前回の北東北からの延長戦ではありのですが、今回からは宮城と山形を訪れた時の様子をまとめました。2024年3月28日と29日です。今回も仕事で来てます。その仕事の合間での訪問となりました。

大人の隠れ家 鳴子風雅 朝食
2024年3月28日。場所は宮城県鳴子温泉。いきなり朝ごはんからですが、前日まで仕事で、レンタカー借りて色々と回っておりました。で、ここ「鳴子風雅」さんに一晩お世話になりました。建物は少し古い印象でしたが、内装を頑張ってリニューアルしているので、居心地は良い宿でした。場所柄、近所に飲食店を見つけるのも面倒なところだと思い、予約時朝夕の食事を付けてみたところ、これが大正解!いや~めちゃくちゃ美味かった~。一品一品が絶妙な味付けで、素材の良さを引き出してくれておりました。和食ではあるものの、よくある田舎料理のそれとは別物でした。特に白米が逸品。いや~美味かった。ごちそうさまでした!
【鳴子温泉駅】なるこおんせん

鳴子温泉駅 駅舎全景
晴天の水曜日。山頂部には雪残る3月末の朝です。宿を出て最初に向かったのは鳴子温泉駅。そりゃそーか。鳴子温泉に泊まっていたわけですから。昨日からレンタカーで色々とまわっていたいたこともあり、本日も車での移動です。駐車場に車を止めいざ訪問。駅舎は1991年竣工の比較的新しいもの。RC2階建てのいたってシンプルで合理的な駅舎。2階建てとはいえ、それほど大きくない規模のこじんまりとした感じの佇まい。ちょっとした公民館の様相。それでもファサード面は中央部分2階が全面曲面ガラスのキャンティレバーで凸っていたり、BOXに対し貫入する壁やスラブによりファサードに変化をつけております。そして駅ロータリーに沿って緩やかにカーブを描く塀と、実は結構デザインされております。所在地は宮城県大崎市鳴子温泉字湯元。ロケーションとしては江合川の上流の渓谷になり始めたような場所。あまり平地が無く、山間にある温泉街にある駅。

鳴子温泉駅 ホーム
時間に余裕が無かったこともあり、入場券を買って中に入るところまでは行きませんでした。ので、外から眺めさせていただきました。ホームは2面3線。片式と島式。何故か駅舎側にある片式ホーム下り新庄方面が3番線で、島式ホーム上り古川方面が2,3番線。なんででしょうか?ホーム自体も比較的新しいようで、床はアスファルト舗装で、点字ブロックもあります。そして波板の屋根もついております。

鳴子温泉駅 駅前
で、駅前はこんな感じ。山間の温泉街。ホントに平地が少なく、駅を出るとすぐに登り坂。駅前にはタクシー会社の駐車場のようなものがあり、駅に向かって開けている店舗はありませんでした。なんか裏口的な感じ。温泉街の賑わいについては、写真左の坂を登った先、この道と直交するように駅前通りという名称の道があり、商店などはこの道路沿いにあります。駅前の静けさとは逆にこの駅前通りはそこそこの賑わいがありました。まだ、午前中ということもあり、準備中の店は多かったものの、この駅前に比べれば人も車も往来ははるかに多いものでした。

鳴子温泉駅 駅名標
言うの忘れておりましたが、本駅は陸羽東線の駅。この駅は観光需要が多いこともあり、駅名標もこの通り。まさかの写真付き。観光地だし、温泉地だし、このくらいのことはやって当然なのかもしれません。

鳴子温泉駅 足湯?
さすがに温泉地の駅。駅舎外にも足湯(ぽっぽの湯)がありました。もちろん無料。

鳴子温泉駅 引き込み線
駅舎に向かって左手に何やらヤードのようなものがありました。その脇には引き込み線。かつては貨物や荷物の取り扱いも行っていたことがわかります。鉄道による輸送は人だけでは無かった時代の遺構。

鳴子温泉駅 駅舎内
駅舎内はこんな感じ。建物の大半は駅機能ではなく、観光案内所。そこに小劇場やコミュニティ施設などが同居。もう完全に公民館。駅舎よりホームへは改札口があるので、ホームへは行かず、取り敢えずここまで。こじんまりした駅ではありますが、きちんと吹抜けの空間はあり、それほど窮屈な感じはしない駅舎でした。ということで、鳴子温泉駅はここまで。次の駅に向かいます。
【川渡温泉駅】かわたびおんせん
鳴子温泉を出発し、大崎市内を古川方面に向かう行程。仕事の都合上車で行かなければならない場所があるので、レンタカーによる移動です。で、古川までの道すがら陸羽東線の駅を訪問して行こうという算段。で、次に寄った駅が川渡温泉駅。また、温泉が駅名となっている駅。鳴子温泉駅との間にもう一駅あるのですが、時間の関係上パスしてしまいました。鳴子御殿湯駅。陸羽東線では珍しい、ホームの一部が高架になっている駅だったので…、残念でした。で、川渡温泉駅です。「かわたび」とはなかなか読めないですよね~。「かわと?」って思っておりました。所在地は宮城県大崎市鳴子温泉字田中。ロケーションとしては鳴子温泉のある山間からは少し開けた下流側にある平地。

川渡温泉駅 駅舎全景
駅舎はRC造平屋建て。無人駅。元々は有人駅で正目向かって左側部分はキオスクもあったそうです。駅出入口は丁度駅看板のあるあたり。駅の業務がすっかりなくなってしまっているので、建物としては待合機能のみ。元キオスク部分も待合室となっております。駅舎脇には郵便ポスト、自販機の他電話ボックスがある程度。駅舎周辺はアスファルト舗装されており、そこそこのすっペースが確保されているので、車の乗り入れが多くある駅と想像されます。温泉と名の付く駅なので、温泉宿の送迎もあるのでしょう。

川渡温泉駅 駅前
で、駅前はこんな感じ。かなり広いロータリーがあり、ロータリー中心部には松が1本、シンボリックに立ってました。駅前には数軒の商店と公民館と民家がありこのあたりの集落を形成しております。で、肝心の温泉街なのですがここから≒2km離れた江合川の対岸にあります。車で5分の距離。まあ、近いと言えば近いのですが…。確かに温泉街の雰囲気が全くないので、ホントに温泉あるのって思ってしまうような駅です。

川渡温泉駅 ホーム
ホームは1面2線の島式。引き込み線が1,2本あります。ホームはアスファルト舗装されており、点字ブロックもあります。ホームの古川より端部には屋根があります。屋根のない部分が大半ですが、この部分はホーム中央部分が未舗装となっており、植栽も植わっております。

川渡温泉駅 駅名標
駅名標です。ここも写真入り。観光路線というか温泉路線でもある陸羽東線ならではかもしれませんが、写真が菜の花畑。どうも川渡温泉の名所のようです。江合川の河川敷にあるようです。

川渡温泉駅 構内踏切
島式ホームの為、駅舎とホームの行き来については構内踏切。ホームの古川より端部にあります。しかもホーム側端部の切り欠きが斜め。つまり階段が斜め。ん?駅舎に入らなくても外に出られそうです。

川渡温泉駅 ホーム古川方面を望む
陸羽東線は非電化ですので、沿線や駅構内もスッキリ。この辺りまで来ると空も開けてまいります。駅の反対側は主に民家が立ち並んでおります。因みに駅の出入口は片一方だけなので、この反対側へは駅から少し離れた踏切を渡ってゆくしかありません。目の前駅だけどすぐにいけないパターン。
ということで、川渡温泉駅は以上です。次に参ります。
【池月駅】いけづき
温泉シリーズの山間の駅から、江合川沿いを6kmほど走り、大崎の平野部に参りました。(実はこの間にちょこっと仕事してます。)で、平野部最初の駅がここ池月駅。所在地は宮城県大崎市岩出山池月。

池月駅 駅舎全景
駅舎かっこええ~。というかカワユス。こーゆーの大好物。シンプルで機能的。余計な線が無く右端だけちょこっと色気出してR。左側のへ壁面も余計なことを一切しない壁。モビだね!というかモダニズムの正規品のよう。規模感といい縦横比といい、左右のバランスといい、ほぼ完ぺき!ポストがまた絶妙な位置で、ちょーーーっと傾いているところがチャームポイント。なんか地方の郵便局にも見えてしまう感じ。駅舎回りはなんか舗装されているようないないような感じで、手前のアスファルトは駅舎までは伸びてはおりません。恐らく茶色くなっている部分は旧駅舎の跡かもしれません。現在は無人駅。駅舎構造はRC造。平屋。いや~それにしてもかっこええ!

池月駅 駅前
で、駅前はこんな感じ。駅前は市街地になっております。規模は大きくはありませんが、店舗も数軒あります。それこそ郵便局にコンビニもあります。平野部の端部にあたる駅ですが、民家の数も山間部のそれとは違いかなり多い印象です。ただ、駅前には人影が無い。平日の昼間なので、仕方ないのですが…。

池月駅 ホーム
川渡温泉駅と同じ形式。1面2線の島式ホーム。古川方面のホーム端はスロープで駅舎側への構内踏切につながっております。ホームはアスファルト舗装されており、点字ブロックもあります。で、ちょこっと屋根。また、川渡温泉駅もそうでしたが、ホームが長い。せいぜい3両のディーゼルカーしか来ないのにこの長さ。本線ではない陸羽東線ですが、かつては東西の主要路線を結ぶ重要な路線(交通インフラ)であった故、今より長大な列車がここを走っていたことがわかります。

池月駅 古川方面を望む
大崎の中心地方面を望んだところ。山が見えない。空が広い。陸羽東線は単線ですので、上下線の交換の必要があります。それにしても退避部分もかなり長い。そして線路間の巾もかなり広い。これも旅客だけではなくこの路線が物流インフラでもあったことがわかります。

池月駅 鳴子温泉方面を望む
こちらは山が見えます。この先から山間部に入ります。山越え区間。(本格的な山越え区間は鳴子温泉から先ですが…)駅の反対側は田んぼかな?の農地でした。で、左奥に貨物、荷物を扱っていた時代の遺構が。保線用の車両が止まっている場所。貨物用ホームの跡が確認できます。

池月駅 駅名標
「づ」ですが、アルファベット表記だと「ZU」なんだと、これを書いている段になって気づきました~。まぁ、「DU」だと「でゅ」とか「ぢぅ」と発音してしまうかと…。で、ここの駅名標は観光用のものは見当たりませんでした。一般的なJR東日本のタイプ。フレームはかなり味が出てます。名板にも錆汁が…。そろそろ再塗装の時期かな?名板のJR東日本カラーもだいぶ褪せておりますので、リニューアルの時期に来ているかも。
そんなわけで、以上池月駅でした。
今回はここまで。次回もこの続きになります。ではまた。