kayabachonorb’s blog

旅と鉄道とあたし

【駅を巡る旅#071】留萌本線2020年10月その2

前回の続きです。留萌本線の駅旅。2020年10月23日。前日に深川に入り北一已駅だけ訪問し深川の宿に1泊。本日は少ない本数の留萌本線のダイヤを駆使しての訪問です。つまり朝一から始動します。

深川駅 4番線

時刻は朝の5時20分。10月後半の北海道ですから真っ暗です。深川駅出発の留萌本線1番列車は5時44分発の留萌行き。一応種別は特に無いので普通列車という扱いなんですが、途中駅半分以上通過するという隠れ快速デス。留萌までの途中駅は10駅あるのですが、止まるのは3つだけ。

キハ150

キハ150のタンコロですが、なかなかの優等列車感があります!車内はガラガラ。恐らく留萌への送り込みの要素が高いからなんでしょうけど、なんか特別な感じが致します。ということで、まずはこの始発列車で出発です。

 

【大和田駅】おおわだ

本日最初の訪問駅は大和田駅。大和田という駅名は他に東武野田線(埼玉)、京成本線(千葉)、大井川鉄道(静岡)、京阪(大阪)と4つもありますが、JRはここだけ。留萌本線の留萌の一つ手前の駅です。所在地は留萌市大和田3丁目。ロケーションは留萌市の市街地一歩手前の山の中。開業は1910年。留萌線の開業と同時。オリジナルステーションといったところ。元々は炭鉱が近くにあることから発展した路線であり駅であったので、今は静かな山の中といった感じになっています。

大和田駅 到着

6時28分着。各駅に停まっていたら50分以上かかるところを44分で到着。途中は石狩沼田と峠下に停まっただけ。路線で行ったら結構主要な2つの駅だけに停車するので、フツーに考えたらその次は終点の留萌でもよさそうなものなんですが、何故かこの決して周辺環境的に主要な駅でもない、列車交換もできない無人駅に停車するのかが???でした。

乗降客は私以外なく、終点の留萌に向けて出発してゆきました。というか、石狩沼田からはそもそも私しか乗っていませんでした。

大和田駅 待合

ようやく明るくなってきた感じの朝の大和田駅。駅舎というか待合小屋は北海道ローカル線名物のヨ駅舎。ホームからは少し離れた位置に設置してあります。この微妙に開いた空間こそ以前はレールが敷かれていた場所。つまり砂利敷きになっている部分は構内踏切という事。で、コンクリートのたたきは昔の駅舎が建っていた場所。

大和田駅 駅名標

だいぶ年季が入っている駅名標です。自立型の単管フレームにビス止めしている結構古いタイプ。文字はウグイス色のローマ字部分を除けばカスレも無い状態。フレームの塗装剥がれやビス穴からの錆汁は仕方ないかなって感じ。ただプレートの縦じま模様は謎でした。

大和田駅 ホームから見た待合

旧駅舎の基礎の上にぽつんと置かれている待合小屋。コンクリートの土間を見る限り、旧駅舎はそこそこ広い建物が建っていたものと思われます。それこそ1984年まで有人駅で、荷物の取り扱いもしていたようですので、相応の規模の建物であったと想像します。

大和田駅 ホーム(深川方面を望む)

ホームは1面1線。かつては1面2線の島式ホーム。その名残が現のりばの反対側に見てとれます。ちゃんとホームのエッジが残っています。ホーム自体の嵩は現時点で使用している部分は高く盛られていますが、以前のものは低いまま。舗装は基本砂利敷きですが、半分は土の状態。また、砂利で嵩上げされているとはいえ緩やかに傾斜がついているので、平らではありません。また、駅は丁度カーブの途上にあるので、ホームはその外側に設置されています。その為、乗降時は結構な段差になります。

大和田駅 ホーム(留萌方面を望む)

留萌方面に向けては下ってゆく感じになります。大きくカーブを描いて留萌市街地に向けて下ってゆきます。まさに山の鉄道といった感じ。

大和田駅 待合内部

ヨ駅舎の内部はこんな感じ。割とどこも一緒のような感じです。木のベンチには駅ノートがありました。こんなところも他のヨ駅舎同様といったところ。

大和田駅 全景

駅の外へ出てみるとこんな感じ。駅前は砂利敷きのロータリーのようになっています。周辺にはいくつか民家が建っている程度。元々はこの駅前の道路が国道だったらしいのですが、現在は付け替えられて駅とは反対側となってしまったので、車の往来もほとんどなくなった状態のようです。

大和田駅 構内電柱

ホーム上の電灯はこの電柱に取り付けられております。因みに木の電柱デス。

大和田駅 待合小屋と樹木

待合小屋の脇にシンボルツリーのような気がありました。が、後ろの山と同化してよくわかりません。それぐらい山の中という事です。

大和田駅 時刻表

上り深川方面は7本。下り留萌方面は8本。

大和田駅 待合からホームへの導線

かつての構内踏切を通ってホームへ。線路の向こう側は一段高くなっており、そこに国道が走っています。勿論、国道側からはアクセスできません。

大和田駅 出発

上り2番列車が参りましたので、これに乗って次に参ります。

国道も近いし民家もそこそこあるので、秘境感はそこまでない山の駅でしたが、静かな山の朝を過ごすにはとても居心地の良い駅でした。ただ、ちょっと雨模様だったのが残念。

ということで、大和田駅は以上です。

 

【石狩沼田】いしかりぬまた

留萌本線の主要駅です。町の規模や交通の要衝的な意味合いでも深川と留萌の間では唯一と言って良い主要駅。現在は列車交換などはできない状態なので、 運行上はどうかな?といったところはありますが、乗降客数も100人を超える簡易委託ではありますが有人駅でもあります。これも留萌本線の中間駅としてはここだけだと思います。所在地は雨竜郡沼田町北1条3丁目。沼田町の玄関となる駅でもあります。乗り入れは留萌本線だけですが、1972年までは札沼線の終点でもありました。ロケーションとしては石狩平野の北端。駅周辺は町役場や公共施設の他小さい規模ではありますが、金融機関や商業施設などもあり街の機能が集約されています。開業は1910年。沼田駅として開業。その後1924年に上越線が開業した際に沼田駅(群馬県)も同時に開業した為、名称を石狩沼田に改名したそうです。

石狩沼田駅 到着

大和田駅より30分ほど乗車。石狩沼田駅に到着。朝の通勤通学ラッシュということもあって車内はそこそこ混みあっておりました。

石狩沼田駅 ホームより深川方面を望む

駅自体は町の中にあるのですが、沿線はこんな感じ。石狩平野といっても北端部は多少の起伏があるうえ、沿線は防風(防雪)林が立っているので若干山の雰囲気です。

石狩沼田駅 旧ホーム

ホームは現在1面1線なのですが、その昔は2面3線。向かいに見えるのはその2,3番線の島式ホーム。留萌本線は跨線橋を渡ってこちらのホームを利用していたようです。跨線橋まであったとは…。で、ここ1番線ホームは札沼線のホームだったとのこと。駅の反対側は原野が広がってます。

石狩沼田駅 駅名標

駅名標がこちら。これは駅舎の壁に取り付けられているもの。プレートをビス止めってところはちょっと簡易的ですが、まぁ、ねぇ~そんな感じもありでしょう。

石狩沼田駅 ホーム

ホームは1面1線。シンプルなつくり。駅舎直結型で、駅舎付近の三鉄骨の屋根があります。舗装はアスファルト。白線や点字ブロックはありませんでした。駅舎直結型の地方主要駅のタイプだと、路線が単線の場合大抵列車交換可能となっているケースが多いと思いますが、ここはいたってシンプルな棒線ホーム。逆に珍しいかもしれません。有人駅でもあるのにね。で、やっぱり屋根に広告看板の下地のようなものがついてます。これは何でしょう?どうしても気になります。

石狩沼田駅 駅前その1

線路が街の中心部より高いところを走っている為、駅も少し高台のような場所にあります。その為か駅前はロータリーから少し下り勾配になってます。見晴らしは良いと思います。この日は雨模様だったので…。

石狩沼田駅 駅舎全景

駅舎はこんな感じ。鉄骨造平屋。かなりくたびれた感じはありますが、プロポーションは決して悪くない建物なので、好感が持てます。正面の外壁とサッシをもう少し何とかすればそこそこカッコ良い建物になると思うのですが…。まぁ、それはそれ。こんな武骨なところも良いところだと思います。留萌本線の中間の主要駅としては相応しい外観と言ったところです。駅前のロータリーもきれいに舗装されてますし、駅舎以外はとても綺麗。

石狩沼田駅 駅前の観光案内板

駅前のロータリーには観光案内板がありました。出来たばっかりなのか結構きれい。

石狩沼田駅 駅前その2

駅前ロータリーを下ったところ。町としての機能があり町の生活感を感じられる駅前です。朝だったのであまり人はいませんが。

石狩沼田駅 駅舎

モダンといえばモダンなのですが…。もうなんか鉄骨の塗装がハゲハゲで、いたるところが錆びだらけ。ちょっと触りたくない感じ。鉢植えがちょっとかわいそう~。1972年竣工とは思えないほどの劣化。というか半世紀近くほっといたらこーなるのでしょうか?当然のことながら塗りなおしぐらいは入っていると思いますが…。

石狩沼田駅 駅入口

何なら全部ハンギングバスケットでも良いんじゃないかと…。いや~せっかくカッコ良いアプローチなのにもったいない。

石狩沼田駅 駅舎内

駅舎の中はこんな感じ。高度成長期の公共建築のそれって感じ。このある意味ぶっきらぼうな意匠がとても気持ちが良い空間です。内部に関してはそれほど朽ちた感じはしませんでした。簡易委託なのですが一応窓口はあります。で、後で写真見ていた気が付いたのですが、壁がコンクリートブロックなんですね~!やるわ~。

石狩沼田駅 駅舎内(ホーム側)

ホーム側の壁はこんな感じ。ホームへの出入口と窓。この日は天気が悪かったのですが、そこまで暗い室内にはなっていなかったのは開口部が適度に取られているせいなのかもしれません。

石狩沼田駅 出発

ということで、石狩沼田駅をあとにします。モダン要素のある駅舎でしたが、もう少し綺麗にしておけばよかったのにと思う次第です。有人の中間駅としてはある意味印象に残る駅でした。

やってきたのはキハ54。留萌方面に向かいます。

相変わらずですが、ちょっと長くなってきてしまったので一旦切ります。

次回もこの続きとなります。

ではまた。

【駅を巡る旅#070】留萌本線2020年10月その1

2026年3月をもって留萌本線がついに全線廃止になります。以前に訪問していたので、その記録をまとめました。結構時間が経ってしまっているので、薄らボケの部分はあります。(細かいところは省略しちゃいます。)

訪問したのは2020年。JR北海道の赤字路線の筆頭にあげられている廃止検討路線。既に留萌から先の増毛までが廃線になっていたので、全線廃止前には訪れておきたいということからの訪問でした。本当は留萌から増毛までの区間を訪問しておきたかったのですが、残念ながら廃止まで間に合わなかったので…。因みにコロナ禍です。

 

2020年10月22日。思いっきり平日でしたがいい塩梅に仕事の調整が出来た(?)ので、駅旅を決行することに。コロナも一旦は落ち着いたタイミングでもあったので。

羽田空港

ということで、本日もお世話になりますANA。まずは新千歳まで向かいます。

新千歳空港

問うことで合った言う間に新千歳空港。こちらは晴れておりました~。

鶏塩ラーメン

お昼にはまだ早い時間でしたが、北海道ラーメン道場にてあじさいの塩ラーメンを頂きました。美味かった~!ご馳走様でした。

とまぁ、そんなわけで新千歳からは快速エアポートとライラックを乗り継いで深川までやって参りました。本来であれば深川駅からということになりますが、ここでの乗り継ぎ時間があまり無かったので、早速留萌本線に乗車することに。

13:24発普通列車留萌行き。

4927D 留萌行普通列車

時刻表はそこそこの地獄表。下り8本/日、上り9本/日。勿論朝夕に集中しているので昼間はホントに乗車するのが大変。

深川に来るのも初めてですが、留萌本線に乗るのも初めて。電化されている主要幹線の函館本線から留萌本線に乗り換えると一気にローカル感が増します。当たり前かもしれませんが、函館本線のこの区間は札幌旭川間の道内の大動脈で、頻繁に特急なども運行されている路線。線形も保線も最上級で、高速運転に対応しているものだから、特急での移動は実に快適。片や単線非電化のローカル線。平日の昼間であったので気動車1両での運行。逆にライラックなどの特急しか乗っていないと、いかに函館本線の特急が快適さがわからないのかもしれません。とは言え、気動車1両も旅情を感じるにはもってこい。速度の割に揺れる車内。力行のあと惰行に移ったときのレールジョイント音等はこーゆーローカル線でしか味わえないもの。そんな留萌本線ですが、深川を離れると大きく右へカーブ。北北西方面に進路を変えます。単線非電化ですけど一応本線。つまりかつてはこの路線から分岐してゆく路線がほかにもあった証拠。現時点では1つもありません。さて、列車(と言っても1両)は深川を出発して4分で隣の駅に到着です。

 

【北一已駅】きたいちやん

留萌本線の1駅目は北一已。初見では読めない駅名。「已」が元々は「己」だったらしいのですが、1997年に今の字に改名されたようです。丁度この年には留萌本線の名称も「萠」から「萌」になったようです。そんな北一已駅ですが、駅舎らしきものはあるものの無人駅。所在地は深川市一已町。ロケーションとしては深川の市街地から3キロほど離れた石狩平野の田んぼの中。乗降客数は2人/日。ムムムって感じです。開業は1955年と留萌本線の中では比較的新しい方。

北一已駅 到着

1駅しか乗っていないのにこの旅情。遠くに来た感じがします。

北一已駅 ホーム(留萌方面を望む)

ホームは1面1線のシンプルなもの。かつては構内踏切がある2面2線の相対式だったそうですが、貨物の取り扱いや旅客が減ったことによる減便で、列車交換の必要が亡くなったのでしょう。現在は1面1線。ホーム端だけはコンクリート平板のようですが、それ以外は砂利敷き。しかも平らな部分が殆どなく、線路と反対側に傾斜し土手のようになっています。というかどこまでがホームかよくわかりません。

北一已駅 駅名標

駅名標はなんだか新しい感じがしました。フレームの塗装状態も良くピッカピカな感じ。他の部分が結構朽ちていることを考えるとここだけ新調したのかなといった感じです。それにしてもひらがなで「きたいちやん」て書くとなんかかわいい。北井ちゃん?

北一已駅 ホームへ上がる部分

この絵だけ見たら駅には見えません。土手?かろうじてコンクリートの階段がありますがもはや遺跡。それにしても空が広い!向こうの方の山並みの手前ぐらいが深川の市街地。一応それなりの建物はありますがだいたい公民館と農業用の施設。基本的には周りはすべて田んぼです。

北一已駅 ホーム側から見た駅舎

完全に物置小屋です。かつてはもう少し人がいる感じの仕様だったと思いますが、開口部の他外壁全体的にコンパネなどで封鎖されています。これはこれで結構不思議な建物感は出てます。

北一已駅 駅舎ホーム側出入口

但し、一部は開放されていて駅を利用する方が使えるようにはなっております。木造平屋の駅舎ですが、結構風雨にやられている感じは否めません。柱の塗装や土間のアスファルトもひび割れ、若干いろんなところが曲がっているようにも見えます。何せ木製のガラス戸というのが時代を感じます。

北一已駅 駅舎内

駅舎内といっても、無人駅なので機能的には待合室。ほの暗い印象の待合室でしたが、居心地がめちゃくちゃ悪いというわけでもなく、列車を待つ間の時間を過ごすには十分な空間という印象。かなりくたびれた感じはありますが、外観ほど朽ちてはいないようにも感じられました。室内には駅の管理用の除雪道具などが置かれておりました。

北一已駅 駅前

で、駅前はこんな感じ。そりゃ、2人/日の駅の様相ですよねぇ~。

北一已駅 駅舎全貌

ホントに物置小屋って感じ。駅入口と妻側の窓はアルミサッシとなってますがそれ以外は見事に昔ながらの小屋。

北一已駅 ホーム(深川方面を望む)

構内の施設に関しては駅舎以外は何もなく、草生した空き地がある程度でした。ホーム長はそこそこありましたが、実際使われているのは駅舎周辺だけだと思います。ホームの向かいには何でもないスペースが線路に沿ってあります。2面2線であったことの名残かと。

北一已駅 駅前樹木

駅舎は周辺より1段高い位置にありさらにホームはそこからも1段高くなっています。その土手に植わっている樹木がこの駅のシンボルツリーとなっているようです。訪問時は丁度紅葉してきている時期でした。

北一已駅 上り列車の到着

留萌方面の山並みも紅葉しておりました。

ということで、北一已駅はここまで。深川に戻ります。

約1時間ぐらいの滞在でしたが、深川駅から一駅のこの駅でこのローカル感。田んぼの中にあり周辺の山並みも鑑賞できるある意味良い観光ができる場所なのかと思う駅でした。私以外人いませんし。この風景を独占できる幸福感を味えました。

 

【深川駅】ふかがわ

北一已駅に行く際に乗り換えているので、若干写真の時系列的には前後するかもしれません。深川駅です。深川というと東京にもゆかりがある地名ですが、駅としてはここ北海道だけ。深川市の玄関となる駅で、函館本線の中でも主要駅。乗り入れ路線は函館本線、留萌本線の2路線。留萌本線は起点駅。特急も停車する運行上も主要な駅です。所在地は深川市1条9番。ロケーションとしては石狩平野の北端の方。東側の峠を越えると上川盆地。つまりかなり旭川に近い位置。札幌と旭川を結ぶ重要な幹線上にあり、留萌方面への分岐点としての交通の要衝となっています。近年は留萌に元気が無くなってきてしまったこともあって、深川の重要性も昔ほどは無くなってきているようですが、それでも周辺の駅と比較すると明らかに大きな拠点の駅であることには違いが無いようです。それこそかつては留萌本線の他にも深名線が乗り入れており、名寄方面へも鉄路が繋がっておりました。つまり鉄道駅としては一大ターミナルでありました。開業は1898年。

深川駅 3,4番線ホーム

ホームは3面4線で、片式1面の島式2面。ですが、島式の一つは実質的には片式となってしまっています。番線表記は駅舎側から1番線、島式3,4番線、島式6番線となっています。1番線は函館本線上り札幌方面、3番線は函館本線下り旭川方面(主に特急列車)で4番線は函館本線の下り普通列車と留萌本線が共用、6番線は留萌本線のホーム。欠番になっている2,5番線は中線。ホームの仕様は一般的な主要駅のそれそのまま。ホーム状には自販機もあります。

深川駅 駅名標

代表的な駅名標。天井吊り下げの内照式。かなり味が出ていますが、駅ナンバリングもあります。

深川駅 1番線ホーム

1番線ホームは駅舎直結。昔ながらの主要駅の形式そのまま。札幌方面へは非常に便利な構成。気になったのはホーム屋根の上に看板下地のような鉄骨の骨組みがありこれが一体何なのかはいまだに分かりません。何でしょうねぇ~?

深川駅 3番線ホーム(札幌方面を望む)

さすがに石狩平野の主要幹線。線形もばっちりです。ホームには自販機こそありましたが、屋根からの吊り下げ看板などもあまりなく、番線表示もほとんどなかったようで、意外とあっさりしたホームでした。ベンチも少ない印象でした。

深川駅 6番線ホーム

6番線、留萌本線専用ホーム。もうこちら側は予備的な役割しかないのであろう状態。そもそも屋根も他のホームと比べ明らか短い上、形状も古く構造も華奢。ホームも半分は砂利敷き。急にローカル線の様相となってしまっています。それでも吊り下げ型、内照式の駅名標だけはきっちりついております。気持ち程度の柵(仮設の単管柵)の向こう側は駐車場なので、簡単に外に出られるような雰囲気です。恐らく昔はこの砂利敷きの駐車場部分も構内で、側線がたくさんあったのだと思われます。

深川駅 跨線橋

地べたの駅なので、ホーム間移動は跨線橋。古くからある典型的な跨線橋と、その後ろには現代的な構造物が…。後ろ側のものは自由通路のようです。深川駅の出入口は片一方(南側)だけなので、駅の反対側へはここを使っているようです。構内の跨線橋はホントに一般的なそれでした。

深川駅 駅舎内

跨線橋を渡り、1番線経由で改札のある駅舎へ。で、改札はこんな感じ。一応自動改札機が2台。その先はホームなので、サッシを開けてホームに出る感じ。北海道は寒いから空気的に遮断しておかないと大変なことになりますからねぇ~。それでもこれだけ広い間口に自動改札機2台はちょっと寂しい感じは否めません。昔は有人改札が横にずらっと並んでいたのでしょうね。駅舎自体は年代を感じさせるモビ。昭和の時代の鉄筋コンクリート公共建築と言ったところ。

深川駅 駅舎外観

無さにその通りで、当時の流行りの様式を一生懸命取り入れた感じの建物。竣工は1960年。バリバリの高度成長期。色々と違うんだけどなぁ、と思いながらもフルスイングした感じがするデザインでした。ある意味カッコ良い。建物は1階部分が駅の機能の他に地元の銘品などを扱っているお店などが入っておりました。建物の外観とは別に、なんとなくほんのりした雰囲気の馴染みやすい駅といった感じでした。

深川駅 駅前

で、駅前はこんな感じ。主要駅の駅前にしてはほんのりとした感じがします。変に巨大な建物が無い分、人のスケール感での街づくりが出来ているようで、賑わいのある空気感はありました。駅前のロータリーもきれいに整備されていて気持ちの良い駅前です。

深川駅 全景

なんかとても良い感じの駅。ただもう半世紀以上前の建物なので、この駅舎もいつまで現役でいられるか…。駅前がかなり整備されてきてしまっていますからね~。なんか対照的。

ということで、初日はこんな感じでした。

この日は深川に1泊し明日は朝から留萌本線を巡ります。

ということで、今回はここまで。

次回はこの続きとなります。

【駅を巡る旅#069】甘木駅2026年2月

今回もいたってピンポイントです。つまりショートです。福岡県南部方面に所用という名の観光で訪れた時に宿の隣にあった駅をチラッと訪問してきたという記録です。まぁ、ねぇ~宿をとる時に意識なかったと言えばウソですが…。問うことで、スタートです。

2026年2月6日。思いっきり平日です。ANAの減額マイルキャンペーンというのがあったので、これを利用して福岡までの1泊2日。

羽田空港

のっけから躓きます。羽田9:00発のANA245便が遅延です。機材トラブルだそうで…。まぁ、ねぇ~壊れたまま飛んでも怖いので仕方なしといったところですかね~。レンタカー屋さんに送れる旨連絡して搭乗します。

B777-300

もうそろそろ退役となる機材。国内線最大514席を持つ大型機。まぁ、いろんな意味で機材トラブルがあってもおかしくないだろーねー。

福岡空港

で、福岡空港着。結局お昼過ぎ。今回はきっちりとした時間組をしてなかったので、それほど慌てなくてすみましたが、ほかの乗客の皆さんは調整が大変だったのではないでしょうか。本日はこの後、ゆるーく予定をこなし宿へ。

 

2026年2月7日。

天候はあいにくの状態。

宿

小雨降る寒い朝です。まずは宿周辺を散歩。というか、駅訪問です。

 

【甘木駅(西鉄)】あまぎ

宿の周辺には2つの駅があり今回の扱いとして分けるか否か迷ったのですが、一応鉄道会社が違うということで分けてみました。双方の駅は100mぐらいしか離れていないのですが、この間にはちゃんと町の機能が挟まっているので同じ駅という事(駅構内が同一或いは隣接している)にはならないだろうと思い分けました。まずは西鉄の方の甘木駅。因みに表記としてはいずれも甘木駅。所在地は朝倉市甘木。ロケーションは朝倉市街地。西鉄甘木線の終端駅。開業は1921年。当時は三井電気軌道。

西鉄甘木駅 ホーム全貌

宿の駐車場から見たところ。今回宿泊した宿に駅は隣接しております。地べたの線路に地べたの駅。民家もかなり近い位置にあり、まさに町の鉄道といった様相。ホントに駐車場わきに電車が停まっている感じです。

西鉄甘木駅 ホーム

今回は改札内には立ち入っていないので外から眺めております。外から見る限り、ホームはかなり狭い感じです。1面2線の頭端式。車両2両分が土盛り形式のプラットホームで屋根もあります。ホームの途中には川が流れている為その部分は鉄骨軸組になってます。手前側が2番線で奥側が1番線。宿にいる間も見ていたのですが、殆ど1番線は使われていないようにも思えました。ダイヤも2本/時なので、同時に2編成が停車することもあまりないように思えます。

西鉄甘木駅 駅名標

駅の外から駅名標を撮ってみました。自立型ですが内照式のようです。結構新しいものと思われます。因みに駅ナンバリングはA01。トップナンバリングです。因みに西鉄甘木線の起点は宮の神。

西鉄甘木駅 終端部

終端部はこんな感じ。車止めに歴史を感じます。その車止めの先には駅前広場があります。ホントに地面が繋がっている感じの駅です。

西鉄甘木駅 駅前

で、その車止めの裏がこんな感じになってます。広場というにはかなり小さいスペースですが、一応タクシー乗り場になってます。昔の町の作りの中にあるオープンスペースといった感じ。また、隣接する駅舎もかなり出汁が出まくってます。

西鉄甘木駅 駅入口

入口がこちら。ホントにバリアフリーというか面一でそのまま駅舎に入ることが出来る入口。面一というか若干駅舎の床の方が下がっているようにも思えます。その為か入口床には側溝があります。そのまま町につながている感じがある駅。町の中に完全に溶け込んでいる駅舎といったところ。簡易型のICカード自動改札機はありますが、一応有人駅。

西鉄甘木駅 駅舎内

駅舎内はこんな感じ。道路に対して車に構えているので、2方向が道路に面する配置になっています。従って出入口は2か所。有人駅の駅舎としてはホント小さいので、切符売り場の前にこのようにベンチが並び、おおよそ通路のようなところが待合のスペースになっています。

西鉄甘木駅 駅舎全景

こじんまりと佇むその姿はこの建物が駅であることを忘れさせてくれます。家の前で商売していた民家の様相。裏で布団干していそうな空気感です。そんな駅舎ですが竣工は1948年。つまり戦後の建物。木造平屋で西鉄では最も古い駅舎だそうです。その昔は周辺もこんな建物がそれこそいっぱい建っていたのだろうから、駅の看板を出していなければそこが駅とは判断できないぐらいこじんまりとしています。駅事務室の方はさすがにアルミサッシになっていましたが、客利用部分は恐らく竣工当初のものと思われます。外壁も板張りだし。ここだけ見たら駅の存在がわからない感じです。

というわけで、西鉄甘木駅は以上。

移動します。

 

【甘木駅】あまぎ

ということで、移動してまいりました。こちらは甘木鉄道の甘木駅です。

甘木駅 全貌(遠景)

こちらは駅前のロータリーもあり、駅然としております。かなり立派。それもそのはず元々は鉄道省の駅。開業は1939年と西鉄の駅より18年遅いのですが、なにせこちらは国策。庶民の足というより国力を示す移動装置。甘木鉄道(旧鉄道省甘木線)は元々付近にある陸軍の大刀洗飛行場への物資輸送が目的で建設された路線であるため、民間人のインフラというよりは軍用施設的要素が大きかったようです。国の力ですから駅前の仕立ても立派です。確かに立派ではあるのですが、国鉄時代には赤字路線であったこともあり廃止対象路線となってしまいます。そして1986年に三セク化。現在の甘木鉄道となります。所在地ロケーションとも西鉄甘木駅同様です。

甘木駅 駅舎

西鉄の駅とは比べ物にならないぐらい立派。こちらも木造ではありますが一部2階のあるシンメトリーの建物。開業した当時の建物とのことで、実は建物としてはこちらの方が古いようです。

甘木駅 甘木鉄道としての歴史

何やら古そうな記念名板があるので見てみると、甘木鉄道5周年を記念したものでした。意外と新しい方で、1991年となってました。

甘木駅 駅舎内

建物は戦前のものですが、内装はちょこちょこリニューアルしているようです。駅の正面玄関を入って左側には駅事務所と切符売り場。中では色々とグッズなんかも売っておりました。で、正面はそのまま駅のホームへ向かう通路となっています。右手は朝倉市の観光案内所兼お土産屋さんになっています。さすが三セク。それにしてもこの駅舎メイン部分は吹抜けとなっていて気持ちが良い。さすがに国鉄の終端駅。実に立派。とても木造には見えません。

甘木駅 切符売り場

駅事務室でも切符は買えますが、一応自動券売機も1台あります。
元々は正面部分が改札口になっていたのだろうと思いますが、今は外への単なる開口部となっています。その上部には路線図があります。甘木鉄道の起点は基山。この基山でJR鹿児島本線と連絡しています。かつて国鉄時代には博多までの直通運転もあったそうです。

甘木駅 構内踏切

駅舎の正面からまっすぐに伸びる通路を通ってくるとそのまま構内踏切があり、そのままプラットホームに行ける導線。この構内踏切も屋根が架けられています。さすがに終端駅。一応ホーム内へ行こうと思っていたので、駅員さんに聞いてみたところ見学だったら入ってよいとのこと。ではということで構内踏切を渡ってホームへ行ってみることに。

甘木駅 ホームから駅舎側を望む

ホームに上がり反対側から構内踏切を見たところ。終端駅でありながら島式のホームになっている為構内踏切が存在します。

甘木駅 車庫

で、その終端部の先は車庫になっておりました。

甘木駅 ホームその1

構内踏切から高田方面を見たところ。ホームはゆるーく右方向へカーブを描いています。甘木鉄道は非電化路線なので上部はすっきり。

甘木駅 ホームその2

ホームは1面2線。駅舎側が1番のりばで反対側が2番のりば。ホームは土盛り型で駅舎に近いほうだけ屋根がついております。ホームはちゃんとアスファルト舗装してあり、点字ブロックも設置されています。この駅は西鉄とは違い両方の番線を日常的に利用しているようです。

甘木駅 駅名標

吊り下げ式の駅名標。こちらは内照式ではなさそうです。白地に黒文字で、方向示す→が赤というのもJR九州っぽい。フレームの錆具合から結構年季が入っているようです。

甘木駅 高田方面を望む

お隣駅方面を望んでいるのですが右方向にカーブをしている先までホームが伸びております。それにしても運用状況を考えるとホームが長すぎます。これはよくある話ですが、かつては長大編成の列車が来ていたが、今はせいぜい1,2両の列車しかやってこないという、ローカル駅あるある。ですからホームの端は昔のまま放置されるという景色。

甘木駅 駅舎その他

ということで、再び駅舎へ。構内踏切を渡ったところで駅舎裏側を見てみると「甘木鉄道株式会社」と書かれた看板が壁にありました。まさにここが甘木鉄道の本社。

とまあこんな感じで短時間に見て回ってきたのですが、ここへきて雨脚が強くなってきましたので少し待合室にて休憩していました。

ですがちっとも良くならないので、雨の中を帰ることに。まぁ、宿は近いのでそれほど苦労はないかなと…。

甘木駅 駅前

で、その帰り道駅前の様子を撮ってみました。駅前には高層の建物は泊っている宿ぐらいで、その他はいくつか店舗があるぐらい。そういえばコンビニも近くには見当たらなかったかな?ドラッグストアはありましたが…。

ということで、今回の駅旅はここまで。

福岡空港(帰り)

その後、朝倉市内をちょこっと観光し福岡空港まで戻ってまいりました。今さらですが晴れました。いったい何しに行ったんだと思うかもしれませんが、ちゃんと目的のタスクは完了しています。

今回は泊った宿周辺散歩の様相でしたが、なんとなく福岡にある地方の町を感じることが出来たような気がします。

今回はここまで。

次はどこになるでしょうか?

ではまた。

~感謝その4~

合計アクセス数5000を超えました。ありがとうございます。

また、読者になっていただいた方、スターを付けていただいた方、ホントに感謝です。ありがとうございます。

毎度他愛のないブログにお付き合いいただき、心から御礼申し上げます。

ありがとうございました。

ここのところ、仕事やらなんやらで投稿が停滞気味になってしまっています。が、ネタはそこそこあるので地道にUPしてゆこうかと思います。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

コメントなんかもいただければ幸いです。

茅場町ノーブ

琴電沿線

【勝手に都道府県庁スタンプラリーその45】宮崎県庁(45)

勝手にスタンプラリーも今回含めてあと3つ。さすがに終わりが見えてまいりました~。ということで今回は宮崎県庁です。最後に来て九州が結構残ってしまったので、仕事と航空券のやりくりが微妙に大変でしたが、何とかそれもクリアできました。

今回も前回同様、北海道の出張の帰りに一気に九州に行くというちょい無茶をしての決行となりました。

ANA068便 B787

北海道某所での仕事を午前中の内に終わらせ、新千歳空港に着いたのは午後1時を過ぎておりました。遅めの昼飯は新千歳空港内で済ませ15:30発の羽田便でまずは羽田に向かいます。

羽田ANA国内線ラウンジ(南)

羽田には17時過ぎに到着。宮崎行きの便は19:15発なので、ラウンジで所用済ませながら過ごします。出発ゲートは北側だったのですが、丁度南ラウンジで試験的に軽食のサービスがされていたので、こちらで時間まで待つことにしました。軽食といってもSUITE LOUNGEにおいてあるおにぎりと稲荷ずしですが、それでも国内線でこのサービスはありがたい。期間限定のようですので、今後どーなるかはわかりませんけどね~。そう簡単にはダイヤモンド会員にはなれないことを考えると、JALだったらJGP会員ではなくともファーストクラス(国内線)を利用すればダイヤモンドプレミアラウンジ使えるからそっちの方が良かったりしてとも思うのですが…。まぁ、ファーストクラスの設定が少ないのと値段もいい値段しますからね~。国内線でただ飯食おうなんてことを必要条件にすること自体、本末転倒なので余計な詮索はやめましょう。

羽田空港 バス搭乗

ラウンジを出ていざ搭乗ということで、今回は沖止め。沖止めとはいえPBBのあるボーディングステーションから飛行機に乗ります。ここまではバス。

羽田空港 ボーディングステーション

あまりここから搭乗する機会が無かったので、色々見学。遠くから見ている分には、小屋にしか見えなかったのですが、中入ってびっくり。結構ちゃんと建物でした。EVもエスカレーターもあるので、沖止めであってもスーツケースをガラガラと転がしても搭乗できるというのはありがたい。内装はLCCのターミナルっぽい感じでしたが、シンプルで綺麗。

羽田空港 ボーディングステーションPBB

で、ちゃんとPBBあります。良き!

ANA617便 A320

宮崎行きの最終便は小型機です。普通席でしたがバルク席なので多少足元は広い感じ。平日の夜便だったのでそれほど搭乗率も高くなかったの余裕でした。

宮崎空港着

羽田から2時間弱、宮崎空港着。機内は空いていましたし普通席といってもバルク席だったので比較的楽な方だったと思います。が、さすがに130kmレンタカー運転した後、新千歳から羽田まで1本飛行機乗った後のフライトですからやっぱり疲れました~。

特急ひゅうが 787系

宮崎空港はJRが乗り入れているので、鉄道で宮崎市内へ出ることができます。これも地方空港にあってはなかなかありがたいインフラ。しかも空港から宮崎駅までは特急であっても特別料金がかからないというサービスの良さ!まぁ、乗車時間は10分程度なんですけどね~。それでもやっぱり特急車両に乗れることの有難さと優越感はたとえ10分間と言えども何物にも代え難い幸福感をもたらせてくれます。リムジンサービスみたいなもんです。因みに本日2回目の787体験。

宮崎駅 到着

ようやく到着です。列車の乗車時間は僅かでしたが、午前中北海道で仕事してからの道のりを考えるとようやくといった感じ。本日はここまでといたします。本日の宿は787の後ろに見えるJR九州のホテル。つまり宮崎駅近に宿泊です。お疲れ様でした~。

宮崎駅前

ということで明けて2025年6月14日。本日は早めに始動。ホテルに荷物を置いたまま、まずは駅メグ。ここ宮崎駅含め近隣の駅を巡っていきました。この様子は駅メグ宮崎編をご覧ください。それにしても良く晴れて気持ちの良い天気。

県庁楠並木通り

県道11号線、県庁楠並木通り。一通り駅メグした後、南宮崎駅よりバスで楠通り一丁目まで参りました。県庁最寄りのバス停となるとここかなと思います。バス停から100m弱北側へ歩くと県庁前の交差点に到達します。この交差点を東方向、並木通りを進むと県庁があります。

宮崎県庁本館 外観正面

ということで到着。宮崎県庁本館です。門であろう部分の外側から眺めたところです。本館は1932年竣工のネオゴシック建築。戦前の様式建築で、この本館はバリバリ現役。日本で4番目に古い現役県庁舎という事らしい。RC造地上3階地下1階の塔屋あり。まぁ、とにかくそれらしい建物です。前庭には花壇、フェニックス、池と南国の宮廷といった演出があってのネオゴシック。ゴシック建築自体は良いのですが、南国との掛け合わせが号なのかな?垂直方向を強調するゴシック建築って表面に影が強く出て角々感が強過ぎちゃうからヨーロッパでも日差しの強い地中海沿岸ではあまりないはずなんだけどね~。ミラノのDUOMOぐらいじゃないかな?ネオだからいいのかな?

宮崎県庁 門柱

で、これが門柱。本館と同様に登録有形文化財。県庁の字体が時代を物語っております。

宮崎県庁 前庭

南国の雰囲気。それっぽい昔ながらのリゾートホテルの玄関って感じ。これまで訪問してきた県庁の中でもダントツにカラフル。なんだかんだ言いましたが、気持ち良い空間です。

宮崎県庁 本館玄関外

ネオゴシックといえばそーなんでしょうけど、この時代に建てられたほかの県庁の帝冠様式とさして変わらない感じ。戦前のお役所の威厳みたいなものの表現という意味ではどこも一緒のような気がします。車寄せの開口部の縁取りにはなにやらレリーフのようなものがあり、古典美術を見ているような感じでした。

宮崎県庁 本館玄関正面階段室

ご多分に漏れず正面大階段でございます。これもお決まりといえばお決まりです。この時代の定番。階段自体もかなり手がかかっている意匠で石の手摺のぐにゃぐにゃした加工や手摺壁の丸穴など、地方のお役所にしてはかなりお金と手間がかかっている意匠に見えました~。

宮崎県庁 玄関内部

柱梁の意匠もコテッコテ。柱頭部の王冠みたいなのって何なんでしょう?よくわからないのですが、あまり他では見られません。また、ここまで重厚な柱の化粧に対して床がモザイクタイルなのが意外でした。まぁ、でもいい感じ。多分これもここだけかもしれません。

ということで、まずはスタンプ。

宮崎縣庁 スタンプ

やっぱり県庁舎ですよね~。ということで、タスク完了!なんかテーマパークっぽいスタンプです。

そのまんま東が知事のころにこの県庁を観光スポットにしたようですので、そのころは県庁を訪れる観光客も多かったようです。その為か、守衛さんからも気さくに話しかけていただけました。館内の撮影についてもNG箇所覗いてフツーに共用部分はOKでした。

宮崎縣庁 本館階段その1

ということで、せっかくなので少し内部を探索。やっぱり階段の意匠が気になるので、取り敢えず上まで行ってみることにしました。1階のエントランス部分では、内装での石の占める割合が高かったのですが、上階では階段の手すりぐらいになってきます。壁、天井は白塗装なので、あまり圧迫感は無い感じになってます。それでも造形はコテッコテですが。

宮崎県庁 本館階段その2

階段室は中庭に出っ張っているので、開口部も多く明るく清潔な感じ。手摺壁の丸穴も重苦しくなりがちなボリュームを軽減した上、空間全般をポップにしています。

宮崎県庁 本館階段その3

それでもディテールはこの感じ。ぐにゃぐにゃ感。細かく手が施されています。内側の手摺パイプもさりげなく手がこんでおります。塔屋まで行ったところで、3階の廊下にいたけんの職員さんに「これ以上行ってもなんもないよ!」と声をかけていただきました。カメラをぶら下げて県庁の塔屋に上がってゆく奴なんてフツー考えたら関係者ぐらいだろうから、声なんてかけないのでしょうけど、逆にここは観光スポットにもなっていた経緯から、一般の観光客が来庁するケースに対応したものと思われます。

宮崎県庁 本館廊下

廊下は基本中庭に面しているので明るく清潔なイメージ。良く昔の県庁舎って廊下に段ボールが詰まれていたり、薄暗かったりするものですが、ここまで古い歴史のある重要文化財クラスとなると見学者も多いことからか、ホント綺麗にされています。現役の庁舎とは思えないほどでした。

宮崎県庁 本館エントランスの天井

エントランスの天井はさすがに華やかです。プレモダンというかアールヌーボーというかアールデコというかそんなシャンデリアが天井から吊り下げられております。

宮崎県庁 本館中庭

階段室から眺めた本館の中庭がこんな感じでした。なんというか、まぁ、フツー。舞台裏って感じですかね~。

お世話になった守衛さんに挨拶して外へ出てまいりました。

宮崎県庁 本館裏側

県庁をあとにして、ぶらぶらと裏側へと歩いてまいりました。先ほどの正面の裏側がこんな感じ。平面としては日の字型なので、正面とは線対称のエレベーション。勿論車寄せなどはありませんし前庭もありません。駐車場となってます。さすがに意匠は中庭のような簡易的なものではなく、外部に面する部分はきちんと4面それらしい意匠となっています。なんか学校っぽい。

宮崎市繁華街

県庁をあとにしてブラブラと街歩き。宮崎市の繁華街までやって参りました。アーケード街は地方のそれっぽい感じがありつつもシャッター街にはなっておらず、明るく健全な感じがしました。また、裏路地もオサレなお店が点在していてなかなか活気がある気配を感じました。まだ平日の午前中でしたので、人出はそれほどないものの心を込めて準備中である様子はわかりました。

おぐら本店

で、午前中といっても昼に近い時間帯でしたので、ちょっと早かったのですが昼飯といたしました。いわゆるチキン南蛮発祥のお店。開店前から数人並んではいましたが、問題なく入れました。

チキン南蛮

で、チキン南蛮です。パセリ以外は何となく全部茶色系。タルタルソースもベージュ。昔ながらの洋食屋さんって感じの店内で、学食っぽいランチ。それでもなんでもこの定番の有難さは安心します。勿論味も見た目通りで、安心の一品。美味しかったです。ご馳走様でした~。

で、この後ホテルで荷物をピックアップして帰路に。宮崎駅から宮崎空港までは往きと同じくJR。空港へは物の10分程度で着くのですが、その前にちょこっと寄り道。

GhostFragshipCafe 外観

南宮崎駅で見つけた気になるカフェにちょこっと寄り道。だいたい南宮崎駅前自体が結構いい感じに朽ちかけているので、そこにあるカフェってやっぱり気になります。

GhostFragshipCafe 1階カウンター

1階のカウンターの内側の窓際のディスプレイ。オサレです。感度の高い人がやっているお店でした。やっぱりロケーション含めセンスなんだろうな~と思いました。こちらとしても見つけた感があるし。

GhostFragshipCafe 2階客席

店名が何せゴーストですからね~。廃屋でカフェやってる感が出てます。南宮崎の駅前というのもばっちりです。お昼は食べてきているので、ここではコーヒーだけ。それでも豆に拘っているお店だけあって、ストレートをブラックで頂きました。この日は暑かったのですが、ホットを注文。中浅煎りの豆のようでしたが、酸味はあまりなくすっきりとした味だったので、美味しくいただけました。ご馳走様でした。

宮崎空港駅

寄り道しましたが、ようやく宮崎空港駅。往きと同じく南宮崎からは787系特急に乗車。なんかやっぱりリッチな感じです。特急料金不要でしたが。ノリ徳ですね~。

宮崎空港 外観

来た時は夜だったので、空港の外観は見ていなかったのですが、やっぱり南国感が強い。鹿児島空港に若干似てるかも。

宮崎空港 内部

内部はこんな感じで、センター部分が吹き抜けてます。南国感たっぷりの観光ホテルの様相。1,2階はお土産屋さん含め店舗がそれなりに入っております。ちょっとショッピングセンターみたいな感じ。

宮崎空港 制限エリア内

制限エリア内はいたってシンプル。搭乗口と待合スペースのほかは売店が2つとラウンジが一つ。ここは典型的な地方空港然としております。それでも一応ラウンジがあります。ANAとJALの共用でステータス会員用。なんか混んでそーだったし、窓も無いようなので、搭乗までは外で待ちましたけどね。

ANA614便 A321

15:55分発のANA便で羽田へ。おかげさまで帰りもバルク席。しかも平日昼間の便なので比較的空いておりました。ありがたい。

ということで、無事帰京。何とか45回目の県庁訪問も終了。

さて、残るはあと2つ。次回はどちらになるやら。

ではまた。

【駅を巡る旅#068】函館本線仁山駅2026年2月

2026年3月14日。JRのダイヤ改正に伴い消滅してしまう駅に行って参りました。今回はピンポイントで1駅だけの訪問です。ショートです。

訪問したのは2026年3月10日。ダイヤ改正4日前。つまり営業終了の3日前。今回の改正では函館本線の2つの駅が無くなりますが、そのうちの一つ仁山駅への訪問となります。もう一つの駅は二股駅ですが、こちらは以前に訪問しておりますので、今回はパス。3月とは言えまだまだ寒い北海道。小雪のちらつく渡島半島の小さな駅へ向かいます。

仁山駅 出入口

仕事の都合も鑑みながら、そこそこ無理した行程での訪問。駅の営業時間も有効期限が近付いておりますので、何とかやりくりした結果の駅旅となりました。

秘境駅的なところの訪問となると大抵の場合時刻表が地獄表になるので、レンタカーなどを使ってしまう事が多いのですが、今回は時刻表と睨めっこして列車での訪問としました。「鉄」ですし、駅なので基本は列車に乗って訪問するということが本分と思っています。で、今回はワンチャン函館起点の往復で効率的な行程を組めました。函館8:23発→仁山8:56着。仁山9:29発→函館9:57着。滞在時間約30分。函館駅に戻ってからは空港までバス。そしてギリ午前中の便で13時過ぎには羽田まで戻れるという流れ。そんなわけで、朝8時台の列車に乗るということで、当然前日には函館に乗り込み。

ハンバーグ+エビフライ

前日乗り込みで向かったのはラッキーピエロ。函館来たらまずは行かないといけませんからね~。ホントこれだけでも十分観光です。実はこの後ハセストでやきとり弁当も買ってます。美味しかったです。ご馳走様でした~。

函館駅

宿はJRイン函館。駅ビューが最高の宿。函館駅の訪問記録も今後やっておきたいところです。めちゃくちゃカッコ良い駅ですからね~。

JRイン函館

さすがにJRのホテルだけあって「鉄」分多めのフロント。北欧モダンの内装ですが、きっちりヘッドマークも飾ってあるうえボックスシートのカットモデルの展示があり、駅名標もいい感じでした。朽ちた感じも本物であることを証明しているようで、気持ちが上がる滞在になりました。

往復切符

新函館北斗まではICカード対応してますが、そこから先は切符が必要。もちろんワンマン運転なので途中駅では車内精算なのですが、せっかくなので切符を購入。3月14日以降は函館から580円区間というのが無くなってしまうようです。まぁ、そもそも運賃も値上げしますしね~。

そんなわけで、仁山駅に向けて出発です!

 

【仁山駅】にやま

仁山駅です。函館本線の函館側、起点に近い方の駅です。所在地は北海道亀田郡七飯町仁山。ロケーションとしては函館平野を望む「きじひき高原」の近く。函館本線が函館より札幌方面に向かう際の最初の峠越えの途上にある駅です。函館側の隣の駅は新函館北斗駅(旧渡島大野駅)。そうです。隣は新幹線乗換駅。開業は色々と経緯があるのですが、駅としては新しく1987年。ん?と思うかもしれませんが、それまでは信号場(仮乗降場)として営業していたそうです。で、経緯ですが、まずは1936年に信号場として開設され、上下線の列車交換の為の一時停車場という感じ。山道の途上ということもあり、スイッチバックの停車場だったそうです。1943年には下りの加速線の新設に伴い退避位置の変更があり、構内改良がされたことと前後し旅客の扱いが始められ、仮乗降場として営業開始。で、1984年に無人化(駅員出張)されるまで、仮乗降場ながら駅員さんが常駐していたという事になります。1986年には完全無人化。でなんとその翌年に駅に昇格という謎の変貌をとげています。

そして、今回2026年3月14日に駅としての役目が終了いたします。昭和30年代には100人/日の乗降客数があったようですが、近年は3人以下/日と旅客の需要がほぼないような状態。これも仕方のない事かもしれません。

仁山駅到着

函館駅からタンコロ(1両)のキハ150に乗って30分強。仁山駅に到着。函館市街ではほとんど雪は見られなかったのですが、ここまで来るとホーム上にも積雪がありました。

キハ150

列車(タンコロ)は大沼方面へ向けて出発してゆきました。この辺の函館本線は単線非電化区間ですが、前述の通り信号場として開設されたところでもあるので、上下線の列車交換を行えるような駅でもあります。旅客列車(普通列車)はせいぜい1,2両と短い編成なので、複線区間は短くても済むのですが、函館本線は優等列車(7,8両)の他貨物需要が大変多い路線なので、長大編成の貨物列車が交換できるように、かなり長い区間を複線化しています。

仁山駅 1番線ホーム

ホームは2面2線の相対式。こちら側1番線ホームは下り森方面、向かい側が2番線ホームで上り函館方面。ホーム長もそこそこ長く、現在の運行状況からするともったいない感じさえします。

仁山駅 駅名標

かなり年季の入った駅名標。ほぼ原野に立つ自立型の駅名標です。ベースの駅名標は結構古いものと思われ、駅ナンバリングが真新しいシールなのはわかりますが、「しんはこだてほくと」も実はシール。新函館北斗駅が改名したのは10年前。北海道新幹線の開業とともに渡島大野駅から現在の駅名に変更となったので、このシールも10年前のもの。シールでさえ10年もの風雪に耐えてきたことを考えると、この駅名標(ベース)も今日までかなり頑張ってきたものと思われます。お疲れ様でした~。

仁山駅 2番線歓迎サイン

何やら向かいの2番線には花輪のようなものがありますが、これは「歓迎」サイン。よーく見ると丸い板の中に「歓」「迎」とそれぞれ書いてあります。この◎看板は右隣に続きがあって「仁」「山」となっています。観光地によくある歓迎看板。付近にはハイキングコースやスキー場、温泉まであったりするので、そこそこの観光地でもあったようです。それも今は昔。スキー場も閉鎖、温泉もやってるんだかやってないんだか…。

仁山駅 ホーム脇プレハブ

1番線のホームの脇に古ーい駅舎と並んで真新しいプレハブが建っています。今後は信号場に戻るので、そのための詰め所的な役割になるのでしょう。古い駅舎は間違いなく解体されるでしょうからね。

仁山駅 1番線ホーム駅舎付近

駅舎付近の1番線ホームの床ですが、何故か木板張り。何故ここだけ?

仁山駅 1番線ホーム構造

実はホーム下に沢があってホームのここだけが宙に浮いている構造となっていました。鉄骨の軸組の上に板を貼っているつくり。こーゆー所がたまりません!

仁山駅 構内踏切

2番線へは構内踏切を横断して渡る仕組み。ホーム切り欠きの階段が結構急なので、昇降は結構大変。ホーム幅が狭いので仕方ありませんが。

仁山駅 旧改札口

駅舎の外側にある改札の跡。スチールのフレーム形式。継ぎ手や端部処理、R加工等、めちゃくちゃ丁寧な仕事していることがわかります。錆が目立ちますが、外部でこの程度ってかなり凄い事かもしれません。開口部は引き分け框戸。明治っぽいデザイン含め味わい深い。

仁山駅 表玄関

表側に回って駅の出入口を見たところ。外壁のサイディングと出入り口脇のアルミサッシは比較的新しいものと思われますが、本体はかなりくたびれてきています。

仁山駅 駅舎全景

山の中腹にあたる場所に立つ駅。木造平屋。北海道らしく屋根は赤(朱)の鉄板葺き。ごっつい雪止めもついています。

仁山駅 駅舎内

駅舎内は割と綺麗な状態で、廃屋感はそれほど感じませんでした。3面開口部となっており、明るく清潔な感じ。窓越しに見える風景も函館平野方面に開けた感じで、居心地も悪くはありませんでした。ただ、暖房設備が無いので、めちゃくちゃ寒かった~。長時間の滞在は無理だったかもしれません。

仁山駅 駅ノート

綺麗なのですがそこそこくたびれているベンチには駅ノートが置かれておりました。最後の駅ノート。あと3日ですからね~。

仁山駅 千羽鶴

そして駅ノートの脇の壁には千羽鶴。駅舎内は割と殺風景だったので、営業が終わる感が感じられなかったのですが、この2つのアイテムがリアルな現実を伝えてくれました。なんかド派手な飾りつけをしている廃止予定の駅よりもなんとなくグッとくる感じです。

仁山駅 特急の交換

特急同士の列車交換。駅としての機能は無くなりますが、信号場としてはこれからも機能してゆくであろう状態がコレ。特急ですから当駅はそもそも通過駅。ですが、上下線の列車交換の為運転停車するとこうなります。乗客の乗降はもちろんありません。

仁山駅 2番線ホームからみた駅舎

帰り際に陽が差してきました。ときどき晴れ間はありましたが、基本的には雪混じりの曇天。最後に良い景色を拝めました。解体間近の駅舎が見送ってくれているように感じられました。

仁山駅 2番線ホーム

ということで、帰ります。行と同じくキハ150。いまいち乗車位置がわからなかったのですが、何とか乗車出来ました。ホームがそこそこ長いので…。

函館駅到着後丁度良いタイミングで空港行きのバスがあったので迷わず乗車。

函館空港

函館空港まで戻ってきました。良かった~!まだ10時30分。ANA554便で帰ります。ん?ちょこっと遅延だな…。函館空港の出発表示は「パタパタ」。これもいずれは液晶になっちゃうんだろうね~。

ひこま豚

で、ちょっと時間があったので昼飯です。3階のフードコートでひこま豚のミルフィーユカツサンドを頂きました。意外だったのですが、これが大正解!メチャクチャ美味い!森町にあるひこま豚Kitchenというお店の商品なのですが、限定でミルフィーユカツサンドを提供してくれています。ノーチェックだったのですが、最後にとっても良いお土産を頂いたような気分になりました。ご馳走様でした~。

ANA 羽田行き

行はJALいろんな都合でJALだったのですが、帰りはANA。ちょこっと遅れでしたが、無事東京まで戻ることが出来ました。

なんかせわしなかったのですが、廃止前に訪問出来て一安心といったところ。

それにしても駅が無くなるというのはやっぱりなんか寂しいもの。毎年ダイヤ改正の度に駅の数が減ってゆくのが現実。

仁山駅も仮乗降場として44年、駅として約40年、旅客の扱いをしてきましたが、この3月には83年前の信号場としての機能に戻ります。まぁ、元々の姿に戻るという事なんでしょうけど…。

そんなわけで、今回の駅旅はここまで。

次回はどこになるかな?

ではまた。

【勝手に都道府県庁スタンプラリーその44】長崎県庁(42)

ハイ。ラストスパートに入りました。勝手に都道府県庁スタンプラリーも今回で44回目。ここから先は九州を攻めます。まだ九州は3か所残しており、今回の長崎含めこれまで行ったことが無かった県ばかりです。つまり人生初上陸となるエリア。ホントならばゆっくり観光でもしたいところですが、仕事の合間を縫っての弾丸訪問なので、玄関先で失礼しますといった旅となっています。てなわけで、今回は長崎に行ってきました。

特に今回は北海道出張の後に長崎に行くという少々強引なスケジュールを決行しています。

羽田空港 第2ターミナル

旭川より昼のJAL便で羽田に到着し、第2ターミナルまで歩いてきてラウンジでちょこっとまったりとした後搭乗口に向かうところ。すっかり夜になってしまっております。新しく出来た第2ターミナルの搭乗口は昨日出発した場所。新しい搭乗口は国際線っぽい様子で、カッコ良い!綺麗で広くて新しいので、いっつも混んでるラウンジよりむしろこっちの方が居心地が良いです。ちょっと遠いんですけどね。

羽田空港 搭乗口

今回乗る長崎行きの搭乗口は残念ながら新しいエリアではないのですが、まぁ、ねぇ~空いているのでこれはまたこれで良きデス。平日の国内地方路線の夜便ってこんな感じなんですね~。

で、ここから先は長崎空港に到着しそこからは空港連絡バスで長崎市内へ。駅前のホテルを取っていたのですが、到着したのは22時半。うっかり夜ご飯を食べ損なっていたのですが、当然のことながら駅前近辺の飲食店は既に閉店しているので、仕方なくコンビニ→部屋飲みとなりました。

ちゃんぽん

マルタイの長崎ちゃんぽんです。長崎ですから。本日は結構な移動をしてきたこともあり、これで寝ます。

2025年5月8日。快晴。気持ちよく晴れましたので、県庁に訪問する前にちょこっとだけでも観光しようと、ホテルに荷物を置いて朝早くに出発。まず向かったのは大浦天主堂。

大浦天主堂

ということで、市電に乗ってやってきたのは大浦天主堂。勿論観光の一環で長崎市電に乗るというのも目的の一つとしてありましたが、それでも名所は一応拝んでおかなくてはという思いでやって参りました。朝早かったこともあり、未だ開門時間前。とにかくこの角度で眺めることができたのでOK!ホント観光パンフそのものといった感じ。しっかり教会のそれっていう教科書通りの意匠で、ヨーロッパの田舎にでも来たような雰囲気のある建物でした。センターに「天主堂」と漢字で書いてあるのもなかなか良きデス。

グラバー通り

大浦天主堂の前はこんな感じです。確かに異国情緒のある周辺環境です。このグラバー通りは見事に石畳の坂ですし。右手奥の坂道を上がるとグラバー邸に通じています。

グラバー邸入り口

大浦天主堂の前を右手に続く坂道を登るとグラバー邸の入り口が現れます。もうここら辺からは観光スポット銀座になっているのですが、あんまり時間もないので、このあたりで引き返すことにします。つまりグラバー邸も入っていません(笑)。

旧香港上海銀行長崎支店記念館

グラバー邸手前で折り返し坂を下って海岸通りまでやって参りました。通りに面して威風堂々たる様式建築がございます。旧香港上海銀行長崎支店の建物。1904年竣工のレンガと石の3階建て。設計は下田菊太郎。巨大なペディメントにイオニア式風列柱と古代ローマのアイコンを前面に持ってくるバリバリの初期型看板建築。昭和の初めに銀行が閉店してからは警察署になったり民俗資料館になったりしたそうですが、今はこの建物自体の記念館となっているようです。いい感じに古びてきているので、逆にチャラく見えないところが共感を持てる建物でした。残念ながら時間もないし朝早かったので、中には入っていません。

ナガサキピースミュージアム

で、その旧香港上海銀行の道路挟んで斜向かいの、長崎港松ヶ枝国際ターミナル脇になにやら気になる建物があったのでちょこっと寄ってみました。長崎ピースミュージアム。自然や子供たちの笑顔等の表現(音楽含む)を通して平和の尊さを実感することが出来る平和型のミュージアムという事らしいです。こちらも開園が10時からということもあり、外側から眺めただけでしたが、なかなかストイックな建物でした。設計は古市徹。らしい。外壁の下端が空いているのは外光を取り入れるためかと思います。ちゃんと外部には池?(水たまり)もあって水面に反射した光を株から取り入れる手法も採用しているようです。小さいかわいい建物ですが、松ヶ枝ターミナルの広い広場に接しており、山椒のように効いてます。

長崎港松ヶ枝国際ターミナル

先ほどのピースミュージアムの隣はこんな感じで芝生の広場になっています。というか実はこの盛り上がった芝生広場の部分が松ヶ枝国際ターミナルビルです。ターミナルビルといっても平屋なのですが、屋上が芝生広場になっていて、屋根部分が勾配となってそのまま地面にくっついている感じ。右側の通路上になっている部分が主要な出入口になっているようですが、丁度地面が割れた隙間から入ってゆくようなアプローチになってます。国際ターミナルとだけあって巨大な外国籍のクルーズ船などがつけられるターミナルになってます。

長崎県美術館

松ヶ枝国際ターミナルをあとにして県庁へ向かう道すがら、港沿いの道を散歩していると今度は長崎県美術館が現れました。長崎港のウォーターフロント事業の一環かと思いますが、周辺は広ーい公園(水辺の森公園)となっており、せまっ苦しい窮屈な感じの長崎市街地とは別世界。その公園内に運河を取り込んだ公園のランドスケープと一体となったデザインの美術館はあります。運河沿いを歩いたり、公園内の道路から遊歩道にアクセスしたりと、いろんなシークエンスが楽しめ其々視点が変わるから実にアクティブに楽しいランドスケープとなってます。

長崎県美術館その2

開館前だし、時間もないと。そんなわけで、ちょこっとだけ入ることのできる範囲で覗いてみました。建物は運河の両脇にあり2階部分で運河上空を回廊のようなものでつないでいます。運河沿いの遊歩道と並行するように美術館の外回廊もあってここまでは自由に入ることが出来ます。ところどころ縦のルーバーがありアクセントになっています。このモチーフは上階の外壁のデザインと一緒。テクスチャーは石。設計は日本設計ということですが、ネームバリューが欲しかったのか何故か隈研吾との共同設計ということになっているようです。機能面含め建物のベースはきちんとした組織事務所さんでやってもらって、お化粧の部分だけ有名人にしてもらおうという魂胆かと思います。多分、ぜーんぶ隈さんだったらこのルーバーは間違いなく木だったでしょうね~。

長崎港ターミナルビル外観

綺麗で何の文句のつけようもない長崎県美術館をあとにして次に立ち寄ったのは長崎港ターミナルビル。明らかにヘンテコな感じ。直感でゾクゾクする建物だったので寄ってみました。先ほどのようにお行儀のよい感じがしない。これはと思ったので調べてみたらやっぱり設計は高松伸。レトロフューチャー的であり、ロシア構成主義的でもあり、シンボリックなのに大衆感(P店ぽい)もある建物。

長崎港ターミナルビルとドラゴンプロムナード

更にヘンテコを助長するようにターミナルビルに隣接するドラゴンプロムナード「港の散歩道」の屋上にはオレンジの巨大な球体があります。下部の褪色した緑色の壁(錆びだらけ)もヒューマンスケールを逸脱しており、完全に非日常。それでもなんか大衆感(サーカス?大道芸?)があるのはここが港であるからなのでしょう。元々この球体の下にある緑色の建物は船倉庫だったそうです。

長崎港ターミナルビル内部

外観のRC打ち放しの筒っぽの内部がこんな感じ。ここは確かに抜けた感じがある気持ちの良い空間でした。但し他の部分、特に1階は結構天井が低く、かなりベタな感じ。楕円の筒が横たわる2階部分に押しつぶされている感じがまんま。本来人の往来が多いターミナルビルの1階って何とかして天井高を確保するように努めるのが定石なんだろうと思いますが、ここでは完全に無視。めちゃくちゃ窮屈感があります。で、この縦の筒っぽで突然に抜けるといったシークエンス。なんて設計してんだとなりそうですが、案外そんなどこか欠落しているところに不思議と惹かれるのですよね~。癖になるというか…。

ということで、かなり寄り道が過ぎましたがいよいよ県庁に向かいます。

長崎県庁 港からの眺め

長崎が港の町ということもあって、先ほどのドラゴンプロムナードの脇から長崎県庁を眺めてみました。実際港湾関係者というか貨物の陸揚げ部分にあたる場所だったので、あまり一般ピープルが興味本位で立ち入るのは気が引けたので、遠目から見ることに。建物はそれほど権威的な様相はしていないので、一見すると総合病院のようにも見えます。

長崎県庁 港側からのアプローチ

港沿いをてくてくと歩いてきまして、港沿いの道路から県庁へアプローチします。県庁の隣は公園となっており、隣接する建物も無いので、どこからでも県庁は眺められるといった感じです。

長崎県庁と公園

公園内の遊歩道を歩いてゆくと遊歩道は緩やかに登り勾配となりそのまま庁舎の3階にアプローチできるようになっています。で、この下側は駐車場になっている構造。建物とランドスケープの在り方、形式は近代の典型的な配置計画そのもの。勿論建物は現代建築ですからモビって感じではありませんが、このゆったりとしたSITE PLANは気持ち良い!5月ということもあってさつき(つつじかな?)もきれいに咲き誇っており、白い建物とのコントラストで映え映えデス。

長崎県庁 公園側建屋

これは公園内の建物の一部。公園の遊歩道が3階レベルに達しているので平屋のように見えますが、これは建物の塔屋といったところ。実際はこの建屋は駐車場なのでこれより下に2層あるので2階建ての屋上という扱いにはなると思います。で、この塔屋は駐車場へ下りるためのEVと階段といったところ。

長崎県庁と公園と警察署

振り返るとこんな感じ。公園を挟んで警察署が建っております。まさに近代建築の伽藍配置。警察署の後ろは長崎の市街地が見えています。

長崎県庁前駐車場屋上から長崎駅方面を望む

ここは完全に駐車長の屋上部分。その屋上部分から長崎駅を眺めたところ。もうホント道挟んで反対側が長崎駅。ホームの端がすぐそこに見えます。残念ながらそのホーム端側(妻側)には出入口は設けられてはいないので、駅近ではありますが、改札口までは少し歩かなくてはなりません。

長崎県庁 3階デッキ入り口付近

建物は2018年竣工の新しい建物です。港に向かい水平を強調したホリゾントラインがとてもすっきりとして綺麗な印象。水平ラインは白。壁面はガラスカーテンウォールなので昼間は真っ黒。柱もそれに合わせ黒塗装。階ごとにスラブが出っ張って水平ラインを強調しているので、モダン建築さを感じます。つまりちょっと昔のお役所って感じもするデザインになっています。

長崎県庁 内部その1

3階デッキから建物に入るとこんな感じ。いきなりどっかーん!4層吹き抜けのホール。なんとなく外観ではモダンの様相だったので、古き良き近代を継承しているかと思いきや、建物に入ると一気に現代に引き戻されます。

長崎県庁 にゃーが

3階デッキで入り口では「にゃーが」がお出迎え。「長崎の変」プロジェクトという事らしいのですが、何のキャンペーンかはよくわかりませんでした。

長崎県庁 内部その2

広ーいホールの階段を1階まで降りてくるとエントランスに到達。とにかく巨大なホールといった印象。また、ホールが独立した空間ではなく各階のフロアがある程度見通せるのがこれまた良きデス。権威の象徴的な空間といった感じではなく市民に開かれた感じのするエントランスホールになっています。
おっと本分を忘れるところでした。スタンプです。スタンプはエコのエントランスホールに置かれておりました。

長崎県庁 スタンプ

ということで無事押印!タスク完了!県庁舎のデザインということはわかりました。一緒に写っているキャラはおしどりモチーフの「がんばくん」と「らんばちゃん」だそうです。がんばらんば。…。らんばだ。

長崎県庁 エントランス

ということで、1階エントランスから出てまいりました。この感じはやっぱり最近のオフィスビル然とした雰囲気です。

長崎県庁 外観

で、少し引きで見るとこんな感じ。これは駅側のファサード。庁舎の海側のエレベーションはホリゾントライン強調でしたが、こちら側はどちらかというとヴァーティカル。で、テクスチャーや色も様子が異なります。勿論モダン要素が無いわけではないのですが、比較的UPDATEされた感じはあります。

ということで、無事県庁訪問終了。これで残すところあと3つ。そんなことで初長崎のショートトリップ込みの県庁訪問も終了し駅に向かいます。

ブルズキッチン

とその前に、取り敢えず昼飯とします。せっかく長崎に来たのだからということで、

レモンステーキ

レモンステーキを食べました~。ホントは色々ご飯ものも探索したかったのですが、今回はあまりにも時間が無かったので、駅ビルに入っているブルズキッチンでレモンステーキを頂きました。ステーキという名称ですがどちらかといえば焼肉って感じです。鉄板の上に一口大の肉がのっかり甘辛ソースがかけられてその上にレモンの輪切りがのっかっている代物。肉は柔らかくメチャクチャ食べやすい焼肉でした~。ごちそー様でした~。

長崎県営バスターミナル

これから空路で帰京という事なのですが、まずは長崎の駅前より空港連絡バスに乗ります。で、そのバス乗り場ですがこれがまたかなり良い出汁の出ているビルからの出発となります。長崎県営バスターミナル。昭和の香りプンプンの駅前ビル。そのビルの1階が駅前から各方面へ出ているバスのターミナルになっており、詰め所や切符売り場に待合室などが併設されています。内照式の乗り場案内に時刻表や運賃表、そして広告。薄暗い待合スペースにはイームズ風のベンチが数台。少しだけ天井が高いヒューマンスケールの吹抜けとなっているこの空間は、元気だった頃の日本遺産といったところ。肝心のバス乗り場はこの待合室のすぐ裏。一応建物内で発着するような感じになっています。

長崎空港 外観

バスに揺られること40分。大村湾に浮かぶ長崎空港に戻ってきました。

長崎空港 ロケーション

ここは特に人工島というわけではないのですが、九州の本土からは離れた小島を改造して作られた空港なので、本土とは海上にかけられている連絡橋を渡ってくる形式となっています。つまり、関空やセントレアと同じ。開港は1975年なので前2者よりもはるかに古く、当時は世界初の海上空港だったそうです。

長崎空港 ターミナル内部

とまあそんなわけで、初の長崎で、丸1日も滞在できてませんが、ある意味ギュッと濃縮された時間を過ごすことが出来ました~。良き良き。

カレー

手土産でカレーを購入。佐世保は行ってないのですが、佐世保発祥の角煮カレー(レトルト)をもって帰ることにします。

ANA B767

地方空港ですが、ここへやってくるのは中型機。ありがたい。

ANA B767機内

で、搭乗。ちょっと古い機材ですが、中型機はやっぱりありがたい。空間があるからね~。普通席でしたけど快適に帰ることが出来ました。

そんなわけで長崎県庁訪問旅はこれにて終了!今回はここまで。

いよいよあと3つ!(しつこいようですが…。)

ではまた。