kayabachonorb’s blog

旅と鉄道とあたし

【勝手に都道府県庁スタンプラリーその41】大阪府庁(27)

いよいよ終盤、今回は大阪府です。前回の和歌山同様関西です。つまり行きの行程も同じです。前日の夜に東京駅八重洲口を経って向かったのはOCAT。夜行バスです。実に先週と全く同じ。2週続けての夜行バス。あれだけ「無理!」と言っていた夜行バスに2週続けての乗車。というのもチケットをすでにとっていたから仕方ありません。寝ている時の3点式のシートベルトのかけ方も首にかからないような工夫も習得。万全とまではいきませんでしたが、前回よりは少しマシに大阪までの道のりを過ごすことができたかなぁ~っと。

2025年1月15日、6時半を少し回った朝、OCAT到着。3回目となるとこの建物にも慣れ、あまり迷いません。降車しトイレで用を済ました後、なんば駅へ。

なんば駅

OCATから大阪府庁までは地下鉄で移動。まずはなんば駅から四つ橋線谷町九丁目へ。そこから谷町線に乗り換えて天満橋。本当は谷町四丁目の方が本館には近かったのですが、この時は何となく天満橋まで行ってしまいました。

天満橋駅

ということで、天満橋駅到着です。朝の通勤ラッシュが始まろうとしていたので、早めの移動が功を奏しました。比較的地下鉄も空いており、ここまでの移動ではストレスなく来ることができました。

この時点で時刻は7時を少し回ったところ。さすがに開庁までは時間があるので、駅周辺にて時間をつぶします。大阪といえば東梅田の地下の昔からやってる喫茶店でモーニングというのが私的には理想だったのですが、地上に上がったらなんと雨。それほど強く降っていたわけではないのですが、なにせ気温が低い朝に降ってくる雨というのはパラパラ程度でもかなり嫌なものなので、駅を出てすぐ近くのコメダ珈琲に入ることに。せっかく大阪に来ているのにコメダかよって思いましたが、小雨の中理想の喫茶店を探し回るのもかなりシンドイので、雨宿りかねて入店。背に腹は代えられませんからね~。

で、1時間強コメダさんにお世話になり、外へ出ると幸いなことに雨は止んでおりました。開庁時間の8時30分に合わせて府庁へ歩いて向かいます。開庁時間ギリギリとなれば登庁する職員さんも少なくなっているので、駅からの道のりは意外とスムーズでした。

大阪府庁 本館全景

ということで、大阪府庁本館到着です。大阪城のお堀の前に建つロケーション。やっぱりお城の近くだったりしますが、さすがにお堀の中ではありません。建物は前回の和歌山や富山や滋賀と同じ系譜の本館。戦前の様式。但し、外観は他の県庁舎と比べ比較的大人しい様相。というかだいぶモダン寄り。竣工は1926年。地上6階地下1階のSRC造。登録有形文化財だそうです。いかにもお役所といった姿ですが、偉そうな風貌というよりは堅苦しい感じのする外観です。

大阪府庁 正面玄関

府庁正面玄関です。関西を代表する府の庁舎といった感じはします。建物全体は割と大人しいのですが、この正面玄関だけはそれっぽいイメージです。間口も広く、車寄せの開口部も謎の形状ではなく、門型を重ねてまさに額縁のように見せているところなどが、近代×威厳をうまく表現しているように思えました。相変わらず上階の列柱の表現は多分当時のトレンドだったのでしょうね。

大阪府庁 車寄せ

で、その額縁ですが、謎の形状はしていないものの、まぁ、ご丁寧な文様が満載でございました。一応丸と角の規則性はありますが、文様に関しては西洋なのか東洋なのかインドなのかアラブなのか、由来は全くわかりませんでした。

大阪府庁 本館エントランス

車寄せから数段上ったところがエントランス。テレビや映画で使われたことのある本館だけあって、それらしい雰囲気のあるエントランスです。悪そうなやつが出てきそう。天井の照明の感じがまた凄い。アールデコ的な曇りガラスの八角形柱に平盤に同じような曇りガラスの玉がいくつか嵌まっている飾り照明。その何とも重苦しい照明器具が3台(うち1台は点いていませんでしたが…)、天井に取り付けられております。その天井はこれまたご丁寧なぐらいの廻り縁、というか飾りによって壁との境界を構成するコテッコテの意匠。床が黒いからかもしれないのですが、雰囲気が思い。で、ここから先本館内に入場するには、「入場証」が必要とのこと。この重苦しいエントランスに何とも軽薄なテーブルが置かれていると思ったら、ここで受付するそうです。自分の名前などを記載し守衛さんからIDカードを受け取り、自動改札機のようなゲートでIDカードをタッチしてからの入場となります。

大阪府庁 本館階段室その1

エントランスからゲートを抜けて入るといきなり3層吹き抜けの階段室。しかもコテッコテのクラシック。平日の朝なのにもう夜の雰囲気。階段室周りは回廊になっており色々な視点からこのホールを望めるようになっております。オペラ座風って感じ。

大阪府庁 本館大階段

何処もこの手の建築はそうなのですが、中央に大階段が鎮座してます。特にここはホールになっていますので、これより上方に階段が覆いかぶさることも無くそのまま3階の天井が見えております。3階の梁部分の中央にはこれまたクラシックな時計があり、古典的な高級宝飾店らしさが漂います。更に目見見えている部分の大半は大理石だと思います。格天井からは重苦しい(重厚な)照明器具が吊り下げられ、階段手すりもヌメっとしてますし、確かに撮影で使いたくなるような内装(舞台装置)です。

大阪府庁 本館階段室その2

しつこいようですが、思わずカメラを向けてしまいたくなるような空間でした。ディテールもかなり拘った感じの意匠となっており、まさに石匠の技術が詰まった建物という感じはしました。

ということで、スタンプへと行きたいところだったのですが、何等か案内があるのかと思いきや、全く見つからず、結局さっきの守衛さんに聞くことに。

「スタンプ押したいんだけど」と聞くと「この裏、府民案内室にあるから」ということで、先ほどの受付の裏に回ることに。

大阪府庁 スタンプ

ということで、タスク完了!デザインは府庁舎本館のデザイン。でもなぜか斜め。で、驚いたのですが、英語表記の他ハングル表記もありました。結構このスタンプも古いものだと思いますが、ハングルにも対応しているところが大阪らしい感じ。四角い縁取りは何となくイミグレ(入出国)感があります。

ということで、守衛さんに挨拶して帰ることに。

大阪城 天守

府庁をあとにして天満橋駅に向かう途中、お堀の先には天守閣。府庁の前は大阪城なのでつまりはこんな風景があるわけです。

今回は伊丹空港から帰京する予定なので、まずは阪急梅田へ向かいます。

谷町線 東梅田駅

谷町線でまずは東梅田駅に到着。ここから歩いて阪急梅田へ移動。

東梅田地下街

東梅田の地下街はこんな感じ。平日の午前中ですが一杯やれるところもあって一見綺麗な地下街ですが、ノリは昔ながら。さすがです。

東梅田 地上

地上はこんな感じ。その昔はJRを超えてこちら側に阪急の梅田駅があったところ。観覧車が目立ってますが、ある意味大阪のシンボル。つまり名所観光です。

阪急百貨店

で、こちらは建物の中。巨大なショッピングモールの様相。さすがに1階部分には昭和の空気感はありません。

阪急梅田駅

阪急デパートの1階部分から続いている空間(この部分もデパートの雰囲気)を通り抜けエスカレーターを登ると日本一の頭端式ホームを持つ阪急梅田駅にに出ます。ここから蛍池まで宝塚線に乗って行き、そこから大阪モノレール伊丹空港へ向かう算段。

で、予定通り宝塚線の急行には乗ったのですが、車内にて飛行機の出発案内を確認したところ、「ん?」なんと欠航…。

既に淀川渡ってしまったので、取り敢えず急いで十三で降りることに。

十三駅

欠航で振替の便の事を考えていても埒が明かないと思い、新幹線で帰ることにしました。多分、それが一番早く、今の段階なら空いてるであろうと。ということで、宝塚線から京都線普通列車に乗換。

南方駅

一駅乗って南方駅に到着。ここから大阪メトロ御堂筋線で新大阪へと向かいます。

新大阪駅

テンポよく乗り換えられ、新大阪駅に到着。携帯で飛行機の払い戻しと新幹線の予約をして無事帰路に就くことができました。

中ノ島ビーフサンド

大阪で何もそれらしいものを口にしていなかったので、新幹線に乗る前にビーフサンドだけはと思い購入。車内で美味しくいただきました。ご馳走様でした。

とまあ、最後はバタバタでしたが、これで関西(近畿)地方は制覇ということになりました。

今回はここまで。

ではまた。

【駅を巡る旅#060】宮崎2025年5月その1

駅を巡る旅、今回は宮崎県です。それほど色々は巡ってはおりませんが、いつものついで旅よりちょこっと多いかな?そんな感じです。

2025年5月13日。東京より飛行機で宮崎に向かいます。勿論仕事終わりにです。で、宮崎空港に到着したのは夜9時を過ぎてから。

宮崎空港

出発ロビーと到着ロビーが一緒なので出発の待合スペースを通り制限エリア外へ。出発ロビー搭乗口前ですが、この時間以降の出発便は無いので、当然ですが誰もいません。

宮崎空港は後に触れますがJRが乗り入れているので、市内へは列車で移動が可能です。地方空港としては珍しいと思います。で、そのJRに乗って宮崎駅まで移動してこの日は終了です。

 

宮崎駅】みやざき

宮崎県の主要駅。玄関としての顔を持つ県を代表する駅です。運行上も特急の一部が当駅発着する拠点となっており、乗り入れ路線は日豊本線だけですが、運行上は日南線宮崎空港線も乗り入れており当駅始発の列車も多数あります。開業は1913年。今の形となったのは1993年。尚、日豊本線の全線電化は1979年。ここ宮崎は1973年には電化されてました。意外というか、結構早い段階で電化されていたんですね~。また、1997年までは、東京より寝台特急「富士」が来ておりました。つまりこの高架駅にブルートレインが来ていたという事です。そう考えると感慨深い。

宮崎駅 西口

2025年5月14日。快晴!駅前のホテルに宿泊していたので駅は目の前。実に南国らしい雰囲気の駅。昨晩はあまり全景等を気にせずそそくさと宿に入ってしまったので、駅のデザインなどをちゃんと見ていなかったのですが、結構アイコニックな意匠でした。列柱らしき門型架構が等間隔で象徴的に配置されており、その門型の間にはガラスベールが華奢なトラスフレームによって支持され高架線と外部とに隔てを作っています。また、下部には波型の庇があり、南国リゾート感を演出しています。恐らくですが、いろんな制約があった中で「らしさ」を表現できる部分というか余地というのが偉く限られていたのだと、一見してわかります。この高架駅の構造体と駅前ロータリーのわずかな隙間の中で、出来ることをフルスイングした感じが伝わりました。多分、ファサードの絵はすんごくカッコ良いのだったと思います。フェニックスの配置もちょ~っとかわいそうな感じにも見えました。

宮崎駅 西口駅前

駅前はこんな感じ。今回は東口には行っていないのですが、どちらかというとこちら側(高千穂口)がメインなのかと思い、今回は西口だけといたします。実際あんまり時間が無かったというのが本音ですが…。駅前ロータリーの島には巨大なフェニックス。こちらは実に立派。会員制のゴルフ場のクラブハウスの前みたいです。駅前はさすがに県都の玄関だけあって、駅前から伸びる目抜き通りには高層の建物が建ち並ぶ都会的要素満載の光景です。駅前広場はかなり広く取られているので、引きがあるため空が広く感じられます。

宮崎駅 駅名看板

たぶん当時の流行りだったと思われる舟形モチーフの工作物。というか建築の一部だと思いますが、駅名表記はここにありました。だいぶオダレが激しいので、ちょっと残念な感じはしますが、白地に黒(表のみ)のブロック文字で縦使いは印象的でカッコ良きデス。ジャパニーズ高級ブランドっぽいテイストなのかな?また、日向夏を模したポストとのコントラストもいい感じ。クールでカッコつけた感じの駅名看板をバカにするような黄色の塊がたまりません!

宮崎駅 ホーム

電化された高架駅ですので、イメージとしては都会の駅。留置線なども無く、ホームは2面4線の島式。都市部にある大手私鉄の準主要駅の風情です。運行上の拠点となっている割には引き込み線が無いのが特徴。折り返しや車両待機については隣接する南宮崎駅や宮崎神宮駅がこの機能を補完しているものと思われます。ホーム上には看板やベンチは少なくすっきりしております。ホーム長は長いのですが、これはかつて寝台特急や長大編成の特急が発着していた名残。現在は6両編成の特急列車が一番長い編成。この駅を発着する列車では2~4両編成が大半。何となく寂しい感じはしますが、仕方ありません。尚、ホームドアはありません。電車特急や普通電車の他ディーゼルカーも発着するので、乗車位置の特定は現段階では難しいでしょう。で、駅名標を探したのですが、いつものヤツが見当たりません!フツーに吊り下げ型の駅名標があってもおかしくないのですが、見つかりません。なんでだろう?

宮崎駅 改札口

時系列ではちょっとずれてしまうのですが、到着時の宮崎駅の改札口です。県を代表するような駅の割にはこじんまりとしています。利用者数を考慮すればこれで十分なのでしょうけど、若干寂しさを感じます。

宮崎駅 ホームから西口を望む

駅に隣接して高層の複合施設などがあります。その複合施設との隙間からロータリーを眺めたところです。ある意味駅ビルを作らなかったことで、駅自体が閉鎖的にならず象徴的に駅前にその存在を表現できているように思えました。高架のホームにいても視覚的に街とつながりを持てる点で、駅という工作物としての一つの答えかもしれません。象徴的な造作はあれど施設としての機能はほぼない薄皮饅頭の薄皮。上品な包装紙に包まれた和菓子のような駅でした。「MIYAZAKI」のブロック文字がもし赤かったら松坂屋に見えなくもないのですが…。ということで宮崎駅でした。

 

宮崎神宮駅】みやざきじんぐう

主要駅の隣、宮崎神宮駅です。その名の通り宮崎神宮の最寄り駅です。宮崎神宮のご祭神は神武天皇。第一代天皇が祀られているという意味では明治神宮より位が高い神社とも言えます。そんな宮崎神宮の最寄り駅ですが、原宿のような賑わいなど全くないひっそりとした郊外の無人駅です。2007年まで木造の駅舎はあったようですが、現在は取り壊され駐車場になっております。無人駅ですが券売機やタッチ式の簡易自動改札機もあるので、入場券なしでは入れません。私は宮崎駅から一駅乗ってまいりましたので、ICカードで入出場しております。そんな宮崎神宮駅ですが、開業は古く宮崎駅同様1913年。花ケ崎駅として開業。1954年に今の駅名に改名。1984年に貨物の取り扱いが無くなると翌年1985年には無人化。このような変遷をたどっております。所在地は宮崎県宮崎市花ケ崎町。宮崎の市街地にある駅で、駅前には主要国道の10号線が通っております。

宮崎神宮駅 ホーム

ホームは1面2線の島式。東側に2線引き込み線があり、運用上宮崎発着の特急などが一時的に留置されます。そんな地べたの無人駅。ホームの嵩は若干低く昔のホームの高さといった感じ。列車を降りる時は要注意です。こけそうになりました…。無人駅のスカッとした雰囲気の駅。高架の主要駅である宮崎駅からは一駅。で、急にこんな感じ。市街の中心からは外れておりますが、まだまだ市街地。生活感のある駅周辺で、ホームから見える部分で自然由来のものの存在はあまり見当たりませんでした。で、さすがに神宮最寄りの駅。ホームの一部に屋根がかかっておりますが、朱に塗られております。格式が高いのか、神社アピールなのかはわかりませんが、ここだけ切り取れば特殊な事情があることはわかります。ホームドアこそありませんが、ホームは舗装されており、消えかかっておりますが点字ブロックもあります。

宮崎神宮駅 駅名標

屋根のかかったいる部分にありますが、なぜか自立型の駅名標。気持ち鳥居を模しているようにも思えるフレームは結構錆が回ってきております。これを見てもわかる通りお隣は宮崎駅

宮崎神宮駅 ホーム南端

駅の出入口は1箇所。ホーム南端から地べたに降りて構内踏切を渡って外へでるという導線。ICカード対応になっているので、簡易型のタッチ式の自動改札機がホームのど真ん中に立っております。こちらの面は「出場」で裏面が「入場」となってます。それにしても屋根を構成する構造部材が朱色に塗られているだけで、かなり宗教施設感があります。タッチ式の簡易改札機が賽銭箱のようにも見えます。

宮崎神宮駅 ホーム出入口

ホームからはスロープで地べたに下ります。さすがに特急の運行もある主要幹線だけあって金属製の柵で囲まれており、構内踏切には遮断機や警報器もついております。

宮崎神宮駅 駅前

駅前はこんな感じ。まさに正面に見えるのが表参道。鳥居が象徴的です。その表参道の入り口手前を横切っているのは国道10号線。駅が閑散としているのと対照的に、国道や参道の交通量は多く、人の往来もありました。しかし駅に向いて建っている国道沿いの建物は何となくかつての賑わいとは別の姿になっているようにも見えました。つまりあんまりテナントが入っていない感じというか、人気が無いというか…。賑やかではない印象でした。

宮崎神宮駅 ホーム全景

よく見ると屋根のあるホームの高さは若干高いようにも見えます。ホーム長もそこそこ長いのですが、6両分程度。夜間に特急が停まることもあって、それを考慮した長さ。宮崎から乗ってきたのは普通列車の2両編成だったのですが、何故かホーム中央に停車。つまり前の車両は屋根から外れて停車。謎。

宮崎神宮駅 駅入口

駅舎に代わり駅を示す工作物として鳥居が設置されております。まさにここが駅の出入口。朱色の鳥居に金属製のブロック文字で駅名が記載されております。周囲は自販機と駐輪場。主要駅の隣の駅ですが、ものすごいローカル感。生活実態のある風景です。とは言えゴミなどが落ちている様子も無く綺麗にされているのはわかりました。

宮崎神宮駅 ホームスロープ

ということで、短い滞在でしたがこれ以上あまり見るところも無いので宮崎に戻ります。タッチ式の簡易自動改札機の入場部分にSUICAをタッチして入場します。引き込み線には時間まで待機している787系がありました。市街地といえばここはまだその範疇にあるのですが、主要駅の都会的機能はほぼ無く、生活臭を感じるローカル駅といった感じでした。それでいて、第一代天皇が祀られる神宮の最寄りの駅でもあります。このコントラストが何ともたまりません。そんな駅でした。

ということで、若干長くなってしまったので今回はここまで。

次回はこの続きとなります。

ではまた。

【勝手に都道府県庁スタンプラリーその40】和歌山県庁(30)

ついに大台40か所目です。ようやく残りが見えてまいりました~。2025年1月。年初に大台です。ということで、行ってきたのは和歌山県庁。私個人的には和歌山県庁は2014年から2016年の間にそこそこ通わせていただいたのですが、本庁は2回目。初めて来たときの記憶があまりないのは、色々回っている中での訪問だったからでしょうか、大体の場所は覚えていたのですが、建物についてはほぼ白紙。新鮮な気持ちでの訪問となりました。

スタートはいつもの通り前日の夜の東京。都内での打合せ終わりに移動する形式です。今回はバスです。前回、前々回の近畿地方の時と同様に夜行バスでの移動。もうそろそろ慣れてくるころと思いきや、毎回乗車中に「モーやめた!無理!次は無し!」と感じてしまっており、今回もそれでした。

高級夜行バス

夜行なので基本は睡眠じゃないですか~。夜間の運行ですから、窓はカーテンが全て閉められていますし、海老名の休憩後は消灯もしますので、フツーに「寝る」ことを前提としています。確かに寝ることはできましたけど、これが快適かというと…。勿論フツーの観光バスの座席みたいな夜行バスはいくらでもありますので、現行で東京大阪間を走っている夜行バスの中ではかなりグレードの高いバスであることは間違いないのですが、やっぱりキツイ。高速道路の高架部分のハーシュネスと寝返りが打てない寝床。寝床といっても基本的には座席なので、リクライニングは結構深く倒れますが、ベッドというわけにはいきませんし、シートベルトもしなくてはなりません。高速道路を走りますからね~。で、この3点式のシートベルトがリクライニングシートを倒していると丁度首のところにかかるのです。もう苦しくてどうしようもない。1番前のシートを予約出来ていたので、足元はそれでも広く、荷物を置くスペースもあったので、その点では助かりましたけど、なにせ寝ている間どういう体勢が良いか暗く狭いシート(シェル)の中でもがき続ける有様。やっぱり向いてないのかなぁ…。でも宿泊費+交通費でこの値段は比較的安いし、翌日朝から動けるしとなると…。普段から夜行バスで移動されている方からすれば、こんな贅沢な席で何を文句言ってるんだとなりそうなので、この辺にしておきます。

朝の難波の街

なんだかんだと文句を言いつつ、昨日の晩東京駅の八重洲口の地下を出発したバスは大阪難波OCATに予定時刻より早く到着。冬の朝のキ~ンと冷えた空気で目が覚めました。2025年1月7日。朝6時半の難波の街を歩いて南海なんば駅に向かいます。ようやく明けてきた難波の街はまだ人影もあまりありません。

朝の南海なんば駅

駅周辺の道路ですが、工事しておりました。だいぶ完成に近いのかと思いますが、歩道を広げているようにも思えました。

朝の南海なんば駅駅前

昔駅前ロータリーだったところが広場になっておりました。公園ののようになっております。それにしても寒い!中に入ることにします。

南海なんば駅ホーム

本日はここから特急サザンに乗って和歌山市駅へと向かいます。昔ながらの頭端式ホーム。南海随一の大ターミナル駅です。阪急梅田駅に次ぐホームと線路の数。あつての高度成長期の日本の活気を感じる駅の様相です。それにしても寒い。

スペシャルうどん。

もうどうにも寒かったので、南海そば(立ち食い)で、スペシャルうどんを頂きました。丁度オープンした時間だったので、助かりました。それにしても器がデカい!で、味もばっちり出汁の効いたお汁に諸々てんこ盛りの一品。立ち食いソバのレベルではありませんでした~。やっぱ大阪凄いわ。

そんなわけで、お腹を満たした後、特急で一気に和歌山県へ移動します。

和歌山市駅到着

途中県境を超えたあたりで雪が混じる天候となって、和歌山市駅に到着時点では冷たい雨が降るような状態でした。どうりで寒いと思った。で、到着した和歌山市駅ですが、10年近く前に来た時とは様子がだいぶ変わっておりました。あの薄らデカい南海の建物が無くなっておりました。駅のホームなんかはそのままでしたが、駅ビルが無いことと改札が地べたになったことで、印象がかなり変わりました。以前のターミナルの感じは無くなって、地方の少し大きい駅の様相。橋上駅が地べたの駅となるっていうのは他に例があるのかな?それでも駅の機能と分離された新たな複合施設が駅に隣接して建てられており、引きで見ればリニューアル的な感じです。

和歌山市駅からはバスで県庁へと向かいます。この時点では雨模様。更に寒い。県庁前のバス停から県庁まではそれほど遠くはないのですが、傘ないし厭だな~と思っておりました。

ところが奇跡的に県庁前のバス停について時には雨も止み、青空がのぞいてきておりました。県庁側へ横断する為歩道橋に上がるともう完全に晴。変な天気。その歩道橋からは和歌山県庁南別館が見えました。

和歌山県庁南別館

黒っぽい箱が和歌山県庁南別館。地上10階の斜め格子デザインの直方体。この斜め格子が構造のポイントらしいのですが、県の防災センターとしての機能もあるということで、結構マニアックな工夫がされているようです。因みに設計は高松伸+梓設計。高松伸らしさはあまり外観からは感じることができませんでしたが、ただ周辺の建物とのコントラストはあるので、らしいと言えばらしいかな?まぁ、耐震というか免振というかストラクチャーのプライオリティが高かったのでしょうから、殆ど梓設計なんでしょうけどね。てなわけで、本館に向かいます。

和歌山県庁 本館外観

すっかり雪雲も無くなり良い天気となりました。寒いのですが…。ということで本館到着。1938年竣工の本館です。地上4階地下1階のRC造。愛媛県庁、富山県庁、滋賀県庁とも同じ時期の同じようなポスト帝冠様式。戦前のこの時期の県庁の位置づけを形で表現している感じといっても良いのかと思います。ちゃんとクラシックの様式になぞられ「威厳」みたいな表現ですけれども、案外細部のデザインは合理化されていたりしてます。

和歌山県庁 本館近景

シンメトリー、センターが高い、正面入り口大階段、車寄せ、ピロティ。その当時の教科書のような設計。窓周りの意匠は割とシンプルな気がします。また、センターの部分の列柱を模した意匠については良くわかりません。列柱らしき部分の上端にはこれまたよくわからないのですがおでんのこんにゃくのようなものがのっかっております。

和歌山県庁 本館エントランス大階段

車寄せから建物内に入るとまずは大階段。車寄せまでも階段があるのですが、更に階段で上がります。で、その先にやっと出入口。出入口がかなり奥まってある形式で、もうここは2階です。もはや参拝している気分です。

このあたりの雰囲気も前述の県庁とも共通しているところがあって、梁も天井もうっすらそれっぽい意匠(文様)が施されております。

和歌山県庁 館内廊下

センターコア部分から廊下を見たところ。コア部分はなんとなく薄暗いのに対して、廊下は中庭に面しており、外光が入っており明るい雰囲気。意匠は典型的なクラシック。梁もちゃんとハンチがついております。

和歌山県庁 本館階段室

センターコア部分は中庭側に出っ張って階段室になっています。中央から上って両サイドに分かれて上がる形式。手摺は階段に沿ってぬるっと回ってゆく感じのヤツでしたが、割と角が出ていてそれほどぬるぬるした感じはありませんでしたし、手摺壁も開口などが全くなく、意外とシンプル。手摺壁上端だけが御影石というのも割とシャープで、この当時のものとしては意外と近代的な感じがしました。

さてそろそろスタンプを押しに参りましょう。

和歌山県庁 スタンプ

アドベンチャーワールドのパンダと和歌山県のキャラクター「きいちゃん」でした。きいちゃんって…。

ハイ、何はともあれタスク完了でございます。

和歌山県庁 本館大階段と守衛室

多分、ステンの手摺は後付けだと思います(建築基準法上必要)が、館内の案内標識以外は結構竣工当初のままの雰囲気が残されております。

県庁前バス停

さて、県庁前バス停まで戻ってまいりました。ここから向かうのは今度はJR和歌山駅。朝の雨が嘘のようにすっかり晴れてしまっております。

くろしお号

和歌山駅からはパンダエクスプレス。ん?フードデリバリーではなく、パンダ柄の特急という意味です。まぁ、普通に考えるのであればここから新大阪で、新幹線というルートが当たり前なのですが、今回は寄り道してゆきます。まっすぐは帰りません。

白浜駅 ホーム

逆方向に乗りました~。白浜です!紀勢本線もここまでは来たことが無かったので、実に新鮮です。

白浜駅 駅前

駅前はかなり渋い感じ。リゾート地なのですが、駅前はなんかこんな感じで、出汁が出まくってます。昔からあるリゾート地って、今や日本全国こんな感じなのかもしれませんけどね。

白浜駅 駅舎

それでも駅舎は結構かっこ良いのです。シンプルですけど、プロポーションがなかなかイケてます。ロータリーの屋根は昔っぽい感じで、市民プール的な意匠ですが…。で、ここからバスに乗って白浜をショートトリップしながら和歌山県唯一の空港へ向かいます。

南紀白浜空港 バス停

白浜の街をぐるっと一周した後、南紀白浜空港着。610円かかってしまいました。空港は山の上の方にあるので、海沿いをぐるっと回った後に山に登る感じのルートでした。

南紀白浜空港 ターミナル内

空港のターミナルビルは結構きれいで意外と広い印象でした。1日3便のJAL羽田行きだけなのですが、施設としても比較的充実しており、空間もゆったりと贅沢にとられている空港でした。

南紀白浜空港 滑走路

シーズンオフのせいもあってか人はそれほど多くはありませんでした。リゾートとしての役回りが大きい為、この時期は利用客も少ないものと思われます。一方、ロケーションとしては紀伊半島の南の方にある空港なので、ここ白浜だけではなく串本や新宮などへのアクセスとしても便利な空港なのではと言えます。ということで、ここから帰京いたします。

ぽんかん

空港で果物の直売のコーナーがあったので、ぽんかんを買ってきました。和歌山といえば柑橘類。美味しくいただきました~。

ということで今回はここまで。

いよいよ残すところあと7つ。カウントダウンとなってまいりましたが、次回はどこでしょうか?

ではまた。

【駅を巡る旅#059】長崎2025年5月

北海道の出張から東京に戻ってからの今度は長崎です。羽田で飛行機を乗り継ぎそのまま長崎へ。羽田には15時過ぎに到着。JALでしたので第1ターミナル。で、長崎まではANAなので第2ターミナルへ移動。この間の移動はそれほど大変ではないのでのんびりと移動。長崎行きは19時25分発なので十分時間はあります。取り敢えずラウンジで仕事をやっつけて出発までの時間を過ごします。丁度この時羽田の南ラウンジではご飯(おにぎり)のサービスを試験的に行っていたので、いつもは北のラウンジの利用が多いのですが、今回は南ラウンジに参りました。なんだかんだPCと睨めっこしているとあっという間に時間が経ってしまいます。ANA669便は定刻通りということだったので30分前にはラウンジを出ることにしました。搭乗ゲートは北の方だったので、南ラウンジからは結構遠い…。結局搭乗開始時刻ぎりぎり。ということで搭乗します。

ANA 長崎行き

機材はボーイング767ー300。ちょこっと古い機材ですが、中型機なので気分的には楽勝。更に非常口座席なので足元ひろびーろ。ついでに言うとCAさんも前向いて座ってくれる席だったので、離着陸時の気まずい感じもありません。あたり席でした!まぁ、ギャレイとトイレが近いので、人の往来は多いところ。でも全然気になりません。

ということで、2時間弱のフライトで長崎空港に着陸。時刻は21時半。初めての長崎空港だったのですが、あまりウロチョロしている暇は無く、そそくさと長崎市内方面のバス乗り場へ向かいます。長崎空港大村湾に浮かぶ島にある空港なので、長崎市内までは結構距離があり、途中高速道路を使っても45分ぐらいはかかります。もうすでにどっぷりと夜なので、景色を楽しむという感じはゼロ。とにかく早くついてほしいという感じでした。

途中若干寝落ちしておりましたが、トンネルを抜け市街地に入ったあたりからちょこちょこと停留所に停まってゆきます。空港を出発した時点では乗車率も結構高かったのですが、ホテルのある長崎駅前に到着するころには半分以下になっておりました。

ようやく到着。時間は22時30分。今日はとにかく寝ます。

明けて2025年5月8日。快晴。本日は午前中の内に色々と片付けてしまいます。という事で、朝一から始動します。

 

長崎駅前電停】ながさきえきまえ

鹿児島編に続いていきなり電停です。しかも長崎駅前。だったら長崎駅が最初ではと思われますが、駅は最後にじっくり見ますので、取り敢えず市電を使って少しだけ市内を回ってみることにしていたので、まずは長崎駅前電停からのスタートとなります。

長崎駅前電停 全景

併用軌道の区間にある電停。相対式のホームは複数の車両が停車できるようになっており、そこそこ長さがあります。ホームの両端は其々歩道橋に連絡していて利用者は歩道橋から乗り場へとアクセスする形式となっています。実際道路の交通量もかなりあるので、歩道橋は正解かもしれません。因みに左側の空き地は交通広場(ペデストリアンデッキ)があった場所。道路面には路線バスのバス停があったようです。

長崎駅前電停 分岐

電停の南側で本線と桜町支線が分岐しています。ここら辺の景色は長崎駅のリニューアルの影響はなさそうです。歩道橋はこの交差点をぐるりとコの字型に囲むように配置されています。さすがにここで横断歩道などは考えられませんからね~。

長崎駅前電停 ホーム

構内に分岐機があります。運行上転換することがあるのでしょうか?本線の大波止方面から来た車両が桜町支線にこの駅から入る運行ってあるのかな?転線の必要があるとしたらそんな感じですが、実際の運行方法はわかりません。

長崎駅前電停 停留場表示と路線図

ぅ~ん。初見では結構つらい。大浦天主堂に行きたいのですが~。時間もあまりない中で焦って乗ったのが蛍茶屋行。いきなり間違ってます。つまり電車は桜町支線へ入ってゆきます。初手でミス。この先で乗換可能だと気付いてまずは市役所前まで行くことに。それでもこの間にはトンネル(トンネルのような)部分があって、これも貴重な体験でした。市電でトンネル。しかも併用軌道。

 

【市役所前電停】しやくしょまえ

市役所前電停 交差点部分

そんなわけで、市役所前電停に到着。乗ってきたのは3系統の蛍茶屋行なので、ここで新地中華街方面に乗り換えます。路線は蛍茶屋支線で、乗るのは大浦支線直通の5系統石橋行。桜町支線は長崎駅前から市役所前までの短い区間。正面の道路を走ってゆく蛍茶屋支線とはこの交差点を左折し合流します。つまり左手方面が蛍茶屋方面で、右手が新地中華街方面。大浦天主堂は新地中華街方面、つまり右手へ向かわなくてはなりません。因みに交差点の先に見えているのは長崎市民会館。市役所ではありません。それっぽいのですが。

市役所前電停 桜町支線全景

桜町視線の停留場。片側1車線の道路にある電停。相対式のホームでホームへのアクセスは横断歩道からとなります。さすがに市役所がある場所だけあって、周囲は高層の建物が建ち並ぶ都市部のオフィス街の様相。長崎は平場が少ないので、建物は結構密集して建っている感じです。

市役所前電停 蛍茶屋支線全景

こちらは同じように支線ではありますが、片側2車線の広い道路内の併用軌道となっております。停留場の路盤は石で舗装されており、なかなか味わい深い意匠となっております。さて、ここから石橋行5系統に乗るのですが、蛍茶屋支線はこの先の西浜町まで。西浜町から新地中華街までは本線、新地中華街から先は大浦支線となります。路線を跨いでの運行です。

 

大浦天主堂電停】おおうらてんしゅどう

5系統に乗って終点の石橋手前の大浦天主堂にて下車。途中市民病院前から大浦海岸通までは海岸付近の開けた場所を進み、大浦海岸通からは単線となって山手に上ってゆきます。単線となって左に折れ、幅の狭い道路の脇をちょこっと進んだ先に大浦天主堂の停留場があります。

大浦天主堂電停 ホーム

単線の路線。行き先別にホームがあり斜配置。左のホームが石橋方面で、右側が新地中華街方面。終点の石橋はこの先。道路の端を道路と並行に登ってゆく感じです。

大浦天主堂電停 駅の裏側

駅の裏側は水路。というか若干水路に覆いかぶさっているようにも見えます。街中に溶け込んでいる風景とも言えます。

大浦天主堂電停 全景

片側1車線の道路の脇にある停留所。石橋方面のホームはかなり狭く、フツーに考えて歩道としても狭いぐらいの巾しかありません。ある意味この部分だけは車道も狭くなってます。

この後は徒歩での移動となりました。一応大浦天主堂にも行きましたが、未だ開いていなかったので、正面だけ見て帰ってきました。そこからは街ブラ。海沿いを散策した後に長崎駅へと戻ってまいりました。

 

長崎駅】ながさき

長崎の玄関となる駅。主要中の主要駅で、JR九州の大ターミナル駅。路線は西九州新幹線長崎本線の2路線。運行上は大村線の乗り入れもあります。開業1897年。今の浦上駅にて開業しましたが、市内中心部への乗り入れが進められ1905年に今の位置になったそうです。現駅舎は5代目。西九州新幹線の開業に合わせるように高架駅となりました。新幹線の駅としては日本最西端。2020年に新駅舎として開業したので、まだ5歳。新品です。

長崎駅 西口

長崎駅西口。伝統的なブリックタイルの列柱の上にメカニカルな鉄とガラスの工作物が載っている感じの駅。高架駅となって初めてこちら側に出入口が設けられ、その姿がこんな感じ。イギリスのどこか地方都市の駅みたいな雰囲気を持っております。妻側に関しては終端の駅なので当然ここで終わりなのですが、意匠的にはまだ続きを期待させるようなデザインとなっています。

長崎駅 西口出入口

西口の出入口がこちら。ブリックタイルに木の庇。重厚感を保ちつつ開放的なデザインとしています。庇と支えるY字の柱も象徴的です。高架駅なので駅舎という概念はあまりなく、高架下に駅の機能が入っているといった見方が妥当なのかと思います。

長崎駅 コンコース

中に入るとそのまま東口へ通づる通路となっていいます。で、ここが駅のコンコースとなっており、券売機や窓口、改札口などが面して設置されています。コンコース内は結構人の往来が多かったこともありなかなか撮影が難しかったので、写真は前日の夜のものです。通路は比較的シンプルなデザインでしたが、テクスチャー、色合いや照明などで温かみのある空間になっていました。

長崎駅 新幹線改札内

入場券を購入し改札内に入りました。まずは新幹線から。さすがにここは空いておりました。柱型がブリックタイルであることはもはや共通事項。その他名はいるものはすべてモノトーンなので、より強調されて見えます。照明も暖色系なので空間としては温かみのある感じとなっています。天井高も結構あるので、モノトーンの色合いだけでは若干寒々しくなりがちですが、タイルと照明によりこの辺を解消しているようにも見えました。新幹線のホームは2面2線。11番線から14番線。

長崎駅 新幹線ホーム駅名標

屋根がテント地のヴォールト型で偉く高い為、屋根はあるものの天井吊り下げが現実的ではないことから、駅名標は自立型。駅名標の下側にはお知らせボードがあり、時刻表なども掲載されておりました。

長崎駅 新幹線ホーム

ヴォールト屋根といっても非対称。14番線方向から11番線方向へ覆いかぶさるように鉄骨の曲線の梁がかけられております。丁度大波が被ってきているチューブ(波のトンネル)の雰囲気。11番線側は線路外側の外壁側の柱型伸びているのですが、柱途中から方杖のように伸びてきている鉄骨の主張が強いので、余計に波の印象が強いのかもしれません。一方逆側11,12番線側はホーム中央にある柱によって支持されています。但しこちら側は白く塗装され且つ長手方向にトラス梁の形状のようになっている為、この短手の大梁とは別物に見えるように工夫されています。また、階段などの鉛直方向の移動導線付近では他の部分より少し持ち上げられており、空間的にも序列をつけています。何より有機的に見えます。また、ホームの主要な部分についてはシースルーのホームドアが設置されておりました。ここもフレームは白。ホーム幅の中央に設置されている照明柱などの構造物と同じようにしており、明るい雰囲気を演出しています。

長崎駅 新幹線ホーム端部

新幹線の最西端。ホームの先端部分からは長崎のウォーターフロントが望めます。ここだけ見たらなんか海辺の施設のようですが、駅です。

長崎駅 新幹線ホーム車止め

ホーム端部はかなり低くなっており、線路の高さぐらいには降りてくることができます。この先は立入禁止なので一般の方は入ることができません。ただなかなか新幹線の線路付近にいるということは他ではあまりできないと思いますので、貴重な場所であると思います。ちゃんと車止めも見ることができます。

長崎駅 在来線改札内

在来線側に来ました。デザインは新幹線と同じ。新幹線側と比べ若干人の往来は多い印象でした。

長崎駅 在来線ホーム

在来線のホームです。2面5線の島式(一部切り欠き)。長崎本線の終点で運行上は大村線も乗り入れております。列車の車種や編成の種類が多いこともあって、ホームドアはありません。屋根の形状は新幹線ホームの屋根形状から続く波のモチーフ。天井高が高いので気持ちが良い!

長崎駅 在来線駅名標

駅名標は新幹線と同じデザイン。自立型で時刻表もあります。駅名標内にあるアイコンは長崎くんちの龍踊りのイラストかな?たぶん。

長崎駅 新幹線ホームとの段差

新幹線ホームは一段高い位置にあります。東京駅と同じような感じかな?そのぐらいの段差です。

長崎駅 浦上方面を望む

大都市の主要駅の雰囲気を感じさせる高架線。高架上には留置線も何本かあり、ホームから先の構内も結構広い感じでした。で、肝心なのはこれだけの大都市主要駅の様相を呈している長崎駅ですが、実は在来線は気動車しかやってきません。ばっちり架線と架線柱があるのですが、新幹線開業とともに在来線は非電化となってしまったことが理由です。新幹線の開業とともに在来線の需要が減るといったことが理由で、電化設備は維持費がかかるという判断から非電化としたらしいのですが、鉄道インフラとしては明らかに退化です。昨今は車両のハイブリッド化も進んでいるので、電車である必要もないとは思いますが、わざわざ非電化にするというのはやっぱり納得がゆかない部分でもあります。いずれは3セクになって廃線になるのかもしれないことを予感させます。

長崎駅 4番線

4番線は切り欠きホームとなっています。

長崎駅 東口

ということで、構内を堪能した後東口に来ました。かなり広大なロータリーがあり、駅前のペイブ部分もかなり広く取られております。元々はここに複数のレールがあり、頭端式のホームがあったところ。つまり地上駅があったところです。一部はまだ工事中でしたが、かなりサッパリと綺麗な駅前の雰囲気となってきております。

長崎駅 東口駅前

手前側の大きく開いた部分は元々駅だったところかな?その奥に広がる街並みは以前とあまり変わらないと思われる長崎の景色です。

とまあそんな色々とある長崎駅ですが、これにて訪問完了といたします。新しい駅でしたが、色々と訳ありの部分を含んでいて不思議と郷愁を感じる駅でした。まだ数年しか経っていないのでしょうけどね~。

ということで、帰京いたします。

レモンステーキ

と、その前にお昼は食べます。せっかく長崎に来たんだから、何かそれっぽいものを食べていこうと思い、アミュプラザに入っているブルズキッチンでレモンステーキを頂きました。なんかね、焼肉というか鉄板焼きって感じでした。勿論美味しかったので大満足でした。時間があったらもっといろいろ行きたいところはたくさんありましたが、それでも少しは長崎を堪能できたかなと思います。

長崎空港 外観

ということで、長崎空港まで戻ってまいりました。鐘楼が若干ファンタジーな外観。ハウステンボスも近いからね~。停まっているタクシーがだいぶ昭和な感じです。

長崎空港 内観

2階の保安検査場前、飲食店などの店舗がある部分。なんとも不思議な吹き上がりの天井。なんとなく暗い。外が良い天気だから余計にそう思えるのかもしれませんが…。

角煮まんとビール

保安検査を受けて制限エリア内に。さっき食べたばっかですが、搭乗まで多少時間があったので、スナックコーナーで注文。この軽食カウンターの前がなんとなくラウンジ風の待合スペースになっていたので、こちらで頂くことにしました。平日の真昼間なので、制限エリア内の待合スペースもスッカスカ。やっぱり空いているって正義です。

出発

搭乗し出発。こうしてみると結構大きい空港だったことがわかります。地方空港としてはね。レンガ色の外観と連続アーチのデザインがやっぱりファンタジーな感じです。

機内は空いておりました。またも767ー300。隣も空席だったので楽勝でした~。

到着

2時間弱で到着。羽田混雑で多少時間はかかりましたが、無事到着。お疲れ様でした~。

そんなわけで今回はここまで。次はどこかな?

ではまた。

【勝手に都道府県庁スタンプラリーその39】岡山県庁(33)

今回は岡山県庁です。訪問日は2024年12月18日。早いもので師走です。そんな先生も走る時期に隙間を縫っての訪問です。スタンプラリーとしては2024年の最終となります。

サンライズ瀬戸

毎度のごとく、前日の仕事終わりに東京を出発。今回はシングルです。割と予約が遅くなってしまったのですが、何とか取れました。雑魚寝はやっぱ厳しいので助かりました。乗車がいつもより遅くなってしまったこともあり、サンライズは既に9番線に入線済みでした。従ってシャワーカードを買うことができずじまい。

今年は結構サンライズで一晩過ごすことが多く、乗車中の過ごし方はこなれてきました。前回も岡山下車であったので、なんとなく早めに寝る感覚はわかってきたような気がします。夜の東海道本線の記憶は熱海までしかありません。で、今回も岡山手前でちゃんと起きることができました。

6時半。岡山駅到着。寒い!

岡山なのにと思いましたが、やっぱり冬です。寒い!一気に目が覚めます。

で、昨日風呂に入っていないこともあり、県庁の開庁までは時間があるので、一旦駅前の温浴施設に行くことにしました。

お邪魔したのはホテルアベストさんです。ここはホテルなのですが、日帰り入浴可能な大浴場もあるということで、早速入湯。朝7時前だったのですが、結構な人で大浴場は混雑しておりました。それでも洗い場含め結構広かったので気持ち良く入ることができました。ただ、ちょっとのぼせてしまったのか、鼻血が出てしまい、若干脱衣所で苦戦をしました(笑)。で、さっぱりして出てきたところで時間は7時半を過ぎておりました。

岡山駅東口から延びる市電も走る目抜き通りに出ると、目の前にバス停がありました。行き先をちゃんと調べなかったこともいけなかったのですが、取り敢えず天満屋と表示されているバスに乗ってしまいました。方向は間違っていなかったのですが、行き先は天満屋バスセンター。つまり天満屋が終点。

岡山県庁までは1kmも無いので歩くことにしました。ただ初見でこの天満屋バスセンターはちょっと大変で、降りた場所からどうしても県庁通りに渡ることができない。まさかのバス乗り場が島になっており、地下通路を通って天満屋側に渡るというもの。ほぼ駅の形式。更にこれが朝のまだ開店もしていないデパートに続く地下通路なので、出口が良くわからない。う~ん。感を働かせ無事地上へ。そこから天満屋脇の県庁通りをてくてくと歩くこと10分。

岡山県庁 名板と本庁舎

県庁通りを歩いている最中も何本か県庁前の停留所を通るバスに抜かれながら、ようやく到着。まじ寒い。息が白い。せっかく温まったのに…。時間はまだ8時15分。つまりまだ開庁しておりません。

岡山県庁 本庁舎前広場の回廊

本庁舎前の広場。丁度エントランスのあるピロティ部分の前。見事なまでの空中回廊。ホント、機能上何のための構造物か未だにさっぱりわからないのですが、この空中回廊がアイコンになっています。

言い忘れましたが、モビです。完全なモビです。しかも、モダニズムの継承者(弟子)の作品でございます。設計は前川國男。バリバリのモダン建築です。何ならコルビュジェまんまです。

竣工は1957年。SRC地上9階地下1階。

岡山県庁 広場からピロティを望む

モダニズムのアイテムが満載。そりゃそーか。まんまですからね~。で、この手の高度成長期に建てられた公共建築物は何等かの耐震補強工事をしているのですが、ここは免振ではなく制振を採用したようです。それでもこのメインのピロティ部分にはその存在を確認できませんでした。左側の1階建物内開口部分の軸組部分に若干制振ブレースが見えますが、このメインの空間委は登場してきません。確かにこんなところにあったら台無しですものね~。

岡山県庁 ピロティその1

ピロティに空中回廊。そしてこのピロティのメイン部分から地下へ下る階段もあります。シークエンスとして実に空間を楽しく移動できる演出が満載といったところですが、機能的に合理性があるかというと、???。

岡山県庁 ピロティの階段

地下へ階段部分の手摺もおも~いコンクリートの欄干のようなデザイン。でも床面がスカッと空いているところがモダン。というか和モダン。耐震補強工事の際にだいぶお色直しをしたのか、躯体のコンクリートや床壁の仕上げはかなり綺麗な状態でした。

岡山県庁 議会棟

ピロティの先、中庭を挟んで議会棟があります。これも同時期に建設されたもの。つまりモビ。というかもろコルビュジェ。配置計画からテクスチャーまでホント教科書通りの近代建築です。

岡山県庁 中庭からピロティを望む

前庭から続く空中回廊は3階部分。つまりピロティは3層吹き抜け。エントランス部分(内部)は2層吹き抜け。

丁度開庁時間ということもあって、建物内部にはそこそこ人がおりましたので、撮影は控えました。ということで、目的のスタンプ。

岡山県庁 スタンプ

ハイ。完了。本庁舎1階のエントランス入ってすぐ、県民室?というかコーナーに来庁記念のスタンプがあります。やっぱり庁舎のデザインでした。登録有形文化財なのでね。

で、せっかくなので庁舎をぐるっと回って外観を見てまいりました。

岡山県庁 南東方向から本庁舎を望む

モダンです。こっちにありましたスロープ。屋上には上がってはいませんが、屋上庭園になっているのかな?どうかわかりませんが、カーテンウォールの外壁、つまり連窓といい、モダンアイテムが満載です。

岡山県庁 北東方向から本庁舎を望む

岡山状の2の丸跡に建てられたモダンの箱。もはや東京都庁もモダンではなくなってしまったことを考えると、モダン要素の濃い庁舎が減ってきていることは間違いないので、貴重な建物と言えるでしょうねぇ~。

帰りは市電に乗って帰ろうかと思いますので、県庁通りの電停まで歩きます。

岡山駅 倉敷うどん

年末なので、さっさと帰ります。そこそこ忙しかったりしますので。で、未だ10時なので飲食店舗も開店前という感じでしたので、新幹線上りホームにてそれっぽいものを食べて帰りました。某ユーチューバーさんおすすめの倉敷うどん。ここのぶっかけうどんが一押しだそうで、確かにしっかりとした本格的なうどんで、美味しかったです。

ということで、今回はここまで。次回はどこになりますでしょうか?

ではまた。

【駅を巡る旅#058】富良野線2025年5月その3

富良野線の駅旅の続きです。前回の最後は西聖和駅でしたが、今回はその続きで隣の駅の千代ヶ岡駅からスタートです。

 

【千代ヶ岡駅】ちよがおか

千代ヶ岡駅です。旭川空港までの距離で申しますと直線距離では前回の西聖和駅なのですが、道路沿いを辿る経路としてはここが最寄り駅。とは言え、4km強あるので歩いてゆくのは非現実的です。歩けなくはないと思いますが、1時間ぐらいはゆうにかかります。所在地は旭川市西神楽1線24号。ギリギリですがまだ旭川市内です。開業は1936年。昭和になってからの開業。西神楽駅同様駅舎のある無人駅。列車の交換設備がある駅です。乗降客数は20人/日程度。まあ、大丈夫かな。

千代ヶ岡駅 駅舎全景

何と申しましょうか、壁が何層もあるような感じのデザイン。(たぶん)鉄骨平屋の小さな駅舎ですが、看板建築よろしく妻側部分にしつこいぐらいに壁があります。機能的にはほぼ意味はないので、デザインなんでしょうけど、何をいったい表現しようとしているのかがわかりませんでした。駅の奥行もせいぜい2間ぐらいしかないので、そこに実に4枚分の壁。周辺の環境からここが駅であるという意思表示としてのデザインだと思いますが、他にやりようがあったようにも思えるのですが…。この駅舎は1989年の竣工らしいのですが、バブルでしょう。う~ん。駅舎の載っている盤面はホームの高さで、その基壇のデザインもシンメトリーにされているので、きちんとデザインする意識で作られたのだろうとは思いますが、何でしょうね~。ちょっと不思議。

千代ヶ岡駅 駅前

駅前はこんな感じ。国道から少し入った広場が駅前ロータリー。ロータリーというか境内の空き地の様相。正直、車での訪問だったのですが、どこから入るのかわからなかったぐらいの感じ。樹木の間から広場へ入る感じでした。駅前は国道237号線が通っており、周辺は小さな集落となっており、国道沿いにはセコマのほか、企業の建物と店舗が数軒。平日の昼間でしたので、人の往来はありませんでした。

千代ヶ岡駅 駅舎内

よくある北海道の無人駅の駅舎の風景。イームズ風のベンチが置かれておりました。駅舎内は外観の複雑さは無くいたってシンプルな内装で、妻側のガラス面から入る外光の為か意外と明るい感じでした。

千代ヶ岡駅 旭川方面ホーム

ホームは砂利敷き。2面2線の相対の片式ホーム。向かいのホームへは構内踏切を横断するかたち。

千代ヶ岡駅 美瑛方面ホーム

こちら側のホームにはコンクリート平板が敷かれておりました。メイン側ではないのですが、なんとなく不思議です。で線路と反対側には柵などが無く、そのまま土手になっており、そのまま隣接する道路へ下りることができてしまいます。かなりオープンな感じです。

千代ヶ岡駅 駅舎

ホーム側から駅舎を見たところがこんな感じ。まぁ、立派といえば立派です。駅前の樹木もいい感じに建物の背景になっております。

千代ヶ岡駅 駅名標

ここの駅の駅名標も比較的新しい感じがしました。綺麗な状態を維持しておりました。勿論自立型です。

千代ヶ岡駅 ホーム

人影こそありませんでしたが、ホームに雑草などが生えていない状態から想像するに、日常的に利用者がそこそこいるということがわかりました。周辺の集落についても割と活気がありそうでしたので、あまり寂しい感じはしない駅でした。ということで、次に参ります。

 

【北美瑛駅】きたびえい

富良野線上川盆地の平坦部の南端から丘陵地帯に入り、辺別川を横断したところよりいよいよ美瑛町に入ります。美瑛町にないってまもなく北美瑛駅はあります。所在地は上川郡美瑛町字下宇莫別。開業は1957年。富良野線の旅客運用で気動車が導入されたことをきっかけに出来た駅です。神楽岡駅、西御料駅、西瑞穂駅、西聖和駅と同じ。乗降数は13人/日。かなりローカルですが、まぁ、二桁の利用客があるので大丈夫かな。

北美瑛駅 全景

小さな無人駅。辺別川から離れるように大きく西の方向へとカーブしてゆく路線上にあります。丁度丘陵地帯を登ってゆく途上にもあるので、ロケーションとしては山の駅っぽい雰囲気です。

北美瑛駅 駅前

駅の出入口と駅前はこんな感じ。アスファルト舗装されたそこそこ広い駐車スペースがあります。駅のホームとの間は花壇のような緑地があり、結構ゆったりとした空間がある駅前です。周辺は建物らしきものはあまりなく、隣接している道道がある程度。この手の駅でよくある、出入口が踏切内ということはありませんでした。駅と線路に直交する道路が離れている為、このような立派な?駅前ができています。

北美瑛駅 ホーム

富良野線の丘陵地帯に入るところの駅。大きくカーブをしながら丘陵地帯を駆け上ってゆく途上にある駅なので、ホームも僅かながらそんな感じになっています。1面1線のシンプルなホーム。鉄骨軸組の上床は板張り。ついに来ました板張りホーム。勿論スロープも板張り。見た目も良いのですが、この上を歩く時の感触と音がたまりません。このデッキテラスの感覚が妙にリゾート感を喚起します。手摺もいい感じに味が出ています。それでもあまり朽ちた感じが無いのはちゃんと手入れが施されている為でしょう。また待合小屋に関しては結構新しいものでした。

北美瑛駅 駅名標

自立型の駅名標。若干フレームからは錆汁は出ておりますが、綺麗な方。名板自体は結構新しいもののようです。

北美瑛駅 駅周辺

駅周辺には空地が広がっております。結構開放的。少し山っぽい風景になっています。右手の小屋は西聖和駅と同じような屋根付きの駐輪場がありました。素朴な駅周辺の風景です。

北美瑛駅 出入口

出入口のスロープの先は砂利。道床レベル。勿論安全柵などございません。保線状況ですが、3つに1つの枕木がコンクリートでした。どうなんだろうか?これって今後コンクリートの枕木に全部なってゆくのでしょうか?

北美瑛駅 駅出入口全景

美瑛の丘にある感じの駅の風情。待合小屋の形状は若干不思議(メルヘン)な感じはしましたが、大自然の中にポツンとある無人駅の様相としてはこれはこれで合っているのかとも思いました。駅全般の印象なのですが、全般的に綺麗に整備されていますので、この手の駅でよくある朽ちた感じはありませんでした。では、次に参ります。

 

【美瑛駅】びえい

富良野線の主要駅、美瑛駅です。運行上も旭川との間で折り返す列車も多数あり、富良野方面との切替となる駅です。美瑛町の玄関となる駅。所在地は上川郡美瑛町本町1丁目1番地。1丁目1番地なので、そりゃ~町の中心です。地図で見てもほぼ市街地の中心的位置。駅の裏は…ですが。業務委託化になってはいますが、有人駅です。開業は富良野線の開業と同時の1899年。歴史のある駅です。それこそ昔は旭川発釧路行きの急行「狩勝」などの優等列車も発着しておりました。現在は不定期の観光列車が富良野方面からやってくるぐらいですが、富良野線での拠点になる駅であることには違いがありません。乗降者数は300人/日。さすがに主要駅です。

美瑛駅 駅舎全景

1952年竣工の駅舎。美瑛軟石を使用した鉄骨鉄筋石造平屋建て。石造というのが至って珍しい。石積みですからね~。テクスチャーだけではなく駅舎のプロポーションや縦長の開口部などもクラシックではありますが、洗練されておりなかなかカッコ良い。北海道の中でも人気の観光地でもありますから、何度か化粧直しはされているのでしょうけど、非常にきれいな状態でした。博物館というか歴史資料館というかそんな文化施設の佇まいでした。

美瑛駅 駅前

で、駅前はこんな感じ。観光地の町並みです。電線は地中化され歩道はペイブが敷かれ信号機や街頭なども濃いグリーンに塗装されております。駅のロケーションはそれこそ市街地の中央部分にあたり、駅前から伸びる目抜き通りが中心となって町が広がる感じです。主要駅の駅前ですので機能的にはロータローがあり、バスやタクシーの乗り場もあります。隣接して駐車場も設置されております。景観条例の為か街づくりの条例の為か、建物はだいたい2階建てで、高層の建築物は見当たりませんでした。駅前からの街の風景は小綺麗な小さな店舗などが平面的に広がっているといった感じ。観光地ですね~。

美瑛駅 駅舎入り口

趣のある駅舎の入り口。歴史を感じる立派な駅舎なのですが、サッシなどは白で統一されており、美瑛軟石も割と白っぽいので、重苦しい感じは全くなく、むしろ軽快で爽やかなイメージの駅舎でした。

美瑛駅 駅舎内

天井が高く実に気持ちの良い空間。列車の運行のタイミングで改札が行われる北海道ならではの仕組みはこの駅でも行われております。つまり列車の発車まで時間がある場合は、改札開始までここ若しくは隣接する待合室で過ごすことになります。また、駅員室の窓口では出札業務も行っており、現在は優等列車の運行は富良野線ではありませんが、窓口では特急列車の切符の販売もしております。この後入場券買ってホームに入ります。

美瑛駅 待合室

待合室には木のベンチが数台。縦長の窓には白いレースのカーテン。天井は格天井。歴史的ロイヤル感満載です。

美瑛駅 1番線ホーム

列車の発着には時間が空いておりましたが、駅員さんにお願いし改札してもらいました。ホームは2面2線。駅舎側が1番線。ホームはアスファルト舗装されており、点字ブロックもあります。石積の駅舎から延びる鉄骨支持の庇がホーム上にある唯一の屋根。

美瑛駅 跨線橋

2面2線のホームですが、若干斜配置。2番線へは跨線橋を渡ってゆきます。この跨線橋のデザインもどことなくメルヘンチックです。

美瑛駅 跨線橋内部

ブリッジ部分は全て開口部がついており明るく清潔なイメージ。さすがに清掃なんかも行き届いております。

美駅駅 跨線橋より旭川方面を望む

ここから見える範囲内で古び朽ちた物悲しいものは見受けられませんでした。さわやかな高原の駅といった感じ。もう絵葉書の世界。2番線のホームも利用されていない部分についても緑地の部分も綺麗に整備されています。

美瑛駅 跨線橋より富良野方面を望む

それこそ昔は貨物や荷物の取り扱いがあった駅ですから、引き込み線などは多くあったはず。現在もその面影を感じます。左手の建屋は恐らく除雪車用の車庫と思われます。こちら側からは美瑛の観光名所の丘が遠くに見渡せます。

美瑛駅 ホーローの駅名標

サッポロビールの記載が無くなっています。これまでは北海道のどの駅にもありましたが、何となく寂しいものです。

美瑛駅 2番線ホーム

2番線のホームはその幅の半分以上が緑地。点字ブロックの内側の舗装部分はわずかです。それでもこの緑地帯は綺麗に整備されていて樹木も綺麗に剪定されているので、公園の中にいるようです。

美瑛の市街地の向こう側には美瑛の丘が広がっております。

美瑛駅 跨線橋の足元

跨線橋の足元です。古レールを使用した構造ですが、今となっては実に味わい深い意匠となっております。仕口はリベット止めでアンカーはボルトナット。なんとなく華奢に思えますが、案外こんなもんだったりします。

美瑛駅 庇

駅舎から出ている庇を支持している鉄骨もレール。それもR。こうしたちょこっとした部分にも拘りをもって取り組んでいたことがわかります。

観光地であり町の玄関でもある駅。平日の昼間で丁度昼時でしたが、駅には数名列車を待つお客さんがおり、切符を買いに来る地元の方等で人の往来も少しはありました。やはり主要駅として、町の象徴としてこれからも機能してゆくのだろうと思いました。

ということで、今回の富良野線の駅を巡る旅はここまで。

旭川から美瑛まで巡ってまいりましたが、一駅一駅特徴があって其々風景が異なっており楽しい旅となりました。

ここからは旭川空港まで戻りレンタカーを返し帰京です。

旭川空港 外観

ということで旭川空港です。朝から結構あっちゃこっちゃ巡ってしまったので搭乗まであまり時間が無くなってしまいました。実は昼飯もまだです。

メロンサワー

せっかく北海道に来ているのに何もなしというわけにはいかなかったので、メロンサワーだけ買って保安検査受ける前に頂いちゃいました。

旭川空港 搭乗口

帰りはJAL。帰京といっても実は今回は羽田からまだ先もあるので、なかなか大変でした。取り敢えず間に合って良かったって感じ。

ということで、お疲れ様でした。次はどこになるかな?

ではまた。

 

~感謝その3~

気が付いたら合計アクセス数3000を超えておりました。ありがとうございます。

また、読者になっていただいた方、スターを付けていただいた方、引き続いてホントに感謝です。ありがとうございます。

で、今回の投稿で100回となります。

毎度他愛のないブログにお付き合いいただき、心から御礼申し上げます。

ありがとうございました。

101回目からも同じようなものばかりになってしまうかもしれませんが、引き続き投稿してゆきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

コメントなんかもいただければ幸いです。

茅場町ノーブ

岡山電気軌道