそれでした。

夜行なので基本は睡眠じゃないですか~。夜間の運行ですから、窓はカーテンが全て閉められていますし、海老名の休憩後は消灯もしますので、フツーに「寝る」ことを前提としています。確かに寝ることはできましたけど、これが快適かというと…。勿論フツーの観光バスの座席みたいな夜行バスはいくらでもありますので、現行で東京大阪間を走っている夜行バスの中ではかなりグレードの高いバスであることは間違いないのですが、やっぱりキツイ。高速道路の高架部分のハーシュネスと寝返りが打てない寝床。寝床といっても基本的には座席なので、リクライニングは結構深く倒れますが、ベッドというわけにはいきませんし、シートベルトもしなくてはなりません。高速道路を走りますからね~。で、この3点式のシートベルトがリクライニングシートを倒していると丁度首のところにかかるのです。もう苦しくてどうしようもない。1番前のシートを予約出来ていたので、足元はそれでも広く、荷物を置くスペースもあったので、その点では助かりましたけど、なにせ寝ている間どういう体勢が良いか暗く狭いシート(シェル)の中でもがき続ける有様。やっぱり向いてないのかなぁ…。でも宿泊費+交通費でこの値段は比較的安いし、翌日朝から動けるしとなると…。普段から夜行バスで移動されている方からすれば、こんな贅沢な席で何を文句言ってるんだとなりそうなので、この辺にしておきます。

なんだかんだと文句を言いつつ、昨日の晩東京駅の八重洲口の地下を出発したバスは大阪難波のOCATに予定時刻より早く到着。冬の朝のキ~ンと冷えた空気で目が覚めました。2025年1月7日。朝6時半の難波の街を歩いて南海なんば駅に向かいます。ようやく明けてきた難波の街はまだ人影もあまりありません。

駅周辺の道路ですが、工事しておりました。だいぶ完成に近いのかと思いますが、歩道を広げているようにも思えました。

昔駅前ロータリーだったところが広場になっておりました。公園ののようになっております。それにしても寒い!中に入ることにします。

本日はここから特急サザンに乗って和歌山市駅へと向かいます。昔ながらの頭端式ホーム。南海随一の大ターミナル駅です。阪急梅田駅に次ぐホームと線路の数。あつての高度成長期の日本の活気を感じる駅の様相です。それにしても寒い。

もうどうにも寒かったので、南海そば(立ち食い)で、スペシャルうどんを頂きました。丁度オープンした時間だったので、助かりました。それにしても器がデカい!で、味もばっちり出汁の効いたお汁に諸々てんこ盛りの一品。立ち食いソバのレベルではありませんでした~。やっぱ大阪凄いわ。
そんなわけで、お腹を満たした後、特急で一気に和歌山県へ移動します。

途中県境を超えたあたりで雪が混じる天候となって、和歌山市駅に到着時点では冷たい雨が降るような状態でした。どうりで寒いと思った。で、到着した和歌山市駅ですが、10年近く前に来た時とは様子がだいぶ変わっておりました。あの薄らデカい南海の建物が無くなっておりました。駅のホームなんかはそのままでしたが、駅ビルが無いことと改札が地べたになったことで、印象がかなり変わりました。以前のターミナルの感じは無くなって、地方の少し大きい駅の様相。橋上駅が地べたの駅となるっていうのは他に例があるのかな?それでも駅の機能と分離された新たな複合施設が駅に隣接して建てられており、引きで見ればリニューアル的な感じです。
和歌山市駅からはバスで県庁へと向かいます。この時点では雨模様。更に寒い。県庁前のバス停から県庁まではそれほど遠くはないのですが、傘ないし厭だな~と思っておりました。
ところが奇跡的に県庁前のバス停について時には雨も止み、青空がのぞいてきておりました。県庁側へ横断する為歩道橋に上がるともう完全に晴。変な天気。その歩道橋からは和歌山県庁南別館が見えました。

黒っぽい箱が和歌山県庁南別館。地上10階の斜め格子デザインの直方体。この斜め格子が構造のポイントらしいのですが、県の防災センターとしての機能もあるということで、結構マニアックな工夫がされているようです。因みに設計は高松伸+梓設計。高松伸らしさはあまり外観からは感じることができませんでしたが、ただ周辺の建物とのコントラストはあるので、らしいと言えばらしいかな?まぁ、耐震というか免振というかストラクチャーのプライオリティが高かったのでしょうから、殆ど梓設計なんでしょうけどね。てなわけで、本館に向かいます。

すっかり雪雲も無くなり良い天気となりました。寒いのですが…。ということで本館到着。1938年竣工の本館です。地上4階地下1階のRC造。愛媛県庁、富山県庁、滋賀県庁とも同じ時期の同じようなポスト帝冠様式。戦前のこの時期の県庁の位置づけを形で表現している感じといっても良いのかと思います。ちゃんとクラシックの様式になぞられ「威厳」みたいな表現ですけれども、案外細部のデザインは合理化されていたりしてます。

シンメトリー、センターが高い、正面入り口大階段、車寄せ、ピロティ。その当時の教科書のような設計。窓周りの意匠は割とシンプルな気がします。また、センターの部分の列柱を模した意匠については良くわかりません。列柱らしき部分の上端にはこれまたよくわからないのですがおでんのこんにゃくのようなものがのっかっております。

車寄せから建物内に入るとまずは大階段。車寄せまでも階段があるのですが、更に階段で上がります。で、その先にやっと出入口。出入口がかなり奥まってある形式で、もうここは2階です。もはや参拝している気分です。
このあたりの雰囲気も前述の県庁とも共通しているところがあって、梁も天井もうっすらそれっぽい意匠(文様)が施されております。

センターコア部分から廊下を見たところ。コア部分はなんとなく薄暗いのに対して、廊下は中庭に面しており、外光が入っており明るい雰囲気。意匠は典型的なクラシック。梁もちゃんとハンチがついております。

センターコア部分は中庭側に出っ張って階段室になっています。中央から上って両サイドに分かれて上がる形式。手摺は階段に沿ってぬるっと回ってゆく感じのヤツでしたが、割と角が出ていてそれほどぬるぬるした感じはありませんでしたし、手摺壁も開口などが全くなく、意外とシンプル。手摺壁上端だけが御影石というのも割とシャープで、この当時のものとしては意外と近代的な感じがしました。
さてそろそろスタンプを押しに参りましょう。

アドベンチャーワールドのパンダと和歌山県のキャラクター「きいちゃん」でした。きいちゃんって…。
ハイ、何はともあれタスク完了でございます。

多分、ステンの手摺は後付けだと思います(建築基準法上必要)が、館内の案内標識以外は結構竣工当初のままの雰囲気が残されております。

さて、県庁前バス停まで戻ってまいりました。ここから向かうのは今度はJR和歌山駅。朝の雨が嘘のようにすっかり晴れてしまっております。

和歌山駅からはパンダエクスプレス。ん?フードデリバリーではなく、パンダ柄の特急という意味です。まぁ、普通に考えるのであればここから新大阪で、新幹線というルートが当たり前なのですが、今回は寄り道してゆきます。まっすぐは帰りません。

逆方向に乗りました~。白浜です!紀勢本線もここまでは来たことが無かったので、実に新鮮です。

駅前はかなり渋い感じ。リゾート地なのですが、駅前はなんかこんな感じで、出汁が出まくってます。昔からあるリゾート地って、今や日本全国こんな感じなのかもしれませんけどね。

それでも駅舎は結構かっこ良いのです。シンプルですけど、プロポーションがなかなかイケてます。ロータリーの屋根は昔っぽい感じで、市民プール的な意匠ですが…。で、ここからバスに乗って白浜をショートトリップしながら和歌山県唯一の空港へ向かいます。

白浜の街をぐるっと一周した後、南紀白浜空港着。610円かかってしまいました。空港は山の上の方にあるので、海沿いをぐるっと回った後に山に登る感じのルートでした。

空港のターミナルビルは結構きれいで意外と広い印象でした。1日3便のJAL羽田行きだけなのですが、施設としても比較的充実しており、空間もゆったりと贅沢にとられている空港でした。

シーズンオフのせいもあってか人はそれほど多くはありませんでした。リゾートとしての役回りが大きい為、この時期は利用客も少ないものと思われます。一方、ロケーションとしては紀伊半島の南の方にある空港なので、ここ白浜だけではなく串本や新宮などへのアクセスとしても便利な空港なのではと言えます。ということで、ここから帰京いたします。

空港で果物の直売のコーナーがあったので、ぽんかんを買ってきました。和歌山といえば柑橘類。美味しくいただきました~。
ということで今回はここまで。
いよいよ残すところあと7つ。カウントダウンとなってまいりましたが、次回はどこでしょうか?
ではまた。