kayabachonorb’s blog

旅と鉄道とあたし

【駅を巡る旅#018】宗谷本線2023年9月(その2)


2023年9月8日。昨日に続き本日も宗谷本線を巡っていきます。昨日は名寄で1泊。夜の到着でしたので、どこにも行かず宿で一杯やって寝ました。ということで明けて8日。本日は特に仕事の予定もないので、駅巡りに集中できそうです。が、本日中に北海道を離れる予定ですので、あんまりゆっくりもしていられません。早速出かけましょう。

 

【糠南駅】ぬかなん

糠南駅 到着

まずは晴れてよかった~!という感じです。名寄駅下りの普通列車に乗って2時間13分。名寄を8時前に出て着いたのが10時過ぎ。さすがに遠い。因みにこの列車、列車番号が名寄で変わっていますが、旭川からやってきております。旭川を6:03に発車し、終点は稚内で、到着時間は12:07。飯田線の7時間強には及びませんが、なかなかのロングラン普通列車。なので、2時間強とか言ってグダグダ文句を言っていては申し訳が立たない。でも、なかなか大変。車窓もあんまり変わらないので、間違いなく寝る。そんなこんなで到着しました糠南駅。アレ?写真おかしくないか?駅に到着したところを撮ってる?と思うかもしれませんが、実は出発のタイミングで撮ってます。間違いなくこの列車に乗ってきております。ということは?はい。停車位置がおかしいのです。前の扉のみでの乗降(ドア)扱いなのです。ありゃ~。いやいやホーム長は十分あるんじゃないのかと思うのですが…。理由はよくわかりません。丁度線路がカーブしている部分に無理くり駅を作っている為、ホームと列車との間をあまりあけないようにする配慮なのか…。よくわかりません。

糠南駅 待合小屋

この駅を有名にした、待合小屋。ヨド物置です。とにかくもうこれ目当てに訪れる観光客が多いといううわさがあったので、なんか今まで敬遠してたのですが、実際見てみると、意外と綺麗で、何ともかわいらしい存在でした。花に囲まれているからなおさら。ホームにくっついているのかと思いきや、この物置に行くための桟橋?がホームから延びており、意外なことに独立して建っておりました。よく見ると物置の床の板がすいていました。床下の通気を確保する為なのかな?冬寒くないか?まぁ、色々と考えられているんだと思います。で、ちゃんと改造している箇所が窓。物置にアルミサッシがくっついている。そもそも物置ですから、窓なんてあったらむしろ困るわけで、この魔改造が個々の小屋の最大の特徴なんだと思います。物置ですからね。元々。人が中に入って作業はすれど、一定時間を過ごす居室ではないのでね。まあ、そんなこんな、ディスっても仕方ないので中を覗いてみます。

糠南駅 待合小屋内

案外良い!失礼しました。いや~、みんなで綺麗に使っているのでしょう。管理は幌延町がされているということでしょうけど、それでも綺麗に維持するのはなかなか大変だと思いいますので、ある意味有名になるということでこのような無人駅が保たれるのであれば、悪くはないのかなとも。でも、ほんとに物置(笑)。風雪は防げたとしても冬ぜ~たい寒いと思う。断熱材ないからね!9月に来てよかったわ。窓から望む糠南の風景もなんとなく印象派のように見える感じ。というか窓が曇ってるからね、ソフトフォーカスになってしまうわけで…。

糠南駅 駅名標

う~ん。かなり劣化しております。もうフレームが茶色。錆!何ならフレーム全部錆!文字もところどころ剥がれております。あらあら。ローマ字に至っては読めません。「おのっぷない」(雄信内)との間にかつては「かみおのっぷない」(上雄信内)駅がありました。が、2001年に廃駅。未だにシール扱いとは…。ずいぶん経っているので新しいのに変えたほうがいいんじゃないかと思いますが。

糠南駅 ホームより音威子府方面を望む

ホームといっても列車1両分の長さ程度しかないのですぐ端。そのホームの端っこから音威子府方面を望む。1面1線のシンプルな構成。ホームの端に手摺などもございません。原野フロント。といっても周辺には牧草地がありますが。ここまで来るとさすがに農地といっても牧草地が主体となります。北緯43度超えてますので、農作物はいたって限られたものしか栽培できないはず。でも、だからこそ本来の自然豊かなところなのかもしれません。そんな原野のような地を鉄路が切り取って、より自然を色鮮やかに、パースペクティブに見せているように感じられます。これも人間のエゴですけどね。それでも緑に黄色のトッピング、そして空は青く澄んでおります。ろまんちっく過ぎか?

糠南駅 ホーム幌延方面を望む

いや~、実にシンプルというか素朴。でもなんか全部が「映え」に見えてきた!もしかして策略にはまってる?その界隈では有名な「秘境駅」として人気のこの駅は、こんな仕掛けがあったのかと思う次第。確かに「映え」る。納得せざるを得ない。で、ホームですが、板張りの鉄骨軸組。白線や点字ブロックなどもちろんありません。で、手摺がないのですよ!これが。これか~。映える訳は。

糠南駅 出入口

板張りの駅の定石。スロープ。そして砂利。というかバラスト?いやいや線路内ではないのですが、もうその区別はほぼないと言って良いでしょう。この駅に関してはよくある隣接した踏切は無いのですが、割と近くに踏切はあります。

糠南駅 出入口から見たホーム

な~んか全部「映え」るわ~。板張りスロープの汚れ具合といい、線路内の草の生え具合といい。その適度な感じが丁度良い。

糠南駅 南東方向からの見たところ

駅周辺は写真の通り。な~んにもありません。で、駅の存在もうっかりしてたらわかりません。勿論通信線や電線、物置小屋の存在でようやく駅であることがなんとなくそれとわかりますが、鉄道に関して詳しくない方が初見でこの絵を見せられたら、普通に「なんのこっちゃ」という感じでしょう。「あら、お花が綺麗ねぇ~。」でしょう。恐らく。

糠南駅 全景

ほんとにこれだけです。全景です。もうねぇ~。かわいいのですよ。またこれがカーブしてるでしょ!線形が。だから余計に「映え」るのよ!これで列車なんかが来たもんなら、反則ものですよ。

糠南駅 向かい側より望む

北海道でもかなり北。そんな初秋の無人駅。音威子府幌延間は上り3本下り3本の超貧弱ダイヤ。列車の往来がほとんどなく、ましてやこの様相。自然に還っている時間が長い駅です。

糠南駅 向かい側より望む2

少し離れてみました。溶け込んでしまいました。駅名標と物置小屋でようやく駅だと認識できる程度。ということで、スッカスカのダイヤなので、これから隣駅まで歩きま~す。いや、それにしても完璧な秘境?無人駅でした。有名な理由がわかりました。今も存続している本質がそこにあった感じがしました。最後になりましたが所在地は天塩郡幌延町問寒別です。ということで次に参ります。

 

で、次の駅というのは糠南の所在地の名称でもある問寒別駅(といかんべつ)です。元々糠南駅周辺の字名は糠南だったようですが、現在は問寒別となっているようです。で、歩くと申しましたが、理由は宗谷本線のダイヤ上の都合です。現在の時刻は10時半。上り普通列車が糠南駅に着くのが12:11。仮に1時間半糠南で列車を待って乗ったところで、問寒別に降りたら最後、次の上り普通列車は最終の19:44発。完全にアウト。ということで、宗谷本線の中では比較的駅間の短い糠南ー問寒別は徒歩とすることに。とはいえ距離にして3㎞弱。30分強はかかる見込み。北海道も結構北の方とは言え、9月上旬。日差しの下ではかなり厚い!はぁ…。でも、頑張りま~す。まぁ、1時間半あるし。大丈夫でしょう。

と、前半戦は山に向かってえっちらおっちら。登りきつい…。といっても本格的な山ではないので、普通に少し登っているだけ。なのですが、何せ暑い!道道はそれでも木陰が多く助かりましたが、もう、ねぇ~、写真なんて撮る余裕はありません。あぢ~。何とか登り切ったかなという道道の峠で(といってもGoogle先生の調べでは12mしか上ってません。)1km弱ぐらい。やった~あとは下り。この道道ですが、平日の真昼間だけあって殆ど通行がありません。これまでに2台ほど。まぁ、気持ち良いのですが、あまりにも人気が無いので、若干怖いかも。特に野生動物。そんなこんなで、ようやく山(低~いけど)を下り切り、ようやく開けた場所へ。道程の半分を過ぎた場所でいったん休憩。

問寒別川 問寒橋

丁度、山と里をわける川、問寒別川で休憩。

問寒別川 宗谷本線の橋梁

手前から奥に向かって流れる問寒別川に架かる宗谷本線の橋梁。典型的なガーター橋。北海道もここまで来ると本州ではあまり見ることのできない風景があります。北海道の極地ではよく見られます。

問寒別 生涯学習センター

で、橋を渡って里に来ると、おやおやそこそこの建物群が…。ここは生涯学習センター。へぇ~。で、右端に見えるのが消防署。そこそこの町じゃないですか!しかも、結構きれい!比較的新しい建物のようです。シンプルだけどセンスの良いデザイン。へぇ~。ここまで来ると問寒別の駅まではあと少し。

 

【問寒別駅】といかんべつ

問寒別駅 駅舎全景

着いた~!時刻は11時。案外早く着けました。な~んにもないところ歩いてきたので、町場に来て自販機があったのが救いでした。まずは水分補給。それにしても、町の具合が道道沿いは現代的なのに対し、やっぱり駅前は自然に還りつつあります。駅舎というか待合小屋が駅のシンボル。で、他は駅らしき構造物はありません。砂利置場?ってな感じ。駅の反対側は山林。いい感じに背景になってます。

問寒別駅 駅舎(待合小屋)

それにしても久々のヨ駅舎。というか待合小屋。塗装は結構新しくされているようで、非常にきれいな状態。あわーいオレンジというか、ベージュとの間ぐらいの色。夏場は緑に映え、冬場は雪に映えるのでしょうねぇ~、きっと。また、かわいらしく煙突までデザインされております。所在地は糠南と同じく天塩郡幌延町問寒別。勿論無人駅です。かつては貨物の取り扱いもするような有人駅であったとのこと。この点は糠南とは違うところ。駅舎も当然昔は別のものがあったのでしょう。

問寒別駅 ロータリー

象徴的に樹木が一本。駅舎周辺は砂利敷き。その他は恐らく土。そこそこ広い空間があります。自立型の駅名標が無ければ単なる広場にも見える。駅ホームとの境界も無く、間違って車で進入していったら線路に落っこちるかも。

問寒別駅 駅前

で、駅前はこんな感じ。集落に隣接するので、駅周辺は民家だそこそこあります。駅前の道を100mぐらい行くと道道にあたり、そこから先は道道となっています。平日の昼間だったので、人影はありませんでしたが、家屋が廃墟になっているようなところはあまりなかったように思えます。ちゃんと人が暮らしている集落であるように見えました。道道沿いには先ほどのような公共施設の他、JAの施設、小さいけどスーパーなどがあり、学校、保育園もあります。ただ、こうした北海道の端っこの方の集落はどこもそうですが、人口減少が止まっていません。そこへきてインフラ整備への負担増の懸念から、こうした地方はより生活困難になる可能性があります。環境としても冬は厳しいところですから、命優先となるとここの集落も今後どうなるか…。

問寒別駅 ホーム音威子府方面を望む

で、ホームです。1面1線。砂利というか土。土盛りのホームです。ホームの先端が良くわからなくなってます。地続きでそのまま藪になっているので、構内もどこまでかよくわかりません。

問寒別駅 ホーム幌延方面を望む

もう、ほんとに空が広い。やっぱりこのポップな色の待合小屋は映えます。このあたりで見える景色の中で、この色はさすがにこの小屋以外見当たりません。まぁ、目立って良い!ホームとこの駅舎?小屋?との間になにやらコンクリートのラインが2つ。これが旧駅舎の基礎だったものと思われます。かつては有人駅で旅客の他貨物の取り扱いもしていた駅ですので、それなりの駅舎であったことが想像できます。木造平屋かな?それにしてももう少しホームに砂利敷いた方が良いのではと思ってしまいます。土が見えてますよね!今日は晴れてるからまだよいのですが、これ雨降ってたらやーな感じになっちゃうと思いますが…。

問寒別駅 待合内部

シンプルな内装でした。ただ、それこそいっぱい掲示物があり問寒別の歴史のようなものまで貼ってありました。とにかくまだ列車が来るまで1時間あるので、のんびり待つことに。

問寒別の解説

掲示物の中にこんなものがありました。川なのですね。つまりこのあたりでは天塩川になりますが。

特急の通過

勿論、特急は通過します。とにかくたま~にしか列車が来ないので、この一瞬だけ賑やかになります。通過してしまいますが。線形も良いので、それなりのスピードで通過します。なので、乗っていたら割と一瞬で通過してしまうため、駅の認識はできないだろうなぁ…と思います。糠南よりマシだけど。この辺の沿線の景色に民家が集まっているようなものはほとんど登場しないので、なにやら集落があるようには感じられるかもしれません。

問寒別駅 駅名標

フレームは再塗装されているものの、名板はだいぶ味が出ている状態。「てしおなかがわ」が上からつけられておりますが、なんとビスで止まってます!糊じゃないのですね~。で、因みにこの間には2022年に歌内駅、2001年に下中川駅が廃駅となっております。

問寒別駅 普通列車

ということで、上り名寄行きの列車が到着。列車が来る度、賑やかになるのは、この辺の駅では常なのかもしれません。それぐらい普段の駅が静かというか、音を発生するものがない。ましてや来るのがディーゼルカーなので、そりゃうるさいぐらいです。この列車では乗降は私の他1名の乗車がありました。そーゆー意味では人の往来の賑やかしというのはあるのですが、恐らくこの列車が発車するとまた静けさが戻るのでしょう。いや~それにしてもなかなか良い滞在でした。

名寄駅 乗り継ぎ

約2時間。名寄に到着。ここで向かい側に停車中の旭川行き快速「なよろ」に乗換。約30分の乗り換え時間プラス、ここからさらに約1時間かけて旭川へ。今回の宗谷本線の駅巡りでもたびたび訪れている名寄ですが、宗谷本線の中間駅では最重要駅。ここから上り方面と下り方面でガラリとダイヤが変わります。何なら別の路線になる感じ。名寄駅に関しては色々盛沢山になるので、また今度にします。

そんなことで今回の2023年9月の旅はこれでおしまいです。石北本線と宗谷本線と訪問し長くなりましたが、充実した訪問になったと感じております。ではまた。