kayabachonorb’s blog

旅と鉄道とあたし

【駅を巡る旅#058】富良野線2025年5月その3

富良野線の駅旅の続きです。前回の最後は西聖和駅でしたが、今回はその続きで隣の駅の千代ヶ岡駅からスタートです。

 

【千代ヶ岡駅】ちよがおか

千代ヶ岡駅です。旭川空港までの距離で申しますと直線距離では前回の西聖和駅なのですが、道路沿いを辿る経路としてはここが最寄り駅。とは言え、4km強あるので歩いてゆくのは非現実的です。歩けなくはないと思いますが、1時間ぐらいはゆうにかかります。所在地は旭川市西神楽1線24号。ギリギリですがまだ旭川市内です。開業は1936年。昭和になってからの開業。西神楽駅同様駅舎のある無人駅。列車の交換設備がある駅です。乗降客数は20人/日程度。まあ、大丈夫かな。

千代ヶ岡駅 駅舎全景

何と申しましょうか、壁が何層もあるような感じのデザイン。(たぶん)鉄骨平屋の小さな駅舎ですが、看板建築よろしく妻側部分にしつこいぐらいに壁があります。機能的にはほぼ意味はないので、デザインなんでしょうけど、何をいったい表現しようとしているのかがわかりませんでした。駅の奥行もせいぜい2間ぐらいしかないので、そこに実に4枚分の壁。周辺の環境からここが駅であるという意思表示としてのデザインだと思いますが、他にやりようがあったようにも思えるのですが…。この駅舎は1989年の竣工らしいのですが、バブルでしょう。う~ん。駅舎の載っている盤面はホームの高さで、その基壇のデザインもシンメトリーにされているので、きちんとデザインする意識で作られたのだろうとは思いますが、何でしょうね~。ちょっと不思議。

千代ヶ岡駅 駅前

駅前はこんな感じ。国道から少し入った広場が駅前ロータリー。ロータリーというか境内の空き地の様相。正直、車での訪問だったのですが、どこから入るのかわからなかったぐらいの感じ。樹木の間から広場へ入る感じでした。駅前は国道237号線が通っており、周辺は小さな集落となっており、国道沿いにはセコマのほか、企業の建物と店舗が数軒。平日の昼間でしたので、人の往来はありませんでした。

千代ヶ岡駅 駅舎内

よくある北海道の無人駅の駅舎の風景。イームズ風のベンチが置かれておりました。駅舎内は外観の複雑さは無くいたってシンプルな内装で、妻側のガラス面から入る外光の為か意外と明るい感じでした。

千代ヶ岡駅 旭川方面ホーム

ホームは砂利敷き。2面2線の相対の片式ホーム。向かいのホームへは構内踏切を横断するかたち。

千代ヶ岡駅 美瑛方面ホーム

こちら側のホームにはコンクリート平板が敷かれておりました。メイン側ではないのですが、なんとなく不思議です。で線路と反対側には柵などが無く、そのまま土手になっており、そのまま隣接する道路へ下りることができてしまいます。かなりオープンな感じです。

千代ヶ岡駅 駅舎

ホーム側から駅舎を見たところがこんな感じ。まぁ、立派といえば立派です。駅前の樹木もいい感じに建物の背景になっております。

千代ヶ岡駅 駅名標

ここの駅の駅名標も比較的新しい感じがしました。綺麗な状態を維持しておりました。勿論自立型です。

千代ヶ岡駅 ホーム

人影こそありませんでしたが、ホームに雑草などが生えていない状態から想像するに、日常的に利用者がそこそこいるということがわかりました。周辺の集落についても割と活気がありそうでしたので、あまり寂しい感じはしない駅でした。ということで、次に参ります。

 

【北美瑛駅】きたびえい

富良野線上川盆地の平坦部の南端から丘陵地帯に入り、辺別川を横断したところよりいよいよ美瑛町に入ります。美瑛町にないってまもなく北美瑛駅はあります。所在地は上川郡美瑛町字下宇莫別。開業は1957年。富良野線の旅客運用で気動車が導入されたことをきっかけに出来た駅です。神楽岡駅、西御料駅、西瑞穂駅、西聖和駅と同じ。乗降数は13人/日。かなりローカルですが、まぁ、二桁の利用客があるので大丈夫かな。

北美瑛駅 全景

小さな無人駅。辺別川から離れるように大きく西の方向へとカーブしてゆく路線上にあります。丁度丘陵地帯を登ってゆく途上にもあるので、ロケーションとしては山の駅っぽい雰囲気です。

北美瑛駅 駅前

駅の出入口と駅前はこんな感じ。アスファルト舗装されたそこそこ広い駐車スペースがあります。駅のホームとの間は花壇のような緑地があり、結構ゆったりとした空間がある駅前です。周辺は建物らしきものはあまりなく、隣接している道道がある程度。この手の駅でよくある、出入口が踏切内ということはありませんでした。駅と線路に直交する道路が離れている為、このような立派な?駅前ができています。

北美瑛駅 ホーム

富良野線の丘陵地帯に入るところの駅。大きくカーブをしながら丘陵地帯を駆け上ってゆく途上にある駅なので、ホームも僅かながらそんな感じになっています。1面1線のシンプルなホーム。鉄骨軸組の上床は板張り。ついに来ました板張りホーム。勿論スロープも板張り。見た目も良いのですが、この上を歩く時の感触と音がたまりません。このデッキテラスの感覚が妙にリゾート感を喚起します。手摺もいい感じに味が出ています。それでもあまり朽ちた感じが無いのはちゃんと手入れが施されている為でしょう。また待合小屋に関しては結構新しいものでした。

北美瑛駅 駅名標

自立型の駅名標。若干フレームからは錆汁は出ておりますが、綺麗な方。名板自体は結構新しいもののようです。

北美瑛駅 駅周辺

駅周辺には空地が広がっております。結構開放的。少し山っぽい風景になっています。右手の小屋は西聖和駅と同じような屋根付きの駐輪場がありました。素朴な駅周辺の風景です。

北美瑛駅 出入口

出入口のスロープの先は砂利。道床レベル。勿論安全柵などございません。保線状況ですが、3つに1つの枕木がコンクリートでした。どうなんだろうか?これって今後コンクリートの枕木に全部なってゆくのでしょうか?

北美瑛駅 駅出入口全景

美瑛の丘にある感じの駅の風情。待合小屋の形状は若干不思議(メルヘン)な感じはしましたが、大自然の中にポツンとある無人駅の様相としてはこれはこれで合っているのかとも思いました。駅全般の印象なのですが、全般的に綺麗に整備されていますので、この手の駅でよくある朽ちた感じはありませんでした。では、次に参ります。

 

【美瑛駅】びえい

富良野線の主要駅、美瑛駅です。運行上も旭川との間で折り返す列車も多数あり、富良野方面との切替となる駅です。美瑛町の玄関となる駅。所在地は上川郡美瑛町本町1丁目1番地。1丁目1番地なので、そりゃ~町の中心です。地図で見てもほぼ市街地の中心的位置。駅の裏は…ですが。業務委託化になってはいますが、有人駅です。開業は富良野線の開業と同時の1899年。歴史のある駅です。それこそ昔は旭川発釧路行きの急行「狩勝」などの優等列車も発着しておりました。現在は不定期の観光列車が富良野方面からやってくるぐらいですが、富良野線での拠点になる駅であることには違いがありません。乗降者数は300人/日。さすがに主要駅です。

美瑛駅 駅舎全景

1952年竣工の駅舎。美瑛軟石を使用した鉄骨鉄筋石造平屋建て。石造というのが至って珍しい。石積みですからね~。テクスチャーだけではなく駅舎のプロポーションや縦長の開口部などもクラシックではありますが、洗練されておりなかなかカッコ良い。北海道の中でも人気の観光地でもありますから、何度か化粧直しはされているのでしょうけど、非常にきれいな状態でした。博物館というか歴史資料館というかそんな文化施設の佇まいでした。

美瑛駅 駅前

で、駅前はこんな感じ。観光地の町並みです。電線は地中化され歩道はペイブが敷かれ信号機や街頭なども濃いグリーンに塗装されております。駅のロケーションはそれこそ市街地の中央部分にあたり、駅前から伸びる目抜き通りが中心となって町が広がる感じです。主要駅の駅前ですので機能的にはロータローがあり、バスやタクシーの乗り場もあります。隣接して駐車場も設置されております。景観条例の為か街づくりの条例の為か、建物はだいたい2階建てで、高層の建築物は見当たりませんでした。駅前からの街の風景は小綺麗な小さな店舗などが平面的に広がっているといった感じ。観光地ですね~。

美瑛駅 駅舎入り口

趣のある駅舎の入り口。歴史を感じる立派な駅舎なのですが、サッシなどは白で統一されており、美瑛軟石も割と白っぽいので、重苦しい感じは全くなく、むしろ軽快で爽やかなイメージの駅舎でした。

美瑛駅 駅舎内

天井が高く実に気持ちの良い空間。列車の運行のタイミングで改札が行われる北海道ならではの仕組みはこの駅でも行われております。つまり列車の発車まで時間がある場合は、改札開始までここ若しくは隣接する待合室で過ごすことになります。また、駅員室の窓口では出札業務も行っており、現在は優等列車の運行は富良野線ではありませんが、窓口では特急列車の切符の販売もしております。この後入場券買ってホームに入ります。

美瑛駅 待合室

待合室には木のベンチが数台。縦長の窓には白いレースのカーテン。天井は格天井。歴史的ロイヤル感満載です。

美瑛駅 1番線ホーム

列車の発着には時間が空いておりましたが、駅員さんにお願いし改札してもらいました。ホームは2面2線。駅舎側が1番線。ホームはアスファルト舗装されており、点字ブロックもあります。石積の駅舎から延びる鉄骨支持の庇がホーム上にある唯一の屋根。

美瑛駅 跨線橋

2面2線のホームですが、若干斜配置。2番線へは跨線橋を渡ってゆきます。この跨線橋のデザインもどことなくメルヘンチックです。

美瑛駅 跨線橋内部

ブリッジ部分は全て開口部がついており明るく清潔なイメージ。さすがに清掃なんかも行き届いております。

美駅駅 跨線橋より旭川方面を望む

ここから見える範囲内で古び朽ちた物悲しいものは見受けられませんでした。さわやかな高原の駅といった感じ。もう絵葉書の世界。2番線のホームも利用されていない部分についても緑地の部分も綺麗に整備されています。

美瑛駅 跨線橋より富良野方面を望む

それこそ昔は貨物や荷物の取り扱いがあった駅ですから、引き込み線などは多くあったはず。現在もその面影を感じます。左手の建屋は恐らく除雪車用の車庫と思われます。こちら側からは美瑛の観光名所の丘が遠くに見渡せます。

美瑛駅 ホーローの駅名標

サッポロビールの記載が無くなっています。これまでは北海道のどの駅にもありましたが、何となく寂しいものです。

美瑛駅 2番線ホーム

2番線のホームはその幅の半分以上が緑地。点字ブロックの内側の舗装部分はわずかです。それでもこの緑地帯は綺麗に整備されていて樹木も綺麗に剪定されているので、公園の中にいるようです。

美瑛の市街地の向こう側には美瑛の丘が広がっております。

美瑛駅 跨線橋の足元

跨線橋の足元です。古レールを使用した構造ですが、今となっては実に味わい深い意匠となっております。仕口はリベット止めでアンカーはボルトナット。なんとなく華奢に思えますが、案外こんなもんだったりします。

美瑛駅 庇

駅舎から出ている庇を支持している鉄骨もレール。それもR。こうしたちょこっとした部分にも拘りをもって取り組んでいたことがわかります。

観光地であり町の玄関でもある駅。平日の昼間で丁度昼時でしたが、駅には数名列車を待つお客さんがおり、切符を買いに来る地元の方等で人の往来も少しはありました。やはり主要駅として、町の象徴としてこれからも機能してゆくのだろうと思いました。

ということで、今回の富良野線の駅を巡る旅はここまで。

旭川から美瑛まで巡ってまいりましたが、一駅一駅特徴があって其々風景が異なっており楽しい旅となりました。

ここからは旭川空港まで戻りレンタカーを返し帰京です。

旭川空港 外観

ということで旭川空港です。朝から結構あっちゃこっちゃ巡ってしまったので搭乗まであまり時間が無くなってしまいました。実は昼飯もまだです。

メロンサワー

せっかく北海道に来ているのに何もなしというわけにはいかなかったので、メロンサワーだけ買って保安検査受ける前に頂いちゃいました。

旭川空港 搭乗口

帰りはJAL。帰京といっても実は今回は羽田からまだ先もあるので、なかなか大変でした。取り敢えず間に合って良かったって感じ。

ということで、お疲れ様でした。次はどこになるかな?

ではまた。