kayabachonorb’s blog

旅と鉄道とあたし

【駅を巡る旅#067】根室本線2023年6月

今回は久々に遡り記録として駅旅してゆきたいと思います。2023年6月29日。訪問したのは根室本線。といっても通称花咲線と呼ばれる区間の主要駅。最近では花咲線自体の観光需要から大変混雑している路線であります。で、毎度のことなのですが、今回も仕事の流れでの訪問。それゆえじっくりと各駅を堪能する時間は無かったので、ホント主要駅だけ寄ってみた感じになってます。それでも今回はちゃんと列車に乗ってますので、きちんと根室本線の末端部の列車旅は堪能出来ております。では、スタートです。

 

【根室駅】ねむろ

言わずと知れた日本最東端の終端駅(この時点では東根室駅が存在していたので、最東端駅ではありませんでしたが…)。日本最東端の有人駅でもあります。道東の主要都市の釧路からも130km以上も東側。運行上は釧路を起点としている通称花咲線の終点の駅ということですが、路線名は滝川起点の根室本線(この時点では富良野新得間が廃線になっていなかったので)。営業距離は443.8km。路線名ともなっているこの駅はその終点。開業は1921年。根室本線開通とともに開業。乗り入れ路線は根室本線のみ。平均乗降客数は170人/日。

根室駅 駅舎全景

6月なのに何故かうすら寒い根室駅です。駅舎は開業当初からあまり変わってはいないと思われる木造平屋。北海道の中でも端っこにある駅の感じが滲み出ております。日本の一番東の町(市)根室の玄関として人々の往来を見続けてきた駅といった風情があります。切妻屋根の棟部分には煙突が3つほどあり、これも北の駅の様相。夏の時期も気温がそれほど上がらない道東のさらに端っこだけあってフツーに寒いのですが、駅舎の外壁の色も薄ーい青なので、余計に寒さを感じてしまいます。空は広いけど曇天だし…。駅舎自体はそれほど大きくはないのですが、主要駅らしさはあり、駅舎前には歩道がありペイブの舗装がありました。

根室駅 駅そば

駅舎には駅そばがあります。それも外に向けて入り口があるタイプ。ちょっと時間が無かったので、今回は入れてはいないのですが、なかなか美味しそうでした。

根室駅 駅前

根室駅の駅前はこんな感じ。高い建物は全く見当たりません。せいぜい2階建て程度。駅前のロータリーは駐車場になっています。勿論、主要駅ですので舗装はされております。駅前の目抜き通りは花咲ガニ等のお土産屋さんが並んでおります。いかにもって感じですけどね~。ロケーションとしては根室半島の付け根に近い部分で、太平洋とオホーツク海に挟まれた半島の高台に位置します。天気が悪いというわけではないのですが、なんとなく曇っているのは根室半島が霧の影響を受けやすいためだと思います。夏至を少し過ぎた時期の午前10時半なのですが、なんとなく夕方の雰囲気。

根室駅 花咲線観光マップ

もうね~、鉄道が観光なんです。沿線の観光地が色々と紹介されておりました。花咲線とは書いてありますが、花咲駅は既に廃駅になっちゃってます。まあね、花咲といっても蟹の方だとは思いますが。でもその花咲ガニも実はザリガニらしい。ま、いいか。

根室駅 駅舎内

列車の改札が始まるまでの間は駅舎内にて待機。古ーい駅舎ですが、綺麗に管理されており朽ちた感じは微塵もありませんでした。さすがです。壁面には時刻表の他色々なものが張り出されており、昭和の賑やかさを感じる空間になってます。駅舎内の大半は待合室となっており、プライウッドの4連ベンチが10台近くあります。実際改札時間が近づくと改札前に行列ができるほど。大半は観光客でしたが、結構賑わっております。以前来た時はこんなことなかったように思われますが…。

根室駅 ホーム線路終端部方向を望む

改札が始まりホームの中へ。出発までの短時間で見学します。ホームは1面1線。いたってシンプル。側線が3本。終端部に向けて1本にまとまっており、側線への転線用としている様子。今は側線が3本程度ですが、その昔は草地となっている箇所も何本ものレールが敷かれていたのではと思います。全部構内ですからね~。ホーム端には日本最東端の有人駅との看板が立っておりました。最東端の有人駅であり、それこそ九州から続くレールの東端がここ。感慨深い。

根室駅 ホーム

列車が停車する部分には屋根があり、主要駅のそれっぽさがあります。屋根はレールの骨組み。駅舎側の壁にはJR北海道の標準的な駅名標。隣の駅は東根室。(この時点ではまだありました。)ホーム床はアスファルト舗装されており、点字ブロックもあります。結構乗客が多かったので、早めに車内に入らないと座れないかもという状況でしたので、そそくさと車内へ。

根室駅 キハ54

根室本線の快速列車。といっても1両。釧路方面へ向けて出発です。釧路までは135km。2時間ちょい(快速で)。ということで、日本最東端の有人駅根室駅でした。

 

【厚岸駅】あっけし

出張での移動ということでこの根室本線(花咲線)を今回は利用しており、次の目的地は釧路。本来は乗り通すつもりではありましたが、同行者が「牡蠣食べたい」ということで、途中下車。根室から釧路の距離が100kmを超えていたので乗車券的にも問題ありませんでした。とは言え、せっかく快速に乗ったのにその利点(根室厚岸間はほぼ各駅停車で、厚岸から釧路までの間ノンストップ)が生かせず残念でした。ということで、根室から1時間タンコロに揺られて到着したのは厚岸駅です。以前にも訪れてはおりますが、その時は車だったので、改札内には入れていませんでした。まぁ、良しとしましょう。駅開業は1917年。釧路から浜厚岸までの根室本線(当時は釧路本線)開通に合わせて開業。因みに浜厚岸駅は貨物駅で一つ手前のこの厚岸駅が旅客と荷物を取り扱う駅でした。所在地は北海道厚岸郡厚岸町宮園。現在の駅利用状況ですが平均100人/日強といったところ。まぁ、そんなところかな~って感じですが、観光客ではなく日常的に利用する人数が増えないと厳しいかもです。

厚岸駅 駅名標

だいぶ年季の入った自立型の駅名標。名板は比較的新しいのですが、フレームがだいぶ錆がまわっております。因みに隣駅「ちゃない」がシールです。以前に訪問した時はまだ「いといざわ」だったはずです。2022年に廃止されてしまいました。

厚岸駅 ホーム

ホームは2面2線。島式と片式。元々は島式ホームの1面2線だったようですが、利便性を考慮して1999年に駅舎側に片式のホームを増設したようです。駅舎と反対側に側線が2本。ホーム仕上げは片式ホームが鉄骨軸組にPC板。点字ブロックありですが屋根は無し。島式は土盛りタイプで半分ぐらいがアスファルト舗装。点字ブロック無しで、跨線橋付近だけに鉄骨造の屋根あり。

厚岸駅 1番線ホーム

増設された片式ホームはいかにも仮設的なつくりですが、現在は主にこちらのホームが使われているようです。以前はこの部分は貨物線としてこの先厚岸港の近くの浜厚岸駅(貨物駅)まで線路が伸びていたとのこと。根室本線開業当初は釧路からこの先の浜厚岸駅までで、厚岸港の貨物輸送の需要に応じたものだったそうです。

厚岸駅 キハ54

1両編成の快速列車。ここから釧路まではノンストップ。40分弱で釧路まで行ってしまいます。キハ54ですからクロスシートだし、いわば花咲線の特急列車といったところ。一応交換可能な駅なので2番線を発着する列車もあるとは思いますが、基本的にはこのホームの利用が大半。ホーム長もそれなりにはあるので、臨時の4両編成ぐらいまでは対応できそうです。

厚岸駅 ホーム側から見た駅舎

1番線ホームからは少し離れて駅舎があります。恐らくこの間は貨物線路が複数本あった為でしょう。現在は花壇とアスファルト舗装になっております。

厚岸駅 駅舎内

駅舎内はこんな感じ。モビの様相。昭和の公共建築のそれといった感じ。学校というか保健所というか公民館というかとんな感じ。1965年竣工の建物なので、やっぱりそれっぽい感じがします。みどりの窓口もある有人駅。そこそこ広いスペースは大半が待合の機能。線路側と駅外側に開口部が設けられているほか妻側にも出入口(トイレへの通路)があるので、室内は比較的明るい印象。壁には掲示物が多くあり、人はいなくとも賑やかしにはなっております。

厚岸駅 駅舎外観

外観はこんな感じ。やっぱり薄ーい青。というか水色。水族館みたい。RCの平屋。プロポーションは悪くないというか、むしろカッコ良い方だと思います。駅出入口は風除室のような小屋が出っ張ってますが、これは北海道だから仕方ない。庇の出方も結構デザインされているし、その庇から吊り下げられている駅名看板もなかなか良きデス。だからこそなんですが、何故水色?まぁ、ね~、あんまり水色の外壁の建物ってないからランドマークにはなるのかもしれませんけど。

厚岸駅 駅前

駅前はこんな感じ。ロケーションは厚岸湾にほど近い台地際の平坦地。街の端に位置します。ロータリーはかなり広く、舗装されており主要駅の様相を呈しております。駅前は若干さびれておりますが、北海道の地方主要駅としてはよくある光景。ぽつぽつと店舗がある他、バスの営業所や小さいながらもホテルもありわずかながらも都市機能が駅前にあります。街の中心地はここから南東方向に500mぐらい離れたあたり。なんとなく静かなのもそのせいかもしれませんが、駅前は穏やかな雰囲気です。

厚岸駅 歩道橋

駅北東側の台地の上に建つ道の駅「コンキリエ」に向かう途上、駅外の歩道橋から駅を眺めたところ。こうしてみると構内は結構広く、台地際までの間にかなりのスペースがあります。今は2本しかない側線ですが、それこそ昔はもっと多くの線路が敷き詰められていたことでしょう。

北海道の駅に来るたびに思うところは、やはりいつも同じ。昔の姿を想像しながら今後どーなるのかといったところ。もはや鉄道というインフラがオワコンなのかもしれないのですが、歴史の中に消えてしまう前に現存する今を私なりに切り取ってゆきたいと改めて思う次第です。この後はコンキリエで昼食を頂き釧路に向かいました~。厚岸から釧路まではなんと立!満席で座れませんでした…。花咲線ですが、以前では考えられないぐらい観光客で混んでます。

ということで、今回はここまで。

次回はどこになるでしょうか?

ではまた。