前回の続きです。留萌本線の駅旅。2020年10月23日。前日に深川に入り北一已駅だけ訪問し深川の宿に1泊。本日は少ない本数の留萌本線のダイヤを駆使しての訪問です。つまり朝一から始動します。

時刻は朝の5時20分。10月後半の北海道ですから真っ暗です。深川駅出発の留萌本線1番列車は5時44分発の留萌行き。一応種別は特に無いので普通列車という扱いなんですが、途中駅半分以上通過するという隠れ快速デス。留萌までの途中駅は10駅あるのですが、止まるのは3つだけ。

キハ150のタンコロですが、なかなかの優等列車感があります!車内はガラガラ。恐らく留萌への送り込みの要素が高いからなんでしょうけど、なんか特別な感じが致します。ということで、まずはこの始発列車で出発です。
【大和田駅】おおわだ
本日最初の訪問駅は大和田駅。大和田という駅名は他に東武野田線(埼玉)、京成本線(千葉)、大井川鉄道(静岡)、京阪(大阪)と4つもありますが、JRはここだけ。留萌本線の留萌の一つ手前の駅です。所在地は留萌市大和田3丁目。ロケーションは留萌市の市街地一歩手前の山の中。開業は1910年。留萌線の開業と同時。オリジナルステーションといったところ。元々は炭鉱が近くにあることから発展した路線であり駅であったので、今は静かな山の中といった感じになっています。

6時28分着。各駅に停まっていたら50分以上かかるところを44分で到着。途中は石狩沼田と峠下に停まっただけ。路線で行ったら結構主要な2つの駅だけに停車するので、フツーに考えたらその次は終点の留萌でもよさそうなものなんですが、何故かこの決して周辺環境的に主要な駅でもない、列車交換もできない無人駅に停車するのかが???でした。
乗降客は私以外なく、終点の留萌に向けて出発してゆきました。というか、石狩沼田からはそもそも私しか乗っていませんでした。

ようやく明るくなってきた感じの朝の大和田駅。駅舎というか待合小屋は北海道ローカル線名物のヨ駅舎。ホームからは少し離れた位置に設置してあります。この微妙に開いた空間こそ以前はレールが敷かれていた場所。つまり砂利敷きになっている部分は構内踏切という事。で、コンクリートのたたきは昔の駅舎が建っていた場所。

だいぶ年季が入っている駅名標です。自立型の単管フレームにビス止めしている結構古いタイプ。文字はウグイス色のローマ字部分を除けばカスレも無い状態。フレームの塗装剥がれやビス穴からの錆汁は仕方ないかなって感じ。ただプレートの縦じま模様は謎でした。

旧駅舎の基礎の上にぽつんと置かれている待合小屋。コンクリートの土間を見る限り、旧駅舎はそこそこ広い建物が建っていたものと思われます。それこそ1984年まで有人駅で、荷物の取り扱いもしていたようですので、相応の規模の建物であったと想像します。

ホームは1面1線。かつては1面2線の島式ホーム。その名残が現のりばの反対側に見てとれます。ちゃんとホームのエッジが残っています。ホーム自体の嵩は現時点で使用している部分は高く盛られていますが、以前のものは低いまま。舗装は基本砂利敷きですが、半分は土の状態。また、砂利で嵩上げされているとはいえ緩やかに傾斜がついているので、平らではありません。また、駅は丁度カーブの途上にあるので、ホームはその外側に設置されています。その為、乗降時は結構な段差になります。

留萌方面に向けては下ってゆく感じになります。大きくカーブを描いて留萌市街地に向けて下ってゆきます。まさに山の鉄道といった感じ。

ヨ駅舎の内部はこんな感じ。割とどこも一緒のような感じです。木のベンチには駅ノートがありました。こんなところも他のヨ駅舎同様といったところ。

駅の外へ出てみるとこんな感じ。駅前は砂利敷きのロータリーのようになっています。周辺にはいくつか民家が建っている程度。元々はこの駅前の道路が国道だったらしいのですが、現在は付け替えられて駅とは反対側となってしまったので、車の往来もほとんどなくなった状態のようです。

ホーム上の電灯はこの電柱に取り付けられております。因みに木の電柱デス。

待合小屋の脇にシンボルツリーのような気がありました。が、後ろの山と同化してよくわかりません。それぐらい山の中という事です。

上り深川方面は7本。下り留萌方面は8本。

かつての構内踏切を通ってホームへ。線路の向こう側は一段高くなっており、そこに国道が走っています。勿論、国道側からはアクセスできません。

上り2番列車が参りましたので、これに乗って次に参ります。
国道も近いし民家もそこそこあるので、秘境感はそこまでない山の駅でしたが、静かな山の朝を過ごすにはとても居心地の良い駅でした。ただ、ちょっと雨模様だったのが残念。
ということで、大和田駅は以上です。
【石狩沼田】いしかりぬまた
留萌本線の主要駅です。町の規模や交通の要衝的な意味合いでも深川と留萌の間では唯一と言って良い主要駅。現在は列車交換などはできない状態なので、 運行上はどうかな?といったところはありますが、乗降客数も100人を超える簡易委託ではありますが有人駅でもあります。これも留萌本線の中間駅としてはここだけだと思います。所在地は雨竜郡沼田町北1条3丁目。沼田町の玄関となる駅でもあります。乗り入れは留萌本線だけですが、1972年までは札沼線の終点でもありました。ロケーションとしては石狩平野の北端。駅周辺は町役場や公共施設の他小さい規模ではありますが、金融機関や商業施設などもあり街の機能が集約されています。開業は1910年。沼田駅として開業。その後1924年に上越線が開業した際に沼田駅(群馬県)も同時に開業した為、名称を石狩沼田に改名したそうです。

大和田駅より30分ほど乗車。石狩沼田駅に到着。朝の通勤通学ラッシュということもあって車内はそこそこ混みあっておりました。

駅自体は町の中にあるのですが、沿線はこんな感じ。石狩平野といっても北端部は多少の起伏があるうえ、沿線は防風(防雪)林が立っているので若干山の雰囲気です。

ホームは現在1面1線なのですが、その昔は2面3線。向かいに見えるのはその2,3番線の島式ホーム。留萌本線は跨線橋を渡ってこちらのホームを利用していたようです。跨線橋まであったとは…。で、ここ1番線ホームは札沼線のホームだったとのこと。駅の反対側は原野が広がってます。

駅名標がこちら。これは駅舎の壁に取り付けられているもの。プレートをビス止めってところはちょっと簡易的ですが、まぁ、ねぇ~そんな感じもありでしょう。

ホームは1面1線。シンプルなつくり。駅舎直結型で、駅舎付近の三鉄骨の屋根があります。舗装はアスファルト。白線や点字ブロックはありませんでした。駅舎直結型の地方主要駅のタイプだと、路線が単線の場合大抵列車交換可能となっているケースが多いと思いますが、ここはいたってシンプルな棒線ホーム。逆に珍しいかもしれません。有人駅でもあるのにね。で、やっぱり屋根に広告看板の下地のようなものがついてます。これは何でしょう?どうしても気になります。

線路が街の中心部より高いところを走っている為、駅も少し高台のような場所にあります。その為か駅前はロータリーから少し下り勾配になってます。見晴らしは良いと思います。この日は雨模様だったので…。

駅舎はこんな感じ。鉄骨造平屋。かなりくたびれた感じはありますが、プロポーションは決して悪くない建物なので、好感が持てます。正面の外壁とサッシをもう少し何とかすればそこそこカッコ良い建物になると思うのですが…。まぁ、それはそれ。こんな武骨なところも良いところだと思います。留萌本線の中間の主要駅としては相応しい外観と言ったところです。駅前のロータリーもきれいに舗装されてますし、駅舎以外はとても綺麗。

駅前のロータリーには観光案内板がありました。出来たばっかりなのか結構きれい。

駅前ロータリーを下ったところ。町としての機能があり町の生活感を感じられる駅前です。朝だったのであまり人はいませんが。

モダンといえばモダンなのですが…。もうなんか鉄骨の塗装がハゲハゲで、いたるところが錆びだらけ。ちょっと触りたくない感じ。鉢植えがちょっとかわいそう~。1972年竣工とは思えないほどの劣化。というか半世紀近くほっといたらこーなるのでしょうか?当然のことながら塗りなおしぐらいは入っていると思いますが…。

何なら全部ハンギングバスケットでも良いんじゃないかと…。いや~せっかくカッコ良いアプローチなのにもったいない。

駅舎の中はこんな感じ。高度成長期の公共建築のそれって感じ。このある意味ぶっきらぼうな意匠がとても気持ちが良い空間です。内部に関してはそれほど朽ちた感じはしませんでした。簡易委託なのですが一応窓口はあります。で、後で写真見ていた気が付いたのですが、壁がコンクリートブロックなんですね~!やるわ~。

ホーム側の壁はこんな感じ。ホームへの出入口と窓。この日は天気が悪かったのですが、そこまで暗い室内にはなっていなかったのは開口部が適度に取られているせいなのかもしれません。

ということで、石狩沼田駅をあとにします。モダン要素のある駅舎でしたが、もう少し綺麗にしておけばよかったのにと思う次第です。有人の中間駅としてはある意味印象に残る駅でした。
やってきたのはキハ54。留萌方面に向かいます。
相変わらずですが、ちょっと長くなってきてしまったので一旦切ります。
次回もこの続きとなります。
ではまた。


























































































































































